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冬のピニャコラーダ

クリスマス休暇は、スペイン語が得意な友人とプエルトリコ旅行に行った。氷点下を越えることもある冬の寒さを逃れるため、たびたびこの時期に南下するニューヨーカーは多い。人気の滞在先は、ニューヨークからまっすぐ南に3時間ほどのフライトで着くフロリダが圧倒的、プエルトリコも同様のフライト時間で行くことができるので多くの人が訪れる。
スペインの植民地からアメリカの領地になったプエルトリコは、アメリカでありながら英語よりもスペイン語が話されるカリブ海の小さな島。植民地時代の名残で、スペイン風の美しい建築が多く残されている。
コーヒーが名産で、このコーヒーは深煎りで飲まれることが多く、香り高くもスッキリとした味でとても飲みやすい。実はニューヨークにもプエルトリココーヒーのカフェがあるのを後に知る。今度行ってみよう。
しかし、名産であるもののほとんどのコーヒーは輸出にまわされることから、地元で本物のプエルトリココーヒーを飲むことは少ないと聞いた。本当にコーヒーの風味がするのかは謎だが、ひよこ豆を炒って作った偽物も横行しているらしい。もちろん本物のプエルトリココーヒーを提供するお店はあるので、訪れる際はしっかり調べてほしい。
だが、ジメジメとした日本に似た暑さのプエルトリコなので、コーヒーよりも冷たい飲み物が人気。そうだよね、湿度の高い暑さでは冷たくてさっぱりした飲みたくなる。そんなときは、パステルカラーの黄色でぷっくり大きなグラスに入ったキンキンに冷えたピニャコラーダは格別。
一度は聞いたことのあるカクテル、ピニャコラーダはプエルトリコ発祥。スペイン語でもなんとなくわかる、どこを見てもピニャコラーダの文字が書いてある。アルコールなしでも頼めるので子どもだって飲める。
冷たくてトロピカルな味わいのピニャコラーダは休暇にぴったりだ。
レストランに入ると、メニューを見ずにまずピニャコラーダを頼み、そこから落ち着いてご飯を食べる。どこに行ってもピニャコラーダを頼んだ。何度飲んでも飽きることなく、私たちの休暇に欠かせない思い出のカクテルになった。
プエルトリコの名物料理Mofongo(モホンゴ)は食べやすくおすすめ。海に囲まれた島であるためシーフードも新鮮でこれまたおいしいしかった。食べて飲んで、ビーチでまったりと過ごすことができて、あっという間の休暇だった。フィルムカメラでたくさん写真を撮ったので、現像するのが楽しみ。

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