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仕事と育児の両立が地獄だったエンジニアが辿りついた、心から「楽しい」と思える仕事

初めまして!
BABY JOB 株式会社でえんさがそっ♪を開発している 宮城( @KizuMiyagi )です。

早速ですが、この記事を読んでいる皆さんに問いかけたいことがあります。

「皆さん、仕事は楽しいですか?」

いかがでしょうか?

楽しい、大変、どちらでもない…、人それぞれ意見があると思います。
特に、育児との両立はとても難しくて悩んでいる人が多いのではないでしょうか。

「私は楽しくありません。」

と以前までなら答えていたと思います。

ですが、今の私はこの問いに対して自信を持って
めちゃくちゃ楽しいです!!」
こう答えます。

開発部チームメンバーで京都観光、稲荷伏見を登って皆へばってます

もちろん、「楽しい」の定義も人によって様々だと思います。

この記事では、仕事と育児の両方で苦しんでいた私が、転職して仕事が楽しくなるまでの経緯を執筆したいと思います。

そのため、この記事は特に

・育児と仕事の両立に苦しんでいるママ・パパ
・仕事を通じて社会貢献したいと考えている方
・エンジニアという生き物について知りたい方

に当てはまる方に読んでいただけると嬉しいです。


自己紹介

■プロフィール

出身:沖縄出まれ沖縄育ち、沖縄からフルリモートで開発中
家族:妻と 3 歳の息子の 3 人構成、共働きのため育児奮闘の日々
趣味:月に一回のお弁当作り
特技:クスッと笑える連絡帳を書く(ことに日々挑戦中)

■簡単な経歴

・2015年~:新卒でエンジニアとして IT 企業に入社、企業が利用するシステムの受託開発に専念
・2023年~:BABY JOB 株式会社に入社、えんさがそっ♪の開発を担当

転職を考えたきっかけ

私の場合は、以下 3 つの要因が重なったことがきっかけでした。

①妻の仕事復帰をきっかけに育児と仕事の両立が困難になったこと
②課題解決
と真摯に向き合いたいと思ったこと
③組織の文化と合わなかったこと

以降は、時系列に沿って振り返っていきます。

転職のきっかけ①育児と仕事の両立が困難になったこと

■息子の生誕とコロナ禍

時は息子が産まれる頃まで遡ります。息子が産まれたのはコロナ禍真っ最中の 2020 年でした。

当時、所属していた会社にはリモートワーク制度はなく、少しずつ制度の導入を試みている状況でした。

そんな中、新型コロナの感染者数が急激に増加し、会社はやむを得ずリモートワーク制度を普及させることになりました。

当時は通勤するのに車で一時間かかる状態だったので、リモートワークの普及は有事の際に非常にありがたかったです。

また、育休を取ってくれた妻の日中の育児を少しでも支えるために、リモートワークは不可欠になっていきました。(私は当時、育休を 5 日間しか取れず。。妻に大感謝です)


0歳児に寝かしつけてもらう父親

■妻の仕事復帰とコロナ禍の収束

2022 年度になり、妻の育休明けとともに息子が保育園に通うことになりました。共働きになったことで、本格的に育児と仕事の両立に向き合うことになった というわけです。

さらに、保育園はコロナ禍の影響で登園基準が厳しくなっていました。

ただでさえ通いはじめは発熱しやすいと言われているのに、発熱したら当日と翌日は登園できない、という制約です。案の定、息子はほぼ毎月発熱し、そのたびに妻と私のどちらが仕事を休むか相談していました。

前職ではフレックス制度ももちろん存在せず、その都度有給を使うことになるのですが、有給は有限です。

保育園に通い出してからは半年で有給を使い切ってしまいました。その後は欠勤が増え、給与が下がり始めたのです。

これにより、私にとっての最優先事項が明確に家族になりました。制度の整っている環境に移らなければ家族に迷惑がかかる、そう考えるようになっていました。

また、コロナ禍が収束し始めたことにより、会社のリモートワーク制度が厳しくなりました。検討する間もなく導入した制度なので、見直しはやむを得なかったとは思います。

ただし、育児と両立することは、我が家には無理がありました。

転職のきっかけ②課題解決と真摯に向き合いたいと思ったこと

時は少し遡ります。
2020 年ごろから、私は自分自身のキャリアについて悩んでいました。

私は受託開発をする中で、お客様(企業)の課題を解決することにやりがいを見出していました。

例えば、「売上を上げるために目玉機能を追加したい」「費用削減のために業務を見直したい」といった課題に対して、開発を通して解消していく感じです。

自身の成果がお客様の利益につながることが喜びとなっていました。

しかし、年齢を重ねるとあることに気がつきました。それはお客様の利益と自社の利益はイコールではないという事実です。

お客様とは受発注の関係があるので、冷静に考えれば当たり前ですね。

しかし、この事実は、課題解決にやりがいを見出していた私にとっては致命的でした。自社の利益にならないという理由で、お客様の利益を追求できないケースが存在するためです。

