2019/08/18 晴れ

 きょうは「ニュー・シネマ・パラダイス」を観てきた。
 往年の名作と聞いてはいたけど今まで見たことがなく、ちょうど劇場でやるし見ておくかって感じだったんだが、なんかえらい泣かされたね。主人公が帰郷後に廃映画館の前で懐かしい顔たちに目をやるシーン以降、涙が止まらんかった。映画見終わったあと、メインテーマがリフレインする帰り道では路傍のゴミにすら心が震えた。世界が美しい。まぁ人のなかに戻ることですぐ日常に埋没してしまうわけだけど。
 しかしこれは確かに名作ですわ。なにがそんなに感動を誘ったのかはよくわからないんだけども。郷愁だろうか。時間が経っても変わらないものがそこにある。そして変わってしまうものの儚さとか。幼少期から村を出るまでの主人公の人生を体験したことで帰郷後のカタルシスがある……のかな? 知らんけど! 見る前は映画好きの爺さんと子どもの交流を描いたものかと思ってたんだけど、いやそういう映画でもあるんだけど、もっと時間的な広がりの大きい作品だったな。
 あとはあれか、フィルムが自然発火するとかいう驚愕の事実。調べると昔のフィルムはセルロイド製で、これが非常に燃えやすいらしい。劣化したフィルムは摂氏40度くらいで自然発火することもあったとかなかったとか。恐ろしいもん使ってたんだな。その関連でアルフレードの「進歩はいつも遅すぎる」ってセリフはなんかかっこいい。画的には主人公の旅立ちのシーン、駅で主人公を見送る人たちのカットが印象的だった。あとエンディングに見たことない映像が入ってる気がしたんだけど、あれがディレクターズカット版の映像なのかね。帰宅後Wikipediaを見ると帰郷した主人公とエレナの追加シーン(というかカットされたシーンか)があったということらしく、あれがそれなのかな。内容を読むと劇場公開版でよかったなと思った。
 というわけでよい映画体験だった。これで通常料金1100円というのもおいしい。そしてシネマイレージの鑑賞ポイントが6ポイント溜まった。たぶんヘルボーイかジョーカーあたりに使うことになるだろう。

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