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【第39回】子どもの診かた PART2【おすすめWebコンテンツ】

テーマ別で弊社のWebコンテンツをご紹介!

今回は「子どもの診かた PART2」。

さまざまな場面で遭遇する「小児診療」のギモン。
PART1に引き続き、日常の診療の不安や疑問を解消する、あらゆる診療科ですぐに使えるコンテンツをご紹介します!

ぜひご覧ください!

PART1はこちら



■ 子どもの起立性調節障害最新治療〜水分摂取指導と運動療法

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朝起きられないなどの起立失調症状から、立ちくらみや全身倦怠感など、多彩な症状を示す起立性調節障害(OD)。不登校を伴う重症例では、1年後の復学率は30%で、社会復帰には少なくとも2〜3年かかると言われています。

本コンテンツでは、ODの背景から重症化要因、各種検査等についての概説をはじめ、ODの非薬物治療の中から特に「水分摂取」と「運動療法」にスポットを当てています。

昇圧薬を処方しても効果がない例にも有効と考えられる生理食塩水の点滴静注、また立位で動悸や倦怠感を訴える小児・思春期の患者にも推奨される運動療法について、最新の論文等をもとに、動画も交えわかりやすく解説しています。

長期化、重症化しがちなOD治療の選択肢として、専門的な診断機器がなくても、専門機関への予約待ちの間にも指導可能な非薬物療法を、ぜひ実践してみてください!

●執筆
石﨑優子
(関西医科大学総合医療センター・小児科 診療教授)


■ Dr.西﨑の「夜尿症の診かた」〜コツとピットフォール、教えます

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夜尿症は放置しても生命に危険が及ぶことのない疾患ですが、自尊心の低下による精神的ダメージや学業不振、QOLの低下にもつながります。
心身ともに成長期にある子ども達の夜尿症は決して見過ごされるべきではなく、適切な診療機会を提供することが必要です。
ガイドラインの一読だけではなかなか対応が難しい場面も少なくありません。

本コンテンツでは“beyond the guidelines(ガイドラインのその先へ)”としてちょっとしたアドバイスを「コツ」、「ピットフォール」、「MEMO」として盛り込み、わかりやすく解説しています。

夜尿症患者さんとそのご家族は日々困り果て、勇気を振り絞って先生方のところを訪れています。ぜひ診療の一助としてご活用ください。

●執筆
西﨑直人
(順天堂大学医学部附属浦安病院小児科准教授)


■ 小児感染症の迅速抗原検査〜こんなピットフォールあります

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COVID-19流行によって、検査の意味合いや診療における位置付けが変わってきました。そこで、いま一度、迅速抗原検査(RADT)について、何が問題となるのか、また、検査特性の考え方と実施する際に考えるべきことをまとめて頂きました。

「RADTは全般的に感度が高くない(疾患を持つ人のうちRADT検査陽性になる人の割合がおよそ60%)」「陽性的中率・陰性的中率は有病率に左右される(有病率0.01%だった場合、陽性的中率0.31%で限りなく偽陽性)」「誰を対象にして行った研究で導き出された感度・特異度なのか(日本の成人で、発症後12時間未満で行われたインフルエンザPCR検査陽性患者中、インフルエンザRADTの陽性率は38.9%)」といった検査精度に関わる具体的なピットフォールを示しました。
ピットフォールをふまえ、RADTを有効に活用するための有病率の想定方法も解説。検査キットの種類と保険点数、算定条件を一覧表でまとめています。

コストとベネフィットを考慮し、検査の特性を理解したうえで、迅速抗原検査を使いこなしましょう!

●執筆
伊藤健太
(あいち小児保健医療総合センター総合診療科)


■ プライマリケア医が知っておきたい子どもの発達障害

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発達障害の概念が広まり、一般外来においても発達障害に関する質問や相談を受けることは珍しくなりました。確定診断は一般外来では困難であるものの、プライマリケア医が発達特性について説明したり養育環境について助言を行ったりすることで、保護者など周囲の人の理解が深まり、より適切な対応を促すことができます。

そこで本コンテンツでは、プライマリケア医が知っておきたい主な発達障害として、「自閉スペクトラム症(ASD)」「注意欠如・多動症(ADHD)」「限局性学習症(SLD)」「コミュニケーション症群」の特性について解説。さらに、様々な困難を抱える本人と、育てにくさを感じる保護者への助言を障害ごとにまとめました。

例えば、音への過敏性があるASDの子どもには「我慢させるのではなくイヤーマフや耳栓を使用する」、順序立てて実行することが困難なADHDの子どもには「言葉ではなく、いつでも確認できる“見える目安”、視覚的補助を用いる」など、現時点での困り事に対して具体的な助言を提示します。
ケースによっては、発達障害診療医とプライマリケア医が連携して行う継続的な薬物療法が、社会適応や生活のしやすさにつながることから、最近使用される代表的な薬剤についても概説しました。

著者は、成長過程にある子どもにおいて信頼関係のあるプライマリケア医の存在は「必要不可欠」と期待します。個々の特性を見据えた医療支援を一般外来で行う際の入門書として、本コンテンツをご活用ください。