極端な例を挙げます。

あなたには 3 歳の子供が 1 人いて、弊社のサービスであるおむつ・おしりふきのサブスク「手ぶら登園」に加入しているとします。

「手ぶら登園」は定額でおむつが使い放題のため、おむつの消費量が多いほどお得なサービスです。

子供は成長するにつれておむつの消費量が減ります。しかし、そうなるとサブスクの恩恵が少なくなりますよね。
サブスクの利用者としては、退会したくなります。

一方、弊社としては退会されると売上が減ります。
ここで弊社の利益を追求すると、退会をなんとか阻止したくなります。
これを利害の衝突と言います。

もちろん、弊社としては長く使っていただきたいですが、無理に退会を阻止することはしません。
むしろ解約タイミングをわかりやすくしています。

話を戻します。

前職では、受託開発を進める上で、お客様の利益よりも自社の利益が優先でした。

お客様が真に選ぶべき手段を提案し、実際に貢献したとしても、自社の利益に繋がっていなければ評価してもらえません。

お客様のためにやっていること、できるようになったことが増えていく一方で、社内での評価は低迷していました。

もちろん、自社の利益は大事です。経営を続けていく上で欠かせません。しかし、それを差し引いたとしても、利害の衝突に対する向き合い方にはずっと疑問がありました。

そして、次第に課題解決と真摯に向き合いたい、その上で利害の衝突とも真摯に向き合う必要があるはずだと考えるようになっていました。

転職のきっかけ③組織の文化と合わなかったこと

私は、前職で 4 つの事業に携わってきました。

始めは会社の指示通り一生懸命に働いていましたが、時間が経つにつれ、自分の希望する事業に替えてもらうようになり、社内でも比較的多様な経験ができました。

しかし、同僚たちの状況は違いました。
一部の同僚は入社以降ずっと同じ事業に留まっていたのです。同じ事業に所属し続けることは事業の深い理解に繋がりますが、一方で、得られる経験の幅が狭まります。

同じシステムの開発が何十年も続くことは多くありません。10 年以上稼働し続けているシステムはご長寿システムです。

その観点では、エンジニアは次の開発を視野に入れ、自身のキャリアに幅を持たせておく必要があると思います。

実際、同じ事業に所属し続けていることに不安を感じる声をよく聞きます。

他にも、やっと業務に慣れ始めたところで他のプロジェクトに異動させられた同僚もいました。
私が把握している範囲だけでも、多数の方が個人のキャリアに繋がっていないと感じていたのです。

もちろん、私のように希望通り異動できる人もいますし、希望通り同じ事業を続けている人もいます。
また、会社としても希望を叶えられるよう努力していたことも理解しています。

ただ、事業計画の達成に精一杯で、育成計画にまでは手が回っていなかったように見えていました。

一時的なものであれば理解できます。
しかし、長期にわたって個人が会社に振り回されるのは、個人のキャリアが蔑ろにされていると感じます。

この実態を目の当たりにし、個人のキャリアとしっかり向き合ってくれる文化のある会社に転職したいと考えるようになりました。

BABY JOB に入社を決めた経緯

前述した、転職のきっかけとなった 3 つの要因を基に、私の企業選びの軸は下記の 3 つに定まっていました。

①子育てに理解のある会社
②課題解決と真摯に向き合っている会社
③個人のキャリアと向き合ってくれる会社

BABY JOB はこの全ての軸を満たす、私にとって理想的な会社だったのです。
以降、それぞれの軸にどのようにマッチしていたのかを紹介していきます。

①子育てに理解のある会社か?

BABY JOB は「すべての人が子育てを楽しいと思える社会」の実現を目指しています。

この「すべての人」の中には、社員ももちろん含まれています。
まずは社員が子育てを楽しむことができるよう、子育てに配慮された制度や雰囲気ができています。

私は転職活動において、

  • 仕事と育児を即座に切り替えるためのリモートワーク制度

  • 仕事の時間を自由に決めるためのフルフレックス制度(※)

この 2 つの制度が導入されていることを必須条件としていました。

※フルフレックス制度とは・・・月当たりの総労働時間を満たすことを条件に、労働者の裁量で就業時間を自由に決められる制度

BABY JOB は、朝の 7:00 から夜の 10:00 までの間であれば、自分で決めた時間帯に仕事をすることが可能です。

実際、私の勤務時間は以下の通りで、仕事と息子の送り迎えを両立しています。

さらに、保育園から呼び出しを受けた週の勤務時間はこんな感じです。

週の前半に突発休が発生し、後半は妻に協力してもらいながら不足分の業務時間を確保する一例

このように、転職活動時に求めていた臨機応変な働き方を実現することができています。

また、これは入社してからわかったのですが、社内の雰囲気はとても暖かく、子育てに対する配慮が段違いでした。
弊社ではこの状態を圧倒的ぬくもりと表現しています。

休みの連絡をするとみんなから温かいスタンプが届きます

②課題解決と真摯に向き合っている会社か?

