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【ラジオ・de・ミーツ Vol.3】「誰もが参加しやすいイベントに」NPO法人月と風とスタッフ 尾崎真己さん

障がいがあってもなくても楽しめるフェス「ミーツ・ザ・福祉」。今年から新しく音声でミーツ・ザ・福祉について知ることのできる「ラジオ・de・ミーツ」が始まりました。

今回のゲストは、昨年ミーツ・ザ・福祉にボランティアとして参加した後に、障がい者支援団体「NPO法人月と風と」のスタッフになった尾崎真己さん。今年は運営メンバーとしてミーツ・ザ・福祉に関わっています。

パーソナリティを務めるのは、運営メンバーの3人。視覚障がいのあるながのっちとNPO法人月と風と代表のキヨタ、広報チームで活動するかほちゃんが、尾崎さんにインタビューしました。

ながのっち:尾崎さん、今日はよろしくお願いします!はじめに、ミーツに関わるようになったきっかけを教えてください。

尾崎:運営メンバーになる前は、自分の周りに障がいのある方はほとんどいませんでした。でも、ミーツは「面白そうなイベントだな」と思って行ってみたんです。そのとき参加したのが「バリア探しゲーム」でした。

ながのっち:バリア探しゲームはどんな内容なんですか?

尾崎:バリア探しゲームは見えない・聞こえない・歩けない体験をしながら、簡単なミッションに挑戦するゲームです。私が参加した年は、目隠しやイヤーマフをしたり車いすに乗ったりしながらまちに出るという内容でした。

ながのっち:ちなみにどんなミッションが出たんですか?

尾崎:私はイヤーマフを付けて聞こえない人の体験をしました。出されたミッションは、コンビニで買い物をすること。ほとんど聞こえない状態でまちを歩いたんですが、車が来ても気づかなかったりと怖い思いをしました。

ながのっち:そうだったんですね。尾崎さんは今ミーツの運営メンバーですが、どのチームに所属されているんですか?

尾崎:アクセシビリティ向上チームと広報チームに所属しています。

ながのっち:アクセシビリティ向上のために、具体的にどんなことをしていますか?

尾崎:どうすると障がいのある方々が会場まで行きやすくなるかを考えるのはもちろん、イベント情報へのアクセスのしやすさも考えて活動しています。

キヨタ:具体的にどういうことをしているのですか?

尾崎:例えば、イベント会場までの道案内動画をSNSで発信するようにしたり、イベント情報を手話動画で伝えたり。他にも、毎年会場で点字のパンフレットを準備しています。

ミーツでは一般の方に開かれたオープンミーティングという話し合いの場があるんですけど、そこにいろんな障がいのある方々やご家族がいらっしゃるんですね。

この前のオープンミーティングでは、誰もが安心してイベントに来れるようにするにはどうしたら良いかを話し合ったんです。そのときに「視覚障がいのある方は点字ブロックがある方が良いけれど、車いすユーザーの方は段差がない方が良い」という意見が出て。

すべての障がいのある方が参加しやすい場をつくるのは、本当に難しいんだなと感じましたね。そんな中でも、できるだけ多くの人たちが安心してイベントに参加できるような工夫が必要なんだなと思いました。

かほちゃん:尾崎さんは広報チームにも所属されていますが、具体的にどんなことをしていますか?

尾崎:広報チームではSNS発信を頑張っています。どうやって発信をしたら、今まで福祉に興味がなかった人にも情報が届くかということを考えていますね。

キヨタ:今年はすごくSNSの発信頻度が高いですよね。すごいです。

ながのっち:ミーツの醍醐味と言えば、いろんなミーツ(出会い)があることですよね。ミーツに関わる中で印象的な出会いはありましたか?

尾崎:印象的な出会いはいっぱいあるんですけど、ながのっちとの出会いは大きいですね。こんなに面白い人がいるんだなって。

他にも、聴覚障がいのある女性との出会いも印象に残っています。去年のミーツでは手話でお芝居をする手話劇をしたんですけど、そのときに出会いました。

その女性が「聴覚障がいのある人は能力が低いと思われる場合もあるんです。でも、ひとりの人間として私たちのことを見てほしい」と話してくれたことが忘れられなくて。すごく大きな出会いだったなと思いますね。今でもその女性には手話を教えてもらっているんです。自分をしっかり持っている彼女の生き方を尊敬しています。

ながのっち:そんな出会いがあったんですね。最後に、みなさんにメッセージをお願いします。

尾崎:ミーツは今まで福祉に関わったことがない人でも、参加しやすいイベントだと思います。当日は会場まで遊びに来てもらえたら嬉しいです。障がいのあるなしに関係なく、本当に素敵な人たちが集まるので、いろんな方々に出会ってもらえたら良いなと思っています。今日はありがとうございました!

ながのっち:尾崎さん、ありがとうございました!

(文:わたなべあさこ)

ラジオの本編はこちらからお聴きください。

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