●執筆
清水亜矢子
(信州大学医学部子どものこころの発達医学教室/丸子中央病院・信州上田医療センター小児科)
本田秀夫(信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授)


■ 子どもの「のど外来」〜喘鳴を極める

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乳幼児に多くみられる喘鳴。
このコンテンツでは咽頭、喉頭、気管などの狭窄部位ごと、成長段階ごとに代表的な疾患を提示しているので、診断に役立ちます。

また、内視鏡検査のポイントでは、体位や泣いているかどうかで変化する所見の診かたを動画で紹介しています。
治療では咽頭、喉頭、声門下の狭窄について、NPPVや酸素治療、経鼻エアウェイなどの使用法を解説。
気管切開適応の際の注意点についてもコメントしています。特に喉頭軟弱症では、Olney分類についてイラストと内視鏡動画で解説。治療アルゴリズムも紹介しています。

●執筆
守本倫子
(国立成育医療研究センター感覚器・形態外科部耳鼻咽喉科診療部長)


■ 乳児血管腫の診かた・考えかた〜後遺症を残さないために

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「自然に消えるから放置すればよい」「安易な経過観察はやめよう」「治療すべき血管腫とは?」〜乳児血管腫に対する疑問やコメントは、患児家族や医療従事者からも挙がります。今回は、2009年より様々な血管腫・血管奇形に対してプロプラノロール療法を行ってきた筆者に、一般診療医が抑えておくべき知識と国内外のガイドラインにおけるプロプラノロールの位置づけについてまとめていただきました。

前半では、乳児血管腫の概要を踏まえて、「本当に消えるのか?」という疑問や、間違えやすいその他の血管腫の簡便な鑑別法を解説。
後半では、治療適応となる血管腫の早期診断方法、プロプラノロール内服療法を含めた実際の治療法とポイント、副作用と対策について、筆者の経験を踏まえて具体的に紹介。トラブルになりやすい保護者への説明についても、参考例を示していただきました。

血管腫等に関わる筆者の研究班で作成された図版や、今回のための症例写真などを多用し、目で見てわかる構成としました。小児、皮膚のご専門でない先生にもオススメです!

●執筆
小関道夫
(岐阜大学大学院医学系研究科小児科学臨床准教授)


■ 型にはまらない 子どもの脱水評価と輸液療法

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脱水の重症度を測る基準として、米国疾病予防管理センター(CDC)の基準と、脱水を外表所見から簡単に評価できるClinical Dehydration Scaleを紹介。ガイドラインに基づくレッドフラッグサインも一覧でまとめています。

是正輸液と維持輸液にわけて、①輸液製剤、②輸液投与量、③輸液投与速度の3つの観点から輸液療法の手順を解説。
各輸液製剤の特徴を一覧で提示した上で、子どものショック状態に応じた投与のポイントとピットフォールをレクチャーしています。

経口補水療法(ORT)についても、嘔吐症例への投与、飲みやすくする工夫などを含め詳細に解説。
WHO、NICE、ESPGHAN、CDC、WGOの推奨をまとめることで、理想的な投与方法、投与量、投与間隔を提案しています。

●執筆
武石大輔
(石川勤労者医療協会城北病院小児科部長)


■ 救急外来における処置のための子どもの鎮静・鎮痛

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子どもの救急医療に携わる非麻酔科専門医を読者対象としたマニュアルです。実際の処置を中心に、処置前、処置後の準備・対応についても解説しています。子ども達にとって、より安全で適切な鎮静・鎮痛が提供されることを目的としています。

「子ども用のモニターが準備されていない」「絶飲食時間が確保されていない」といった救急外来の特徴や、「鎮痛or鎮静の選択、鎮静深度の管理は?」「年齢や発達段階と痛みの評価の関係は?」「薬剤に頼らない鎮静方法は?」といった小児ならではの問題について、tipsとpitfallを散りばめました。

別添として、鎮静前の患者の状態確認のためのチェックリストと、鎮静を受けた患児家族への帰宅後の注意点のリストを収録。
プリントアウトして、実際の診療にご活用ください。

●執筆
井上信明
(国立国際医療研究センター国際医療協力局人材開発部、研修課長)


★こちらもおすすめ★ 内科医のための 実践!移行期医療

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日本小児科学会の提言や、移行期医療に関連する基本的かつ重要な概念をとらえた上で、実際の診療の際に注意すべき具体的な注意点等を解説。明日、小児期発症慢性疾患患者が紹介されても使えます。

患者の自立支援として医療者に求められる取り組みとして、「患者のセルフアドボカシーを評価する」「診療の時間の中で患者が主人公であることを具体的に示す」「身体所見をとるときは保護者に補助をさせない」など、具体的なtipsを解説。
押さえておきたい学童期、思春期・青年期における治療指針や患者指導等についても紹介しました。

「移行期医療」「トランジション」「成人移行支援」等よく似た言葉や、「ヘルスリテラシー」「セルフアドボカシー」といった移行期医療に関連する重要な概念を、移行期医療の概論や小児科学会の提言などとあわせて解説。
移行期医療への苦手意識がなくなります!

●執筆
亀田 誠
(大阪はびきの医療センター小児科主任部長)


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