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『リバー、流れないでよ』を見た後に<リバーが流れた後に>

※本記事には、映画『リバー、流れないでよ』のネタバレが含まれます。ご注意ください。

ヨーロッパ企画の手掛ける映画『リバー、流れないでよ』の上映館が20館から48館となり、めざましテレビめざまし8といった朝の地上波で特集される回数も増え、徐々にですがリバー旋風が来てると感じる今日この頃です。

この『リバー、流れないでよ』旋風の後はなんだ?…と思ったが秋の公演まで少し時間があります。なのでリバーからヨーロッパ企画に入った人たちに秋の公演までに見れる他の作品もオススメしたい!!!そんな一心でこの記事を書き始めました。

ちなみに記事のタイトルは下北沢トリウッドが『リバー、流れないでよ』公開直前にヨーロッパ企画の過去作品などを特集して上映していた企画『リバーが流れる前に』から引用しました。公開後、鑑賞後と言う意味を込めて『リバーが流れた後に』としています。

まだ冒頭のさわり部分ですが過去一の分量になる気がしています。出来るだけかい摘まんで書きたい気持ちと、全部見てくれ、全部紹介するという気持ちが同居していて結構まとめるのが大変な感じです。

目次を作ったので気になるところだけでもチェックしてもらえたらと思います。


◆リバーが流れる前に

まずは下北沢トリウッドの企画、『リバーが流れる前に』をもう少し詳細に説明します。
ヨーロッパ企画による長編映画2作目の『リバー、流れないでよ』の上映に合わせ、過去のヨーロッパ企画の作品、TV番組などなどを約2週間にわたり日替わりで上映、アフタートークを行っていた企画になります。
上映リストは以下の通りです。

・ショートフィルム傑作選
・時間映画特集 1
・時間映画特集 2 上田誠フェス
・生配信劇「京都妖気保安協会」上映
・『ドロステのはてで僕ら』コメンタリー上映
・ラジオ「出番を待つふたり」公開収録
・25周年記念!「ところで、君はUFOを見たか?」上映
・黒木祭復活! 『硬派探偵』一挙上映
・『たぶん杉沢村』上映
・「呼び出さないで!アフタースクール」上映
・「ヨーロッパ企画の暗い旅」傑作選
・『リバー、流れないでよ』特別プログラム

下北沢トリウッド公式HP

◆リバーが流れた後に

『リバーが流れる前に』の上映リストの中には配信やBlu-ray、TV放送などで見れる作品が含まれてます。
『リバーが流れる前に』にはなかなか予定が合わずに本企画に足を運べなかったのが悔しくてこれを書くまである…出来るだけたくさん紹介するので好きな作品が見つかると良いなと思います。

それでは視聴できるメディア媒体ベースに紹介していきます。下に行けば行くほどお金がかかり上の方は無料で楽しめるものが多いです。


◆YouTube

まずYouTubeです。
YouTubeには公式のメイキングやインタビュー、クランクアップ打ち上げなど映画本編に関わる動画から、過去にTV放送したショートムービーや企業や芸人とのコラボ動画などがあります。
YouTubeにあるものは無料でとっつきやすいので一番最初に紹介します。

・ヨーロッパ企画【公式】

なんといっても情報量が公式のYouTubeチャンネルです。
映画のメイキングなどが満載です。

10年に1度の大寒波により撮影期間10日間のうち4日間撮影中止となった後の幻になったクランクアップ後の配信です。撮影期間で5割ちょっとしか撮れなかったらしく撮影のハードさが感じられる。

3月の追加撮影を終えて本当のクランクアップを迎えたあとでの生配信。前回とは違いみなさん顔に生気があります。

旗揚げメンバー3人での月例配信が復活し、そちらでも公開記念特集が組まれました。


・ヨーロッパ企画のYou宇宙be

次に紹介するのが2021年にフジテレビで放送された『ヨーロッパ企画のYou宇宙be』のYouTubeチャンネル。
TV内で放送された映像作品やメイキングが50本近くアップロードされています。その中からリバーに関連している『エンドレスチャンネルエイト』『時をまたぐ少女』の2本を紹介します。

・エンドレスチャンネルエイト

記憶をもったまま戻るといった意味では『リバー、流れないでよ』の原点的な作品だと思います。2分間と言う決まった時間ではなくピンチになると時間が戻る、記憶を保持してるのは主人公一人という意味ではリバーとはちょっと違う作品になってます。

・時をまたぐ少女

上田誠脚本、山口淳太監督による、映画館「下北沢トリウッド」を使った、分身ショートムービー。撮影場所が下北沢トリウッドです。

・U.F.O.たべタイムリープ

映画『ドロステの果てで僕ら』公開直後くらいにYouTubeで配信された長回しタイムリープドラマです。こちらも『エンドレスチャンネルエイト』と同じくU.F.O.が食べれなくなり、ピンチになるとタイプリープします。
主演は声優の宮野真守さんで、宮野さんの出演作である『シュタインズゲート』『ゾンビランドサガ』の小ネタが随所に挟まれたタイムリープドラマです。

