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#⑤ the monogatary | しろくま商社


#31 the monogatary | ポジティブ

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生きる。たったそれだけ。

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世の中は娯楽で溢れている。ドラマやアニメなど。そのような環境の中で、私たちは己の足跡を刻む。少しずつ。着実に。時には後退しながら。

伯父には、本当にお世話になった。私が家出をした際、誰よりも誠実に、私と向き合ってくれたのは、伯父だった。伯父の存在があったからこそ、私は生きている。

★★★

語れば、山程ある。ミスター・ポジティブ。伯父という存在を表現するのに、これ以上の言葉があるだろうか。伯父とは何度も食事をさせていただいた。私は伯父に、何度も、幾度も、励まされた。私の伯父に対する感謝の気持ちは尽きない。

私は伯父に、何を返すことが出来るのだろうか。分からない。私の人生は、その答えを得るために、存在するのかもしれない。

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辛い日々。そのような中で、私にとって、伯父の存在は希望の光だった。私も、誰かにとって、希望の光となれるだろうか。

彼は私たちに説く。少しだけ。誰かの人生に寄り添うことが出来たら。それで充分なのである。


#32 the monogatary | 負けないよ

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今年もこの季節がやってきた。サウナの季節である。日々、野球に勤しむ中でのサウナ。至福の一時である。

竜太「光、早く行こうぜ!」

うちのショートストップ、竜太が高らかに宣言する。あぁ、きっとボクはこの為に、毎日、キツイ練習に励んでいたのだろう。

ボク「オーキードーキー!」

その返事と共に、私たちは天国へと誘われる。

♦♦♦

湯けむり。私たちのスパである。神奈川で暮らす私たちにとって、綱島にあるこの施設はまさにオアシス。日々の疲れを癒し、明日への活力を得る、絶好の機会である。幼なじみの私たちは、このリゾートの常連である。

竜太「しっかし、ここは変わらないな!いつ来ても、細かいところまで綺麗で…。オーナーの愛がひしひしと感じられる、素晴らしい場所だ!」

ボク「そうだね!ニ○ティのランキングでも、首位だったみたいだし。サウナブームは未だ健在だ!」

他愛もない会話。それでも。この些細な一時が心地良い。この時間が、一生続けば良いのにと、心底思う。こういう小さな幸福の積み重ねが、きっと私たちを大人にしていくのだろう。

竜太「さてさて、今日は果たして何セットになるのか…。まあ、日頃筋トレで汗水かいてる俺たちにとって、サウナなんて楽勝よ!」

ボク「何事もバランスだよ、竜太。でも…。久しぶりのスパだし、少しぐらい無理しても良いよね?」

竜太「もちろん!まあ、お互い程々に頑張ろう!」

そんな大して効果の無い口約束を交わし、ボク達はエデンへと誘われる。果たして、勝利の女神はどちらに微笑むのだろうか…?


#33 the monogatary | 眠れない夜

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静寂が辺りを包む。あぁ、きっと私は、この瞬間の為に…。

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秋。穏やかな季節。その言葉には、様々な形容詞が付与される。食欲や読書、運動。月見バーガーなどは、この季節限定の食べ物なのだろう。

私の日常は変わらない。朝早くに起き、身支度を整える。電車に乗り、職場へと向かう。そんな毎日。

★★★

ある人は人生を次のように定義する。「人生とは、壮大な暇潰し」なのだと。そうかもしれない。きっと、人の数だけ、人生には色がある。ある人から見たら、薔薇色の人生に見えるかもしれない。大事なこと。それはいつだって。私の胸の中に存在する。

ジョハリの窓という概念がある。私はこの概念を、倫理という授業を通して、知ることが出来た。曰く私は、「真面目という名の皮を持った、化物」らしい。

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化物。この言葉が持つ意味は大きい。この言葉には双方の意味合いがある。例えば、YOASOBI。彼らは、私から見れば、化け物である。次々とヒット作を生む彼ら。ある人物は説く。この世の成功者は、裏で血が滲む程の努力をしているのだと。

