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『頂きはどこにある?』を読んで|自分の意志で迫りくる山と谷を踏破せよ!

この本を読みましたので感想とともに文章にてとどめます.

本を読んだ理由は、自己紹介記事で定めた目標の一つ、教養を高めるため、
本を読んだきっかけは、ビジネス書の名著と言われる「チーズはどこへ消えた」のシリーズ本であることです.

シリーズの中で、この本が一番好きでした!

次の山に到達するには
自分の具体的なビジョンにしたがうことだ。
きわめて現実的で、綿密で
喜んで実現する努力ができるような
よりよい未来を満喫している自分を
思い描こう

P.71

本書の冒頭に出てくる偉人の言葉

冒頭のページに次のような言葉がでてきます。作者が伝えようとしている内容に深く関わるための引用です.とても惹かれた言葉なので、ここでも紹介します.

自分の知識や経験を積み上げ、考え、人生を生きていくことを説いていることが伺えます.

真の発見の旅は、新たな景色を見ることではなく、新たな目を持つことにある。

プルースト

知識で最も重要なことは、得た知識を活かすことである。

孔子

あらすじなど|山と谷の対処法

本書の構成は、他のシリーズと同様に、物語とその物語を知った人達の会話によって、教訓の使い方を示すようになっています.そのため、抽象的ですが、自分事として当てはめやすくなっています.

あらすじは、谷に住む若者は、ある時山に登り、そこに住む老人出会い、そして、人生の順境と逆境に対する山と谷の対処法について、教えてもらい、実践していくものです.

はじめは、山と谷について、その人の環境や心の状態を例にして、物語進み、対処法として、現実をみることや具体的なビジョンを持つことの大切さが出てきます.

以下は、本書からの引用です.「山と谷の原則とツール」として示されています.

仕事で、私生活で
あなたの山と谷を活用する


順境と逆境をうまく対処するには
現実を味方につけよう
いま、山頂または谷底にいるなら、こう自問しよう。
「この状況の真実は何か?」

谷から早く抜け出すには
逆境にひそむ利点を見つけ、活用しよう
谷は果てしなくつづくわけではないのだから、気持ちを楽に持とう。
谷に陥った原因となった行為の反対のことをしよう。
エゴを捨てよう――仕事ではより有能に、私生活ではより愛情深くなろう。
他人と比べない。逆境にひそむ利点を見つめ、すぐに活かそう。

山に長くとどまるには
順境に感謝し、賢く対処しよう
謙虚になり、感謝を忘れない。
そこに到達した原因となる行為をもっと行おう。
状況をさらに改善しつづけよう。
よりいっそう他人の役に立とう。来るべき谷に備えて力を蓄えておこう。

次の山に到達するには
あなたの理にかなった
未来像に沿って行動しよう

よりよい未来を謳歌している自分を具体的に、綿密に思い描こう。
そうすれば、あなたがそこに到達する原因となる行為を
「行動」に移すことが楽しくなる。

人々を助けるために
この物語をほかの人たちにも伝えよう!
ほかの人たちも順境や逆境を活かすことができるよう力を貸そう。

P.109,110

山と谷とは?|環境や心の状態の例示

では、「山と谷」とは何か、私見を以下に挙げます.

  • 山:自分がうまくいっているとき、うまく行動できているとき

  • 谷:自分がうまくいかないとき、何も行動できないとき(何もかもがうまくいかない、恐怖心で変わりたくないと思っているとき)

感想|具体的ビジョンを探そう

人生の山と谷は、誰しも大なり小なりあります.

物語の冒頭、谷に住む若者は、幼い頃は幸せだったが、成長するにつれて、いいことよりも悪いことの方が多いことがわかってきた、いろいろな仕事もしてきたが、どれも望んでいたことではなかった、と言っています.

これは、大人になって視野が広くなった時に、何も考えず環境などに流されて生きていると、悪いことのほうが多いことを表現していると考えました.
自分にとって、よりよいビジョンや目的を持って生きている人とそうでない人は、比較したときに大きく異なるものがあるのだと思います.

本書には、どこからどこが山で谷なのかわからないし、捉え方によっても違う旨などアドラー心理学に近い考え方が示されていると思いました.

私には、人生の明確なビジョンや目標は未だないです.
それは、自分の中から見つけるものべきだと思っていますので、今後も精進していきたいです.

また、物語を読んでみて、山や谷の時に、自分は視野を広く持ってクレバーに行動できるのかと考えました.しかし、この本で伝えようとしているのは、対処方法ではなく、生き方の話なのだと考えなおしました.
パソコンでいうOSのような人生観のようなものとして、持ち合わせてほしいものなのだと受け取りました.


のおと


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