大学に入った経緯。とか、散文。

そういえば、新卒で入った職場では高学歴高学歴といじられていたが、実際どうなんだろうか?と、調べてみたら、偏差値70いかない大学だったので、私立のガチめな大学に入る人向けではないのを前提として、

かなり長いが、大学に入るまでの経緯を思い出す。

私は本の虫だった。子供の頃から、外でもボール遊びや鬼ごっこでよく遊んだし、ゲームもよくしていたが、それと同じくらい本が好きで、加えて、辞書が好きだった。

保育園の頃から絵本とパズルゲームが好きで、小学2年ぐらいからはお下がりのスーファミにはまり、読書はそれなりという感じだったが、宿題を忘れたことはなかった。

小学校の高学年では、借りた本を記入する読書記録表みたいなものがあり、まぁ、たくさん読めば褒めてもらえた気がする。4年生以降はずーっと、100冊を超えていた。

難しい本ではなく、それこそ、かいけつゾロリとか、こまったさんシリーズのように、活字の少ないものから始まって、6年ではダレンシャンとかハリーポッターを読んだ。ハリーポッターそのものだけでいえば、そのあと続編が出たのでかなり冊数は少ない。

ファンタジーで分厚い小説は難しい単語が出てくることが多かったので、国語辞典は読書のお供だった。家にあった国語辞典は、単語の下に英訳が書いてあったので、それも英語の勉強に少しはなっていたのだと思う。

中学でもその傾向は続き、100までは行かずとも50冊は絶対に読んだ。読む本は相変わらず、ファンタジー系の小説で、この頃は七つの封印、自分で買った聖霊狩り、そのほかミステリー小説などにハマっていた。そういえば、小学校の頃から漫画にはあまり触れていない。図書館ではあまり借りられる漫画はなく、買うこともなかなかできなかったからだ。その頃、小説は小遣いの中、中古で100円で買っていた。

そして、中学ぐらいから、点数の見せ合いをよくしていた。見せ合うならいい点数でありたいと宿題の域を超えて勉強をするようになった。ただ、やることは授業の予習で教科書を読んでおくことと、宿題で決められた量を倍やる程度であった。ただ、厳しくない中学なので、それだけでも十分上の点数が取れた。

この頃、読書以外にもゲームにハマっていたので、ご飯を食べたあとは宿題や勉強をして眠り、朝5時に目覚めてゲームをしてから学校に行っていた。今考えるとクレイジーだが、学校が至近距離にあるおかげでできた所業だった。

また、この頃数学に少しだけはまり、同じ教材を延々と解き続けたおかげで、高校以降が楽になった。

高校では、全部の教科のテストを行う定期考査、期末考査があり、それぞれの教科で、クラスでの順位と学年の順位が渡された。偏差値や平均点、最低点や最高点もそこでわかるので、競争心に火をつけられた。先生も、テスト返しの時に最高点、最低点などを黒板に記入して言及するので意識させられた。何より、高校で最初のテストでは、350人近くいる中で300位近い点数を取っていたため、あーこれは勉強サボりすぎたなあ、と思った。

その結果、赤点だった生物では常に100点近く、世界史では常に学年トップを誇るようになった。勉強方法は、電車通学だったので、電車内で友達と問題の出し合いっこをしたり、一人の時は英語のテキストのCDを聞きつつ勉強したりした。

何より、これは後悔している部分でもあるが、運動部ではなかったので、ゲームする以外は暇だったこともある。本当は運動部などにも興味があったのだが、……我が家に負担をかけたくなかったのだ(ゲームは親戚のお下がりだった)。

そのおかげで、通学の時間は非常に長くなったものの、勉強の時間とゲームの時間、読書の時間は相変わらず確保できていた。この頃、石田衣良をはじめとした現実寄りの小説と、シェイクスピアにハマる。ページ数的には以前のファンタジーよりライトな読み心地だった。

この高校というのが進学校だったのだが、何より良かったのは先生たちだった。国語科研究室の先生たちとはみんな仲が良く、……困ったことに現代文や古文は苦手じゃないので、教えてもらうことは漢文くらいしかなかったのだが、進路に関して色々相談に乗ってもらった。数学は担任が数学だったので、わからない問題があればすぐに聞きに行った。社会の先生は、三年になってから仲良くなった先生がいたので、世界史に関して覚え方などよく聞きに行った。無愛想に見えて、これが面倒見の良い先生だった。英語の先生は、仲良くはならなかったけれど、一年の時の教え方をそのままやったら成績が上がった。教科書をとにかく音読するだけで充分だった。残念ながら、理科系の先生に関しては一つも覚えていないが、生物は常に成績が良かったから必要なかったのかな。おじいちゃん先生に、授業の後質問した気はする。細胞分裂だけが苦手だった。

そんなことをしていたら、2年の後半になる頃には成績がクラストップになっていた。どちらかというと勉強より芸術に偏ったクラスだったので、そのせいもある。7クラスあるなかで最高順位が5位くらいだった気がする。東大を目指す子もいたが、私はそこには興味がなかった。やりたいことはなかったが、行く大学は決まっていた。

三年になると、授業は各教科で応用、基本などにわかれ、好きな授業を組み合わせて取った。夏休みも学校で自由参加の授業があって、DVDを見ながらの授業だったのだが、何をどうやったのか、他の人たちが授業を受けている合間、友達数人と、人気のないパソコン室でDVDを流しながらだべっていた記憶がある。ほんとにどんな手を使ったのか不明なのだが、パソコン室での記憶は鮮明にある。自由参加だったから、DVDだけ貸してくださ〜いってだれかがいったのかも。世渡り上手な奴。