ビッグデータ時代。スマホさえあれば、世の中における多くの情報を入手できる時代。そのような時代の中で重要なこと。それは、勇気である。その為には、きっと覚悟が必要なのだ。成功するまで、絶対に諦めない覚悟。そんな資質を備えた者が、この世を支配する。

★★★

人は、何かに依存しながら、生を謳歌する。それはお酒やタバコかもしれない。その対象は様々。

職場の同僚。その方は、野球に依存している。巷では、日本シリーズが話題である。関西ダービー。果たして、勝者の女神はどちらに微笑むのか。


#34 the monogatary | 君だけ

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あぁ、きっと私はこの瞬間の為に…。

また、この季節がやってきた。夏合宿。高校球児にとって、その数日間は地獄である。ただでさえ、日々の練習で自らを追い込む日々。そのような中での、夏合宿。地獄である。

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高校球児にとって、大切なことは幾つか存在する。その1つが食トレである。心技体。身体の健康は、己の技術、そしてポジティブシンキングへと繋がる。ゆえに。私たちは食トレをするのである。

ゆえに。メニューは必然的にバイキング。それぞれが、自らの胃と相談しつつ、バランス良く、栄養を摂取していく。辛い日々。それでも…。

★★★

人の数だけ、人生がある。昔の私は、苦しい経験をすればする程、人は成長出来るのだと信じていた。あぁ、私はどうしてこんなにも愚かなのだろう。

物事には限度が存在する。私はとっくに限界だった。私は己を偽り続けた。たとえその行いの積み重ねが、自らを破滅の道へと誘うのだと分かっていたとしても。

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悩みからの脱却は簡単である。ただ、自らを追い込めば良い。

カーネギー

『道は開ける』。この本を通して得た知識を、私は盲目的に、信じ続けた。違う道があったのかもしれない。それでも。私は無我夢中で歩み続けた。


#35 the monogatary | 復讐代行

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I listen. The day has come.

あの日を想い出す。地獄のような日々。それでも。私は己を限界まで追い込み、鍛練を続けた。

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1万時間の法則。例え素人でも、左記の時間、自らを鍛えれば、誰でもプロフェッショナルになれる。
私のキャンバスは真っ黒である。あの日から、私はこの瞬間の為に、努力し続けた。今日はその集大成。全身全霊を以て、復讐を代行してみせる。
★★★
シャーロットと出逢ったのは…まだ私が幼い時。天真爛漫。傍若無人。それでも。彼女は誰よりも輝いていた。しかしながら。一瞬にして、その笑顔は潰される。
高嶺の花。幼馴染みであった私は、彼女とよく話した。内容はいつだって、くだらないものばかり。しかしながら。私にとって、その時間はオアシスであった。どんなに苦しいことがあったとしても。彼女の存在が、その不幸を消してくれる。

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そんな彼女に、彼氏が出来た。男子バスケ部のデューク。女子バスケ部に所属していた彼女は、必然的に、デュークとよく話した。しばらくして、2人は付き合うことになった。美男美女。とてもお似合いだと、私は思った。それでも。それは私の勘違いだった。あの時、どうして私はこの事態を防ぐことが出来なかったのだろうか。己が情けない。
時は戻らない。前進あるのみ。ゆえに。私は彼女の為、復讐を果たす。その決断に、後悔など無い。必ず、この復讐を完遂させる。それだけが、私の取り柄なのだから。

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#36 the monogatary | 最近

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The birds fly over the sky.
The sky is blue to cheer us.