ヨーロッパ企画の公式チャンネルの方ではコメンタリー配信もされていますので1度見た方は2度目にこちらをオススメします。


・仕上げにオールバックされるのが嫌すぎてタイムリープする奴

お笑いコンビジャルジャルとのタイムリープコラボコント。
ジャルジャルのオールバックシリーズはほかにもたくさんあるのですが、このヨーロッパ企画とのコラボは360万再生越えと一番の人気です。
リバーの主演の藤谷さん、番頭役の永野さんも出演されています。
『デスゲームで会いましたよね?』など時間もの以外の他のシリーズもオススメです。


・チョコプラ関連

ジャルジャル以外で絡みが多い芸人がチョコレートプラネットです。
10年以上の付き合いになり、リバーで雑炊を食べてた諏訪さんが2022年の全国ツアーの演出を担当されています。

チョコプラのラ #210「ヨーロッパ企画はすごい」

チョコプラの二人がヨーロッパ企画をただただべた褒めするラジオです。


チョコレートプラネットと酒井が発明品を見せあう夜

チョコプラの長田さんと酒井さんがお互いの発明品という名の小道具を見せ合う回です。リバーに長田さんは出演されてませんが舞台挨拶に登壇されていました。


【MV】君のナツ、ユビサック

先日公開されたチョコプラの曲のMVにリバーの主演の藤谷さんが出演されています。こちらのMVの監督も諏訪さんです。

◆TV

・ヨーロッパ企画の暗い旅

放送局がKBS京都とtvk神奈川と少なく、見れる地域が限定されてるのですがヨーロッパ企画には冠番組があります。これに関しては本当に神奈川に住んでてよかったと思います。早いとこTVer対応してくれると嬉しい。
放送地域外のみなさん気を落とさないでください。リバー関連の2回に関してはヨーロッパ企画のYouTubeチャンネルで見ることが出来ます。

【映画公開記念】リバーのクランクインに潜りこむ旅【ヨーロッパ企画の暗い旅】

【リバー、流れないでよ】リバーの初日舞台挨拶に潜りこむ旅【ヨーロッパ企画の暗い旅】


◆ラジオ

昨年末あたりに終わったラジオもありますが、以下の2つに関しては更新中でリバーについて触れている回があるので紹介します。

・こちらヨーロッパ企画福岡支部ポッドキャスト

リバーで雑炊食べてた石田さんが福岡のLOVE FMで放送しているラジオ番組。
SpotifyやAppleのポッドキャストでも配信していて、リバーに触れている回が複数回あります。


・出番を待つふたり

ヒロシエリと藤谷理子によるRadiotalkの番組です。こちらはRadiotalkで配信されてますが別途Spotifyなどのポッドキャストサービスでも配信されてます。収録版は1回12分程度と聞きやすい尺です。


◆配信

配信はU-NEXTとFODが配信数が多いです。
U-NEXTは過去の演劇やショートフィルム、構成を担当した芸人さんのコントなど27本の動画があります。(2023年7月7日時点)
FODでは過去にフジテレビで放送した『26世紀フォックス』『サマータイムマシン・ハズ・ゴーン』『ヨーロッパ企画のYou宇宙be』などが視聴可能です。(2023年7月7日時点)

・サマータイムマシン・ブルース/サマータイムマシン・ワンスモア

U-NEXTでは初演の『サマータイムマシン・ブルース』、2005年の再演版、2018年の再演版、続編の『サマータイムマシン・ワンスモア』を視聴可能です。
ヨーロッパ企画の時間作品の原点から20年間でのアップデートを感じることが出来ます。また、2018年の再演時に撮影されたU-NEXTスペシャル番組もあります。こちらにはムロツヨシさんが出演されています。


・サマータイムマシン・ハズ・ゴーン

FODプレミアム、FODチャンネル for Prime Videoにて配信中。
2021年10月にフジテレビの関東ローカルで放送された。オムニバスSFドラマです。『リバー、流れないでよ』に出演された乃木坂46の久保史緒里さんが『乙女、凛と。』に出演されています。
また、ドラマの間のストーリーテリングパートには映画『サマータイムマシン・ブルース』に出演していたムロツヨシさん(またまた出演)が出演されています。


・四畳半タイムマシンブルース

こちらはDisney+で独占配信中のアニメ作品です。
ヨーロッパ企画の代表作品である『サマータイムマシン・ブルース』のストーリーと森見登美彦の『四畳半神話大系』のキャラクターが悪魔合体した作品です。
2022年にTV放送、映画上映が行われましたが配信は現時点でDisney+独占になっています。原作小説は電子、本どちらもあります。


・ドロステのはてで僕ら

海外の映画祭を席巻したヨーロッパ企画の長編時間映画第一弾。
この映画無くしてリバーはなかったかもしれない。現在はU-NEXTで配信中です。Amazonプライムの見放題配信は終わりましたがレンタルで見ることは出来ます。リバーにハマったら次に絶対見た方がいい作品です。
クラファンに参加したのでEDクレジットに名前があります!!!

