見出し画像

【ラジオ・de・ミーツ Vol.7】「障がいのある人もない人も、冗談を言って笑いを取るミーツ・ザ・新喜劇」NPO法人月と風とスタッフ 義岡夢さん

障がいがあってもなくても楽しめるフェス「ミーツ・ザ・福祉」。今年から新しく音声でミーツ・ザ・福祉について知ることのできる「ラジオ・de・ミーツ」が始まりました。
 
今回のゲストは、ミーツ・ザ・福祉の運営メンバーで、障がい者支援団体「NPO法人月と風と」でスタッフを務める義岡夢さん(のんちゃん)。運営メンバーのながのっちとカゲヤマ、オザキが、義岡さんにお話を聞きました。
 
ながのっち:のんちゃんは、普段は何をしていますか?
 
のんちゃん:「NPO法人月と風と」でヘルパーとして働いていて、障がいのある人の介助をしています。お風呂の介助をしたり一緒に遊んだりしていますね。
 
ながのっち:ミーツにはいつからどんな形で関わっていますか?

のんちゃん:私が3、4年前に月と風とに入社したので、その頃からですね。入社する前は、全く別の仕事をしていました。興味はあったものの、ミーツには関わらずに過ごしてきましたね。
 
ながのっち:今年はどんなコンテンツに関わっていますか?
 
のんちゃん:主に「ミーツ・ザ・新喜劇」に関わらせてもらっています。その他に、ミーツ当日までの企画ですが、聞こえない人がスタッフをする「声のないお店」や、各地で花火をするみなさんをオンライン上で繋ぐ「花火・de・ミーツ」にも関わってきました。

花火・de・ミーツはいろんな地域から参加してくださる方がいるので、出会ったことのない人ばかりが集まるんです。それで、みんな思い思いに花火を楽しむんですよね。毎年楽しませてもらっています。

カゲヤマ:もともと花火・de・ミーツは「西宮浜で集まってみんなで花火をしよう!」というところが始まりだったんですよ。NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクトさんにビーチマットをお借りして、砂浜の上でみんなで花火を楽しみました。

ただ、コロナ禍になって、みんなで集まって花火をするのが難しくなってしまって。でも、「障がいのある人もない人も、いろんな人が一緒に花火ができたら良いよね」という声から、オンラインで各地の花火を中継するイベントに変わったんです。
 
ながのっち:なるほど、そうだったんですね。ミーツ・ザ・新喜劇についても、詳しく教えてください。

のんちゃん:ミーツ・ザ・新喜劇は、大阪の新喜劇のような感じですね。障がいのある人から「障がいのある自分が冗談を言っても『真面目に聞かないと失礼だ』『笑って良いのか?』という空気になって気を遣われてしまう」という意見があったんです。もうその時点で壁ができているというか。

それで、障がいのある人もない人も、子どもも大人も冗談を言える場をということでミーツ・ザ・新喜劇が始まりました。もともとは漫才から始まったんですけど、その漫才を見て「私もやってみたい」という人が増えていったんですよね。

オザキ:ミーツ・ザ・新喜劇の見どころはありますか?
 
のんちゃん:全部見どころですね。みんなの演技も見どころですし、お話自体もすごく面白いんです。脚本や演出も、元お笑い芸人の公務員が担当しています。

みんな本番前はすごくドキドキしていますね。子どもたちの中には緊張して「出るのが怖い」という子がいたり、「セリフ忘れちゃった」と焦る子がいたりします。でも、いざ本番になるとみんな目をキラキラ輝かせて、お客さんの方を見て全力で表現するんです。その姿が私にはたまらないですね。ぜひお客さんにもその姿を見てもらいたいです。

カゲヤマ:一緒に働いている僕からすると、のんちゃんは裏方的な動きをしたいタイプかなと思っているんです。でも、のんちゃんはミーツ・ザ・新喜劇で舞台に立っていますよね。そのことはどんなふうに捉えているんですか?

のんちゃん:そうですね。どちらかというと私は裏方の方が好きで、表に立って何かをするのは緊張してしまうタイプです。ただ、舞台の上でみんなの表現を近くで感じられるのが楽しみなんですよね。だから、ミーツ・ザ・新喜劇に出ています。私の中ではみんなの表現をサポートする役割で舞台に立っているイメージですね。もちろん役を演じるのはすごく楽しいです。
 
ながのっち:ミーツに関わる中で、印象的だったエピソードはありますか?

のんちゃん:ミーツ・ザ・新喜劇で子どもたちの変化が見えるのが印象的ですね。最初は喋ってくれなかった子が、本番に近づくにつれてキラキラの笑顔で名前を呼んでくれたり、大喜利をしてくれたりするんです。

あと、ミーツ当日の会場では、ボランティアの方々と話して仲良くなることもあって。その後に別の場所で再会することもあるんですよね。その場だけで終わらない関係性ができるのも、ミーツの魅力だなと思います。

他にも、手話を独学で勉強している知り合いとのエピソードも印象に残っています。「周りに耳が聞こえない人がいないんだけど、どこかに出会える場所ってないかな?」という話をしてくれたので、「声のないお店に来てみなよ」と誘ったんです。そうしたら本当にイベントに遊びに来てくれて。

その知り合いは人見知りであんまり自分の意見を言わない人なんですけど、イベントではみんなと一瞬で仲良くなっていたんです。イベントが終わってからも、自分でつながりをつくっていったみたいで「声のないお店があって本当によかった」「みんなと繋がれて嬉しかった」と言ってくれました。

ながのっち:そんなことがあったんですね。最後に、今聞いているリスナーのみなさんにメッセージをお願いします。
 
のんちゃん:うまく言えないですけど、とにかく当日はミーツ・ザ・新喜劇を観に来てください。それだけです!
 
ながのっち:のんちゃん、ありがとうございました。

(文:小坂圭亮)

ラジオの本編はこちらからお聴きください。

ボランティアメンバー募集中!
ミーツ・ザ・福祉では、運営サポーターを大募集しています。障がいや福祉に関心がある、いろんな人と関わってみたい、尼崎で知り合いを増やしたい!など、参加動機はなんでもOK!気になる方は、ぜひこちらのボランティア申し込みフォームよりお問い合わせください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?