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関内の登良屋

 さてさて、今年もあっという間に、10月。こんな状況だったから夏は家にいることが多くって、ハラペコ諸君も退屈してたんじゃないかしら。家飲みも悪くないな、と思いつつやっぱりお店で美味しいものを頂きながらのんびり飲むお酒!ということで久しぶりの今回は、横浜は関内の老舗天ぷら屋、登良屋さんに。今日はお店自慢の美味しい天ぷらと、もう一つのお目当て、旨いお魚もいただこうという魂胆。フワリたなびくイキな紺の暖簾をくぐって、さあ参ろうではないか!

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 暖簾をくぐると、そこはもうゴマ油薫るイイ空間。「イらっしゃい!」と威勢の良いご挨拶からして、もう名店確定ですね。着席するとこれまた、いい風情、ちょっとした庭越しの席で風通しも抜群で、気持ちいいね。早速注文と、、まずはコレコレ、サッポロ赤星中瓶!突き出しはヒジキ。なんか安心しちゃう、この組み合わせ。まぁ遠慮なくグビっと行きましょうよ、久々の外飲みにカンパーイ!ウマーです。嗚呼、生きててよかったと思わせるこの感じ、久々で涙が・・・。ヒジキもちょうどいい塩加減でビールがうまい、まったく最高のスタートであります!!

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 主役登場までの合間にで、小鉢を2つ。青菜のお浸しとシラスおろしを。青菜のお浸し、いいじゃないか、薄味な青菜に鰹節、ちょいと醤油で十分に旨し。シラスおろしも落ち着くなぁ、日本人でつくづくよかにけり、と野菜を適度に摂取したら赤星切れ。「もう1本お願いしまーす!」

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 きたきた!本日の主役たる天ぷら盛り合わせ!なんとも清いルックスしてるじゃないですか。天ぷらが立ってるんだよね、かっこいい。エビ、穴子、白ギス、イカ、シシトウ x2、ハス、ナス、カボチャ。いい香りだ、さっそく食べちゃいますかね、が、この食べる順番が難しい。ほんとは盛られている順に前から食べていくのがルールなんだけど、ここは貧乏性のボクちゃん、美味しいものは最後な主義で・・・。なのでエビは最後ヨ、ここは下記順番で攻めるべく決定。めどくさいシトね、なんて言わないで!
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1) 野菜群:シシトウ→カボチャ→ナス→ハス
2) 魚編1:イカ→白ギス→穴子
3) 小休止:シシトウ
4) 魚編2(クライマックス):エビの頭→エビ本体
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 シシトウだけでもわかる、この店の天ぷらの旨さよ!ゴマ油の香ばしいサクホロな衣が、食材の本来の持つ旨味を引き出す揚がり様、流石です。野菜群はホクホク甘味が引き出されている、ナイス。イカも、本来の柔らかさと海味をしっかり感じる甘さ、旨し。しかし、白眉は白ギス、このフワっとした食感、甘くとろける味はまさしく最高のキッスのようなのサ、あらエッチね!穴子も、、こいつもフワリとイケてる、イケメンだねェ。でもね、やっぱり王様はエビちゃんでしょう。頭はカルシウムたっぷりな、サックリ具合。エビ本体は、いわずもがな、劇的な甘さにて昇天!

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 天ぷらで満足しつつも、キター!カツオとカンパチのお刺身盛り合わせ。刺身もお皿に立ってるんですよ、ほんとに。このお店、盛り付けカッコいいなぁ。さてさてカツオ君、ブ厚いなぁ、戻り鰹ってヤツですな、脂が乗ってて、もう最高。ミョウガとショウガを合わせれば、あな幸せナリ。旨し!!カンパチはコリコリで、歯応えバツグン、サビでいただけば、あら別次元のウマさの洪水!これは日本酒が欲しくなりました。

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 日本酒は常温でね、イヤー、刺身が最強に上手くなる魔法の水よ、合いますよ、絶対。こりゃいい感じになってきましたゾ。刺身バンザイ、日本酒バンザイ!てなとこです!!お刺身のツマは自家製だそうで、海苔に巻いて合間にチョイと。あら、あっさりシャッキリ、サッパリズムなやつじゃないですか、もうホントいい店だ!これは盛り上がってきましたナ、最後のシメ、いっときますか!!

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 締めが炭水化物とは限りません、今日はトコトン魚推し!ノドグロの煮付けと大英断。おぅ、こいつぁ最高の締めとなろうゾ。ホロリとした身でありつつも、しっかり脂の乗ったノドグロちゃんよ、あんた最高に旨いぜ。煮るは程々に、煮汁が身に程よくしみる程度に、板さんの神業を感じる。こりゃ、お酒進んでしまうじゃないの!もう1合お酒追加だネ!ラストは白いご飯に煮汁をかけて、本当のシメ。ノドグロ旨味ご飯が、程よく酔った僕を、大満足の境地に誘い申したのは、いうまでもござらんな!ご馳走様でした、すごく美味しかったです、また来ます!!

 久しぶりの昼ごはんとお酒は最強だった。秋風吹き始めた10月の今日、やはり名店たる本店の実力をビシビシ感じました。美味しかったし、やはり外飲みはいいなぁなんて思ったし。ちょっと散歩がてら野毛まで行くかな。で、続き〜なんて思ってしまうほどいい感じな初秋の午後なのです。

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