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閉塞感。仕方ない。安いという理由で借りたアパート。正直、環境は最悪である。しかしながら。今は耐えるしかないのであろう。辛抱すること。それはとても辛いこと。それでも…。
多くはそれを、とても充実した期間として定義する。しかしながら。私には当てはまらない。ただただ、苦しい記憶が残っている。ひたすら、自らを偽る日々。周りに異変を感じさせない振る舞い。ひたすら仮面を被る日々。

★★★

希望。そんな言葉とは無縁の人生。それでも。私は一粒の可能性に賭けていた。きっと、この瞬間を乗り越えることが出来れば、明るい未来が待っているのだと。それは幻想だった…。
障がい者として、この世を謳歌する。そんなことが可能なのだろうか。分からない。広範性発達障がい。それが私の診断名。多くの困難があった。きっとそれは、これからも続くのであろう。そのような中で。いかに己をコントロールすることが出来るのか。大切なこと。それは私の文脈で物事を判断すること。

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#37 the monogatary | ここで速報

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Effort. Keeping is difficult.

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大谷選手が今年、満票でのMVPを獲得した。2度目の満票MVPは史上初。ヒストリーメイカー。そんな言葉が彼には似合う。
今回の受賞インタビューには、大谷選手と共に、1匹、犬の姿が。近くには一平さん。実に彼らしい。

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つい先日、大谷さんが「全国の小学校(約2万校)に、3つ、グラブを寄付」との報道がなされた。桁違い。それでも。彼はその選択を行う。
中には、上記の行いに対して、抵抗感を見せる方もいる。こればかりは、ネット全盛の時代ゆえ、きっと防ぐことは出来ない。

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最近では、ジャ○ーズが悪い意味で、注目を集めた。著名な芸能人は、必然的に、多くの視線を集める。人の数だけ、人生がある。ゆえに。意見は異なるだろう。
何に対して、興味を示すのか。大谷さんにとって、それは野球であった。彼の献身ぶりは、至るところで発揮されている。そんな彼の歩みを、私は評価する。

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#38 the monogatary | 制汗剤

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"Applause. My effort had become true."

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球技大会。様々なスポーツを、プロや素人が共に、励む大会。私はそんな大会の、委員長である。

夏は終わりを迎える。世代交代。後輩たちに想いを託し、ロッカーを去る。3年間。濃密な時間。違った道を歩むことも出来たのだろう。環境が違えば、感じ方も違ったのかもしれない。それでも。良い経験をさせてもらった。多くの犠牲を払った。それでも。誰よりも、青春を味わうことが出来た。もし私に2度目の人生があるのなら。きっと私は同じ選択をするのだろう。

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秋が来た。学習に励む日々。筋トレに励む日々。自主トレに励む日々。苦しい。それでも。私は努力する。当時の私は、孤独だった。自宅は戦場。気が休まる場所は無かった。

普通。これほど難しい言葉が存在するのだろうか。私はただ、当たり前の幸せを掴みたかった。その夢は叶わない。それでも。私は己の道を記録する。


#39 the monogatary | 私と音楽

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合唱コンクール。また、この季節がやってきた。私たちは練習を重ねる…。

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晴れ舞台。私たちは音を奏でる。私たちは様々な感情を、音で表現することが出来る。上達するために大切なこと。それは練習すること。近道は存在しない。

学生時代。その期間は一瞬である。20代になれば、違う道程を歩む必要がある。モラトリアム。この時間を、どのように活かすのか。この時間と、どのように向き合うのか。


#40 the monogatary | ここで速報(2)

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世の中は様々なニュースに溢れている。人の数だけ、人生がある。アドラーは説いた。悩みの大半は、人間関係。それでも。幸せを享受するのも、また人間関係からなのである。

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幸せになりたい。これは、万人に共通する願いなのではないだろうか。その道は険しいかもしれない。その人生は、自らが望んだものとは異なっているのかもしれない。それでも。きっと大丈夫。そう信じてみよう。スモールステップ。未来の姿は自由自在。今のあなたは、もしかしたら行き詰まっているのかもしれない。それでも。きっと大丈夫。少しずつ。人生はいつだって、日進月歩なのだから。

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自己肯定感を高めること。ストレス社会において、これは必須のスキルである。大切なこと。己の文脈で考える。たったそれだけ。その積み重ねが、私たちを形作るのだから。