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Vol.08. わかりやすさと奥深さの両立…デザインのチカラ〜「クラフトツーリズム」持続可能な地方創生〜

【はじめのご挨拶】
*前回から読んで下さっている方は飛ばしてね!

ひつじサミット尾州の発起人/実行委員会代表の岩田真吾です🐑

2021年10月30日(土)〜31日(日)開催予定の「ひつじサミット尾州」というクラフトツーリズム・イベントのPRも兼ねて、

「クラフトツーリズム」持続可能な地方創生
〜ひつじサミット尾州の紡ぎ方〜

と題してnoteを10回連載します!

【連載目次】
01. クラフトツーリズムって何?ひつじサミット尾州のケース
02. 始まりはいつも誰かに想いを伝えるところから
03. 類は友を呼ぶ…実行委員会の作り方
04. 回り道をしながら繋がっていく…参加事業者の集め方
05. 夢を語ると助けてくれる人が現れる…協賛&協力者の集め方
06. 時流のどこに位置づけるか…メディアを仲間化する方法
07. 工場を「人」に変える…インフルエンサーの活かし方
08. わかりやすさと奥深さの両立…デザインのチカラ◀︎今回の記事
09. 堅い後援を入れることでしっかりと…コロナ対策
10. やって終わりにしない為に…レガシーの残し方

遊びに来てくれるゲストの皆さんにはイベントをより深く楽しめるように、他産地でクラフトツーリズムをやりたい/やっている方には事業の参考になるように、未来の自分たちにとっては甘酸っぱい思い出(笑)として…頑張って書こうと思いますので、背中を押す感じでぜひハートマークお願いします!

実は、ロゴマークから始めました

実は、実行委員会ができた後、一番最初に取り組んだのはロゴマーク作りでした。ひつじサミット尾州という新しいクラフトツーリズムの象徴となるものが欲しかったからです。

作り方にもこだわりました。有名なデザイナーに頼むとかではなく、地域の未来につながるようなプロセスで進めたい。そこで、名古屋モード学園の講師をしているラグーンコンサルティング淺野一平さんにお願いして、将来有望な学生デザイナーを紹介してもらいました。

彼女はまだまだ荒削りでしたが、淺野さんが伴走してくれて、徐々にアイデアが洗練されていきました。淺野さんと僕はサウナ仲間でもあるので、週末早朝にサウナに集合し、休憩室から学生さんとオンラインミーティングをしたことも(笑)

コンセプトの精緻化と他のロゴのリサーチを並行しつつ、展開イメージを整理。プロトタイプを作っては修正する…というサイクルを何度も経て、「わかりやすいのに奥深い」自慢のロゴが完成しました。

ロゴ

回り道をしながら繋がっていく
ひつじサミット尾州のロゴは、くるくるっと巻いた毛糸をイメージしています。また、作り手と作り手、使い手と作り手が困難を乗り越えて繋がっていく…という願いも込められています。

カラーは「白群色(びゃくぐんいろ)」を選びました。優しい色味の中に、木曽三川の青と濃尾平野の緑を感じていただけたら嬉しいです。

WEB、ポスター、チラシ…一貫したイメージを創る

ただ、学生デザイナーさんはロゴを創るところまではなんとかできましたが、それをベースに一貫したデザインでWEBやポスター、チラシなどに展開するというのはスキル的にちょっと難易度が高そうでした。

彼女が4月から晴れて希望のデザイン事務所に就職するということで、ここからはプロにバトンタッチ。地元岐阜県のデザインベンチャー企業GOCCO.さんに依頼することにしました。

GOCCO.の木村さんとは知り合いでしたが、お仕事を一緒にしたことはありませんでした。ここも恐る恐る「これくらいの予算なんだけど…やってくれる?」と頼むと「しょーがないなー。きっついなー」と受け入れてくれました(笑)

ポスター

チラシ

デザインだけでなく、記者会見のオンライン配信やオフィシャルムービーの編集なども手伝ってもらい、ひつじサミット尾州の芯となるデザインの一貫性を担保してくれました。

デザイナーじゃなくても、デザインから逃げない

僕はデザイナーではないので、わかったようなことは言えません。でも、プロジェクトオーナーとして、デザインにはこだわるべきだと思います。

いかにイベント内容が良くても、ゲストが最初に触れるのはWEBであり、ポスターであり、チラシです。そのデザインが心を揺らすものでなければ、ゲストは足を運んでくれません。

それを外部のデザイナーさんに丸投げするのは、絶対にナシだと思います。

GOCCO.の木村さんやデザイナーの長谷川さんには本当に迷惑を掛けましたが、何度もしっかりと打ち合わせをさせてもらったし、修正もたくさんしてもらいました。

でも、そのおかげか、ひつじサミット尾州は「オシャレだね」や「かっこいいね」と言ってもらえることが多かったです。この皆さんからの褒め言葉は、プロジェクトを進める中で辛いこともあった時に、自分自身を奮い立たせてくれました。

もちろん、デザイナーには敬意を持って接します。最後の最後は、デザイナーに頼らざるを得ません。でも、たとえ自分がデザイナーでなくても、デザインから逃げてはいけない。デザイナーとの対話を通して、良いデザインをともに創り上げる。そんな大切なことを、ひつじサミット尾州を通じて学びました。

余談:システムは必要だが、外部サービスを活用してローコストオペレーションもあり

ちなみに、WEBサイトを作る際に必要な機能の洗い出しをしましたが、例えば地図であればグーグルマップを埋め込めば良いし、予約フォームはグーグルフォームでOKという割り切りを早い内に決めました。

イベントの為だけにオリジナルのシステムを作るなんて手間とお金が掛かるだけで、不安定になりがち。使えるものは使っちゃうのがベターだと思います。

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さて、次回の「Vol.09 堅い後援を入れることでしっかりと…コロナ対策」では、ひつじサミット尾州のコロナ対策について書こうと思っています。緊急事態宣言下での6月のプレ開催、ワクチン接種とデルタ株のバランスの中での本開催の意思決定、ルール作りなどなどの舞台裏をお伝えします!

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