日本語から英語への切り替え

もともと日本語で教育を受けている人は、日本語で物を考えて話します。これをいきなりやめろと言われても無理です。

でも、日本語で完全な文を作ってから英語に訳すと、機械のような「直訳」になってしまいます。いくら文法の教科書どおりでも、何が言いたいのか相手にわかってもらえません。

そこで、実際に話す前に、状況に応じた英語の表現を準備しておくことをお勧めします。まず、どんな単語から話し始めるか頭に入れてください。

自分について話す
My ________ is _________
I'm _________________
I do ________________
要点:自分について話す場合は「I」か「My」で始めます。以下はその例。
My name is Yuko Ohnaka.
I'm the owner and director of Ohnaka & Associates.
I work as a Japanese interpreter and communication consultant.

自分の考えを言う
I think
I believe
I suppose
I guess
I agree
I'd recommend
要点:自分の意見はすべて「I」で始めます。以下はその例。
I think the next meeting will be held on Friday.
I believe most general managers will be there.
I suppose it depends on their availability. 
I guess they are pretty busy right now.
I agree that at least one person from each department should attend.
I'd recommend that you speak to the coordinator before you email everyone.   

相手の考えを聞く
What do you think about _______?
Why do you think  _______ is ________?
How would you _______?
要点:基本は「What」「Why」「How」。以下はその例。
What do you think about the draft agenda for the meeting?
Why do you think strategic alliance is included in the agenda?
How would you effectively communicate that idea to the customers?

上の例文を読んで意味がわからなかった人は、まず辞書を引いてください。辞書を引いてもよくわからない人は、基本文法の復習が必要です。

逆に「こんな簡単なことを今さら…」と思った人は、以下を実行してください。

①例文をすべて音読し、録音して聞いてみましょう。カタカナ英語の棒読みになっていませんか。言いにくい部分はありませんか。途中で止まってしまいませんか。遅すぎませんか。逆に焦って話しているように聞こえませんか。気になった部分を改善するにはどうしたら良いか考えてみましょう。

②自分の状況に合わせて実際に使える例文を自分で考えてください。「試験で点がもらえる文」ではなく「自分で使える文」。意外と難しいと思います。

作文のコツは、自分で考えずに人が書いたものを真似することです。Googleで適当に単語を打ち込んで検索すれば、自分が言いたいことと似たような表現がたくさん出てきます。

③自分で考えた文を先生に添削してもらい、完成したら①に戻って音読し、録音して聞いてみましょう。

実践力の向上は反復と定着が物を言います。「頭で知っていること」を「使える技能」にするまでには相当の訓練が必要になりますから、「簡単なこと」を軽く見ないで徹底する習慣をつけてください。実際、普段の会話や会議でそれほど難しい単語や文法は使われていないのです。



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