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『映画 ゆるキャン△』感想

※本記事は『映画 ゆるキャン△』のネタバレを含みます。

『映画 ゆるキャン△』
を見てきました。
『五等分の花嫁』『からかい上手の高木さん』と今年のGW以降深夜枠のアニメ作人の映画化が大成功しているなかでの期待の1本が本作です。

原作ストーリーの未来の話になっているので原作orアニメをチェックしていた方が楽しめますが、映画単体でも十分独立したストーリーのため漫画やアニメの知識が無くても楽しめるようになっています。
主要キャラの関係くらいは把握していた方がいいと思います。

原作漫画は現在13巻まで発売中、劇場特典で13.5巻が配布されています。

アニメはAmazon Prime会員なら無料で見れます。

映画館の様子

TOHOシネマズ海老名で公開日の初回上映を見てきました。上映スクリーンは1番、634席の全国屈指の大箱です。電車で向かう途中で予約状況を見たところ600席前後は売れていてほぼ売り切れ状態でした。初日はレイトショーもそんな感じだったので全部合わせると2000人以上は動員してるかと思います。

上映開始30分前に着いてパンフ購入列に並びましたが見たこともない長蛇の列、そのせいでアバンが見れませんでした…物販はそのくらい混んでました。パンフは初日で売り切れたようなので買って後悔はしてません。
感覚的にはTOHOシネマズ海老名史上過去一番混んでたかと思います。
これでも特典配布終了のアナウンスが出てないので凄い量用意したなと感心してます。ここがポニーキャニオンと松竹の差だろうか…

まだムビチケあるので次こそはアバンも見ます。

感想

良かった点

・何かに熱中できる大人たちの物語として最高
いわゆるお仕事映画としてここ最近公開された映画に『ハケンアニメ』がある。あの映画は出てくる人物のほとんどの人が仕事をしっかりとこなす社会人として描かれてきましたが、ゆるキャン△では観光推進機構で働く千明以外は休日返上で東京、山梨、名古屋、横浜から集まってキャンプ場のオープンに向けて頑張る姿が描かれています。
千明以外は趣味の延長となっているので厳密にはお仕事映画というよりは趣味全開映画です。業務外というとこでは『前田建設ファンタジー営業部』を彷彿とさせます、あれもお仕事映画ですが一応業務時間外だった気が…記憶が定かでない。

あと大人たちが趣味に打ち込む映画としては大傑作『魔女見習いをさがして』にかなり近い印象がありました。本作も魔女見習いも正直大人になってこんな駄文ばかり書いてるオタクからすると眩しすぎる、やめてくれその技は俺に効く!でもこういう映画大好き!!!


・大人になった野クルメンバーが見れる
原作から約10年の月日が経過した映画本編では大人になった野クルメンバーの姿がしっかりと描かれていて、就いている職業は基本的には解釈が一致すぎて文句の付け所がなかった。
飲兵衛な千明も、出版社で働くリンも、アウトドアショップで働くなでしこは思っていた通りの感じだった。
リンと千明のサシ飲みから始まったのも原作の感じからすると10年の時間経過を上手く使ってるなと思いました。

『秘密結社の作り方』を読んでたリンがカフェ特集とかしてたのは大人になったからかなと…(謎の解釈)、もっと謎な雑誌とか作って欲しかった。


・過去作を思い出させるシーンの数々
冒頭、千明とリンが初めてキャンプ場建設予定地に足を運んだ時の段ボール製の寝袋や、初日の出、名物の飯テロなど原作やアニメシリーズから引き継がれた演出やシーンが盛りだくさんです。
初めてリンが松ぼっくりを拾ったときは\コンニチワ/が聞こえなくてこれが大人になったということか少しがっかりもしたが徐々に松ぼっくりの声やご当地お菓子の悪夢?まで登場してこれぞゆるキャン△演出って感じになっていったのがとても良かった。

おじいちゃんの最後の登場もかっこよかった。大人になった千明に「肉食うか」があったらたぶん笑ってたので無くてよかったと少し安心した。

・パンフレットも良い
ここ最近当たり前のようになりつつあるアニメ映画の豪華版パンフレット。多数のイメージボードと共に監督や脚本家、キャストインタビューとこれでもかと詰め込まれている。驚くべきはキャストコメントの多さです。散歩してる犬の飼い主をはじめ、アウトドアショップに客として訪れる女子高生まで結構なモブキャストまでコメントを寄せています。
あと本作が原作の10年後を描くに至った過程についても触れられているため「完結してないのに未来を…」とか言う否定派にこそ読んでほしい。それでも否定派は否定派でしょうが…

『五等分の花嫁』といいキャストグラビアが充実してきましたね。実写作品のパンフレットよりも充実してる気がします。
1点残念だった点を挙げるとするならEDクレジットが載っていなかった点ですね。ロケーション協力とかいろいろ見返したい要素たっぷりのEDだったので勿体ない。

悪かった点

・キャンプ場つくりはボランティアなの?
ネットではキャンプ場つくりは労働力の搾取的な話で盛り上がっているのですがここは私も少し疑問に思います。千明から「ボランティアを募る必要がある」と一度だけ明言されているものの野クルメンバー自身がボランティアなのか、報酬をいただいているアドバイザー的存在なのかは明確にされていないです。なでしこはアウトドアショップの店員なのでしっかりとしたアドバイザー的役職があってもよかったかと思う。

犬子が公立の先生ならおそらく公務員になるからとか考えるとそのあたりが有償ボランティアとしては描きづらいとこではあると思う…

名古屋から山梨までタクシーで10万弱(経費?)をぶっ飛ばせるんだから多少は金が出てると個人的には解釈してます。あまり生々しい話が合う作品ではないのでこのくらいがベストだったような気もします。


・ちくわさん…
これは愛犬家目線ですが整備されてないキャンプ場でノーリードはやめようね!!前に隣のキャンプサイトでノーリードのワンコが喧嘩して病院送りになったのを見たのでアニメとは言え冷や冷やします。

土器発見で済んだのは良い方だ!逃げたりしたら大変。

ちくわと斎藤さんが車で出かけるシーンが欲しかった!!!!
これ免許取ってから近所ぶらぶら、少し遠出みたいなショートアニメでつくってください。

まとめ

悪い点も上げましたがかなり好きな映画です。相対的につけてないので過去のスコアは気にしないで採点してるんですがFimarksのスコアはトップガンより上になってました。大筋はとってもトップガンなので原作思い入れのあるゆるキャン△が上になったのかな…

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