すごい本の条件
・面白い作品には山のように出会う。ずっと読みたいと思っていた本をやっと読めた時
「どうして今まで読まなかったのか」
という過去の自分を叩きたい意識と
「よくあの頃の時点でこの本の面白さを予感していたな」
と自分を褒めたい意識が同時に現れる。
・そんなものの中でも、特にすごいものに出会った時は、面白さだけではなく、私の考え方、世界を見る文法が変わってしまう。見えていた世界が、キラキラとは輝かなくとも、その漫画の、小説の、音楽の文法で世界を見るようになる。私が主人公になる。
・中学生の時にBUMP OF CHICKENを聞いた時、劣等感とルサンチマン、コンプレックスに自意識過剰が自分の一部になった。
・高校生の頃に村上春樹を読んだ時、頭の思考が村上春樹の地の文になった。
・そして大学院生の今、違国日記を読んで、違国日記の世界に入った。モノローグの世界で自分がまるで世界との向き合い方に行き詰まった主人公になった。
・本当は文学でそれに出会った方が良いのかもしれない。だけど、出会いは偶然なので、仕方ない。
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