センター試験さえちゃんと点数が取れていたら、あとは適当にしててもいけるところだったので、センター試験が終わったあとは大体遊んでいた。この頃、伯父に買ってもらったPS2があったのでペルソナ4をやっていた記憶がある。池袋ウエストゲートパークも最新刊まで司書さんに取り寄せてもらって読み終わったところだ。

実際に大学には合格し、親戚からの支援があってお金の心配もなく通えることになる。ここからがまた大変だった……のだがここでは関係ないので割愛。

後悔していることといえば、運動をしなかったことだろうか。ただ、チームプレイに興味がなければ、きつい運動もしたくなかったので多分お金があっても入ってない。ゆるゆるとでもできる運動部があればよかったのに。文化系の部活には二つ入っていたので、そちらではそこそこ活動した。

あとは、うーん。勉強をする理由は勝ちたい、上に行きたい、だけだったので、大学以降勉強の意欲がなくなってしまった。大学は競争じゃなくどちらかといえばチームプレイだから。運動神経がなければ足を引っ張るだけだ。あと、やりたいこと、なりたいものがないのでモチベーションがなかった。高校までにやりたいことを見つけられていたらなあと思ったな。

オシャレにも友達にも興味がなかった。今の方がずっとオシャレが好きだし、友達も……いや、友達への興味は今の方が減った。周りの人たちが優しいので、友達はまだギリギリいる。あの頃、勉強に困っていないのだから、少しオシャレに興味を持てばよかったかなとおもう。友達関係については、やっぱりお金がないし、お泊り禁止、他の子の家に行くのもあまりいい顔をされなかったので、(自分の家は、市が違う高校だったから遠すぎた。)遊びは他の子より限定された。まあ、あとはほんとに、今もそうだけど、ゲームにしか興味がなく、周りの子でゲームをするのは男しかいなかった(し、男の子とは仲良くなかった)ので、ゲームの話ができないのが少しだけ、つまらなかった。そこそこ田舎の進学校だったので、他の子はほとんど裕福な家庭の子だった。だからこそ、か、わからないけれど、どのクラスにもいじめがなくて、クラスを跨いで仲の良い人が多くて、平和で楽しい良い学校だった。校則の、バイト禁止を律儀に守っていた点は一番の反省点かもしれない。どーせゲームしかすることも、欲しいものもなかったんだから、簡単なバイトでもしていればよかった。

そんな感じだから、いい大学行ったねえとよく言われるが、そんなもん当たり前じゃんとしか思わなかった。やりたいことがなかったから、勉強しか、する必要がなかった。だらだらと勉強していたんだから、成績が上がるのは当然……というか、あんまり勉強したという感じもしない。読書しまくっていたから、国語は感覚で解けるし、数学、英語、生物、世界史、は覚えゲーだから。難しい問題は、基本の問題集を何度も解いて、レベルを上げて応用問題を何回もやればいつかは覚えた。

勉強はゲームと同じだった。だから、簡単だ。もっと難しいのは、やりたいことや、そのために頑張ることだとおもう。

私は今も、なりたいものはない。やりたいことは少しだけ見つけたけど。

学生のうちにやるべきなのは、なりたいものを見つけることだと思った。勉強は後手後手でも、宿題と読書さえしておけばできるようになってくる。これは絶対だ。

読書で目をならしておけば、文章を早く読めるようになるから、勉強のとき文を読むのも、テストだって苦じゃない。さくっと文を読んであとは考えればいいんだから、時間に追われることはなくなる。

好きな本を読めばいい。漫画じゃなくて、活字を。あの、長々と続く地の文が勉強に効くのだ。ファンタジー小説は分厚いものが多いので、ライトノベルをオススメする。文庫本は重くないし、楽しいし、想像力を培い、時に話の種になる。ライトノベルを読んで、文章に興味を持って自分で書くようになればタイピングだって早くなる。読書はいろんなことに応用が効く。勉強に興味が持てないなら、まずは読書から始めることをオススメする。し、勉強だけしていて伸びないなら、寄り道して読書することをオススメする。2週間に1冊でも積み重ねれば、一年後には楽になるとおもうから。部活で忙しいなら、ほんの少し、寝る前に2ページ読むだけで違うとおもう。

もっと言えば、スマホじゃなく、紙で読むのをオススメする。ブルーライトで目がやられないし、紙で文を読む時に目が滑りにくくなるから。

めちゃくちゃ読書をオススメする文章になってしまったが、もう簡単なものでいいから読書をオススメするし、あとは、読書さえしていれば勉強なんて後からでもついてくるから、やりたいことやって、やりたいことを見つけた方がいい。大学は偏差値だけじゃない。やりたいことをやる場所だから。

そうだ、私は学年の中でもそこそこの大学に入れた方だったが、芸術系の大学に入れた人たちの方が、私からしたらよっぽど尊敬できたんだった。目標のある人たちが羨ましくて憧れていた。だから、高学歴でも誇る必要はないし、高卒だろうが、ちゃんと毎日働いてるんだから胸を張るといいんだ。高学歴ばかりが人間じゃない。もちろん、学歴はそれなりに、いいツールにはなるけどね。

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