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「ファンとの信頼関係が生まれる」 俳優・白石隼也さんが有料noteをはじめた理由

『仮面ライダーウィザード』『グッドモーニング・コール』など、数々のドラマ・映画などで活躍する俳優・白石隼也さん。

白石さんは、様々な街を巡ってエッセイをつづる月額制コミュニティ「into」を開設しました。ラジオ番組を聴けるプランや、お便りの募集なども行い、多くの人から支持を得ています。

白石隼也さんの月額制コミュニティ「into」
「into」は「Blue Plan」/月500円・「Gold Plan」/月1,000円の2種類があり、「Gold Plan」のみラジオ「unRadio」の聴取が可能。

なぜnoteで月額制コミュニティをはじめるに至ったのか、白石さんにお話をうかがいました。

メッセージを発信する場がほしかった

——6月からnoteの月額制サブスクサービス「メンバーシップ」を使って、「into」というコミュニティをはじめられましたね。開設に至った理由を教えてください。
 
白石隼也さん(以下、白石):以前は別のブログサービスでエッセイを書いていました。最初はたのしく書いていたのですが、徐々に書きたいことがなくなってしまって。それから全然更新できなくなったんです。

でも、僕の中で「何かしらのかたちで書くことは続けていきたい」という気持ちはありまして。どのような方法なら続けられるかを考えた結果、コミュニティという形で記事を書けるnoteメンバーシップをはじめることにしました。

最初はnoteではなく、書籍にすることも考えていました。ただ書籍となると、時間や手間は当然かかります。まずはそういった手間をかけずに、Webを使ってタイムリーに発信していきたかった。

また前からnoteのユーザーは、文章を書くことが好きな人が多いイメージがありました。僕もいろんな方がnoteで発信されているのを見てきましたが、他のサービスに比べて、文章を書くことに時間をかけている方が多いですよね。

僕は、文章を中心としたコミュニティをはじめたいと思っていたので、noteであれば親和性も高いのではと考えました。

——もともと文章を書くことが好きだったんですか?

白石:本格的に役者業をやる前は、漠然と新聞記者やライターになりたいと思っていたこともありました。僕は話すことが苦手だったので、文字で自分の考えを伝えたほうが、性に合うと思っていて。

基本的に役者は、“演じる”のが仕事です。表には出ているけれど、自らのメッセージは発信できない立場なんですよね。自分の言葉を発せないという部分に、コンプレックスみたいなものもあって、それが僕も文章を書きたいと思った理由の1つになっています。

街巡りエッセイ、ラジオ番組など自ら企画を考案

——メンバーシップではどんなことをしていますか?

白石:月4回ほど発信している「街巡りエッセイ」がメインです。僕にとってゆかりのある街を巡っていて、歩きながら題材や書きたいことを考えています。その街について話すだけでなく、そこにある飲食店、たとえばお蕎麦屋さんがあれば、蕎麦について語ることもありますね。

街で購入したものを参加メンバーにプレゼントする企画もしています。これが、結構みなさんに喜んでもらえて、毎回多くの方が応募してくれます(笑)。プレゼントは、もらった方が「フフッ」と笑えるようなものを選んでいますね。

—— メンバーシップではラジオ番組も企画されていますが、内容はご自身で考えていますか?

白石:そうですね。探り探りですが。もともとラジオを聞くのが好きで、自分でもやってみたいと思ってました。僕は映像作品をつくることがあり、簡単な音の調整・編集はある程度心得ているので、自分でつぎはぎしながら、毎回15分程度にまとめています。

自分の考えを言語化することは俳優業にも活きる

——「into」を開設された後は、どのように宣伝しましたか?

白石:開設当初にプレスリリースや、Twitter(現X)で宣伝しましたが、それからはまったくしていません。基本的にTwitterは出演情報などのアナウンス、Instagramはマネージャーが更新するもの、noteは本当に言いたいことを話す場所と、使い分けています。

大々的に宣伝しなくても、僕に興味を持って調べてくれたら、必ずこのメンバーシップには行き着くはずなので。いまは「into」をどう広げるかよりも、中身のコンテンツをどう充実させるか、いかにみなさんにたのしんでもらえるかを考えていますね。

——有料のコミュニティをはじめてよかったことは?

白石:有料化によりファンとの信頼関係が生まれることです。メンバーシップに加入してくれる方々は、ある程度僕のことを知ってくれている方ばかりです。

無料で出す記事だと、僕を全く知らない人が読む可能性も高い。こんなことを書いたら批判が来るのではないか、誰かを傷つけてしまうのではないかと、筆が止まることが度々ありました。

しかしメンバーシップの参加者なら、僕という人間の背景を理解してくれている方が多く、ありのままの姿をお見せすることができます。そのため、文章を書きながら悩むことも減りました。

また有料化にすることで、僕自身も書くことにより責任感が生まれます。読んでくださる方もお金を払っているのだから、しっかり読もうという気になりますよね。お互いに熱量が高い関係になるので、僕も一つ一つの文章表現によりこだわって発信しています。

「into」をはじめて、僕の書く文章も含めて好きになってもらえている気がします。

——メンバーシップの運営で、俳優業に役に立つ面はありますか?

白石:日々文章を書いていると、それが自分の考えを言語化する訓練になり、コミュニケーションに役立っていると感じます。俳優業はいろんな人と関わる仕事なので、自分の考えを的確に言葉で伝えられると、心地よく仕事ができるんですよね。

7月に自分が脚本・演出の舞台を手掛けました。これまではノンフィクションばかり書いていましたが、日頃からnoteを書くことで徐々にフィクションにも活かせるようになってきたと実感しています。

白石隼也さん
note:https://note.com/s_shiraishikun
Twitter:https://twitter.com/s_shiraishikun
Instagram:https://www.instagram.com/s_shiraishikun/


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