私は、おむつ・おしりふきのサブスク「手ぶら登園」に出会った時に「なんて素敵なサービスなんだ!」と感動したと同時に、「おむつだけじゃ他に持ち物があるから、全然手ぶら登園とは言えないな」という感想を持ちました。

そこで、面接の際に思い切って開発部長や事業部長に対してこの感想を正直に伝えてみました。

その結果、お二人からは「確かに今の状態だと手ぶらとは言えない」と同意の言葉がでてきました。さらに今後はもっと保護者にゆとりを提供するため様々な課題を解決したい旨を教えてもらいました。

この正直さと熱量に私は改めて感動し、本当の意味での手ぶら登園を実現したい と思うようになりました。

事業に対する社員の想いは様々な記事で紹介されているので、読んでいただけると嬉しいです。


③個人のキャリアと向き合ってくれる会社か?

前述の通り、前職では個人のキャリアに対する会社としての配慮が薄い点について、課題を感じていました。

そこで、転職活動では必ず、個人のキャリアに対して組織がどう考えているか、確認するようにしていました。

BABY JOB の面接でも、もちろんこの話題になりました。

その際に、私の考えを聞かれたので「会社と個人のどちらも成長させていくことがマネジメントの腕のみせどころ」とお伝えしたところ、共感してもらえてとても嬉しかったことをよく覚えています。

また、面接が終わった後は「偉い人(社長や事業部長)と話してもストレスがなかったぞ!?なんでだ!?」と少し困惑するくらい、波長が合うなとかんじていました。笑

この時にはもうすでに、私の心は決まってました。

入社して変わったこと

前職から色々と変わったのですが、大きく変わったのは以下の 2 点です。

1.役割と技術
2.発信力

BABY JOB に入社してからは挑戦の連続です。
挑戦と失敗を許容し、サポートする体制を作ってくれるこの環境には感謝しかありません。

1.役割と技術

私は今後マネージャーとして歩んでいくキャリアを考えています。

その第一歩として、BABY JOB ではチームをマネジメントする役割にチャレンジ中です。上長、チームメンバー、別部署でマネージャーをしている方、の全員からサポートをいただきながら日々頑張っています。

また、BABY JOB に入社して、これまでとは異なる技術を扱うようになりました。やはりエンジニアの血には逆らえません。毎日が学びで非常に楽しいです。

2.発信力

BABY JOB に入社してから、技術イベントへの参加や技術ブログを執筆するようになりました。

私はこれまで外部に発信することがほとんどなかったので、過去の私が見たらかなりびっくりすると思います。

カンファレンスで発表中の私

IT 業界には、使っている技術をお互いに共有して切磋琢磨する文化があり、多種多様なイベントが開催されています。弊社の開発部も、これらのイベントに積極的に参加しています。

イベントに参加した時のブログも執筆していますので、興味があれば読んでみていただけると嬉しいです。

また、2023 年は開発部としてアドベントカレンダーにも挑戦しました。

IT 業界におけるアドベントカレンダーとは、クリスマスまでの期間に日数を数えるために使用されるカレンダーにちなんで、12/1 - 12/25 の 25 日間、毎日ブログを書き続ける文化です。

こちらも覗いてみていただけると嬉しいです。
BABY JOBのカレンダー | Advent Calendar 2023 - Qiita

仕事と育児の両立で苦しんでいる方へ

この記事は、育児や仕事を頑張っている皆さんに 自分にあった働き方を妥協せず追い求めてほしい と思い、執筆しました。

ここまで書いた通り、私は転職するまで、仕事も育児も本当にきつかったです。

一言で言うと地獄でした。振り返ってみると、環境を整えないと両立は無理だったことに気がつきました。

今は、制度にもメンバーにも恵まれ、本当に楽しく働いています。

奥さんからは「家庭内の雰囲気が良くなって喧嘩が減った」とまで言われました。
(これは自覚なかったのですが、私が辛そうにしていることが奥さんの機嫌にも影響していたそうです)

もちろん、転職自体はリスクもあります。

しかし、状況が苦しいのであれば、環境を変えてみるのも一つの手段です。同じような状況の方にとって、少しでも行動するきっかけになればと思います。

つい沢山書いてしまったので、少し長かったかもしれませんが、私が仕事を楽しいと答える理由が伝わっていると嬉しいです。

この記事を読んで少しでも良いなと思って下った方は、育児や仕事で感じたことについて発信していますので、X(旧Twitter)アカウント( @KizuMiyagi )のフォローをよろしくお願いします!

ここまで読んでくださった方へ

このnoteを読んで、良いなと思っていただいた方、少しでもおむつのサブスクが世に広まってほしいと思っていただいた方はぜひSNSでシェアをしていただけると大変うれしいです。

また、BABY JOBで働くことに興味が沸いた方がいらっしゃれば、以下の採用サイトを覗いてみてもらえると嬉しいです!

社員の半数以上が子育て中のママパパで、在宅勤務やフレックスタイム制なども導入しており、働きやすい環境です。

手ぶら登園サービスサイト
えんさがそっ♪サービスサイト
・取材依頼はこちらまでお願いします




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