本多さんのサイン入りパンフ家宝その1
劇団員サイン入り台本家宝その2
2分のずれを体感するには2画面で2分差再生すると良いです!

◆映画

ヨーロッパ企画のメンバーが別の映画に脚本などで参加しているものを紹介します。

・ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

ちょっと本筋の時間関連の作品などからずれますが、4月に公開して大ヒット上映中の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の日本語吹替版脚本をヨーロッパ企画の代表である上田さんが担当されています。
任天堂とヨーロッパ企画という京都タッグです。主役のマリオは『U.F.Oたべタイムリープ』の宮野さんと不思議な縁を感じさせる組み合わせなのが面白い。


・映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ

あまり関係なさそうな雰囲気ですが、脚本がリバーで板前役を演じた角田さん、ナレーションが旅館の女将役の本上まなみさんが演じています。
本上さんとヨーロッパ企画の関係はここからの繋がりかと思います。

◆Blu-ray/DVD

『サマータイムマシン・ブルース』などの作品はAmazonなどでも購入可能ですが演劇の定期公演、オンライン演劇等のBlu-rayはあまり一般のECサイトには無くヨーロッパ企画のオンラインサイトで取り扱っています。
U-NEXTで配信されてる演劇もオーディオコメンタリー付きになっています。

・京都妖気保安協会

『京都妖気保安協会』はコロナ禍に入って間もない2020年夏にYouTube他で全4回で配信された生配信劇です。ダイジェスト版はYouTubeで配信されています。

特に衝撃的だったのがケース1『嵐電トランスファー』、実際に走っている嵐電の車内と駅から生配信された約15分の演劇。こちらのメイキングはフジテレビで放送された『ヨーロッパ企画のYou宇宙be』の中でも放送されました。

ちなみにこの作品を日本SF大賞に推薦したところエントリーコメント大賞というものをいただきました。私は他薦でエントリーしただけです…素晴らしい演劇を作っていただいたヨーロッパ企画様様です。


・来てけつかるべき新世界

SFコメディ作品としては珍しく岸田國士戯曲賞受賞した「来てけつかるべき新世界」。こちらもU-NEXTで配信されてますがコメンタリーなどの特典を楽しめるのは円盤のみなのでおすすめです。

◆書籍

・『リバー、流れないでよ』パンフレット

鑑賞者マストバイのパンフレット

まずは何といってもパンフレット、価格は1200円とほかのパンフレットに比べて少し割り高ですが内容がかなり充実しています。ここまでのクオリティだとむしろ安いと言えます。

・脚本家インタビュー
・監督インタビュー
・キャストインタビュー
・プロデューサー・カメラマン証言集(プロダクションノート的なもの)
・タイムマシン解説
・レビュー
・ふじや見取り図
・シナリオ(撮影稿)
・EDクレジット
・主題歌歌詞・くるりのコメント

前半部分はほかの映画パンフレットでもよくあることですが、後半のロケ地の見取り図やシナリオが全て載ってる映画はあまりないです。映画パンフレットを150冊ほど持っていますが見取り図がついていたのは初めて見ました。
この図とシナリオを合わせて読むことでこの映画の楽しみ方は何倍にもなります。あの人の初期位置はここだからこの回は移動大変そうとか、いろいろと見えてくるものがあって映画をリピートしたくなる。


・ヨーロッパ企画の本 我々、こういうものです。

2016年に発売された本です。
旗揚げ以来18年間の活動で生み出された作品解説、出来るまでの裏話などなどが書かれています。発売から7年経ってそのあいだに映画も2本撮っているのでそろそろ新しい作品解説本が欲しい頃です。
どこかの偉い人お願いします!!!

◆おまけ

番外編として公式チャンネル以外でのインタビュー、YouTuberのレビューなどを紹介します。

・公開初日舞台挨拶

初日舞台挨拶の模様がノーカットでアップされています。

・ぴあ編集部チャンネル インタビュー by 伊藤さとり

主演藤谷さん、脚本上田さん、山口監督のインタビュー

・映画紹介バラエティ!タバ1

山口監督との対談

・ドラマチック×シネマチック

山口監督、番頭役永野さんインタビュー

・おまけの夜

おまけの夜、柿沼さんのレビュー

◆まとめ

ここまで物量のある記事を書くと「いかがだったでしょうか?」と読んだ人に問う、まとめ記事のいかがだったでしょうか構文を使いたくなる気持ちもある。
実際にこの記事が今後見たい作品に繋がったかどうかは本当に知りたいのでコメントやTwitterでシェアする際に一言添えていただけると嬉しいです。


余談ですが、リバーが『第二のカメ止め』と言われてることが多いのですが、これってドロステの時から言われてましたね。
第一のドロステ、第一のリバーと呼ばれる日を待ってます。

たぶん、この作品について書いてなかったとか思い出すことがあると思うのでその際は加筆修正すると思います。


全く関係ないので最後に書きますが京都でリバーと言えば、個人的には10-FEETのRIVERを思い出しますね。

終わり!!!

マジでめっちゃ頑張って書いたのでTwitterにシェアお願いします。エゴサして引っ掛かれば飛んでいきます。

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