かっこ

しょーもない物書きです。

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「僕が電話をかけていた場所」「君が電話をかけていた場所」感想

三秋縋さんの「僕が電話をかけていた場所」「君が電話をかけていた場所」を読了したので感想でも書こうかなと。 ネタバレしないと感想書けないので、未読の方はブラウザバック推奨です。 〜〜〜 いやー、面白かったです。 今まで「スターティング・オーバー」「三日間の幸福」「いたいのいたいのとんでゆけ」の3冊を読んできて、個人的面白さランキングをつけるなら「スターティング・オーバー」より上だけど「三日間の幸福」「いたいのいたいのとんでゆけ」程ではない、って感じかな。 まぁ僕がメリ

    • 『いたいのいたいの、とんでゆけ』に心を破壊された話

      この記事は三秋縋(敬称略)の小説、『いたいのいたいのとんでゆけ』を読破後に、その爆発した感情のまま書き殴った記事なので適当な部分も多いと思うけれど、そこはご容赦……。 あとネタバレ注意。 ─── 『スターティング・オーバー』『三日間の幸福』と読んで、次に読む三秋作品は何にしようかと悩み、あらすじが面白そうだった本作を選んだ。 結論から言う。 この物語は読者の心を破壊する。僕はあまり本を読んで泣くことはないのだが、今回ばかりは目が潤んだ。 三秋縋の作品に共通している所

      • なぜ卯月コウはアイシーを消したのか

        ぶっちゃけ今更感のある話題ではある。ただなんか、ふと書きたくなったので書こうと思う。 結論から言うと、あいつがアイシーを消したのは「卯月コウ=アイシー」となるのを避けたかったからではないだろうか。 卯月コウはよく「エモ」という概念と共に語られる。 事実、「エモの伝道師」だなんて言われるし、エモグランプリなどの神回もあった。 俺が卯月コウにハマった理由も、あいつの感性だったり考え方が好きだったからだ。 こんなvtuberがいるのか、と衝撃を受けた記憶がある。 しかし、あ

        • 退廃の美はクソだ

          先日、こんな卯月コウのツイートがあった。 これを見た時、衝撃を受けた。 卯月コウは「言語化が上手い」と評価されているが、恐らく彼を推してきた中で一番それを感じたのが、このツイートかもしれない。 ずっと自分の喉元につかえていたものが、スッと胃の中に落ちた感覚だった。 退廃の美、というのは万人に理解されるものじゃない。 もっとも、俺はコウに出会う前から何となくその感覚はあった。それをしっかり思想として形にできたのはコウの影響だけど。 学生時代、他人が怖かった俺は、ずっ

        「僕が電話をかけていた場所」「君が電話をかけていた場所」感想

          悪いことはしてもダサいことはすんな。〜他人の目を気にしない方法〜

          一つだけ注意して欲しいのだが、僕は別に犯罪を肯定しているわけではない。 そこの点だけご留意していただきたい。 それにしてもなんか胡散臭いタイトルになっちまったなコレェ… ………… 「悪いことはしてもダサいことはすんな」 これはラッパー・HideyoshiがLeon FanourakisとRalphを客演に迎えた曲、「Jitsuryoku」の一節だ。 ヒップホップというカルチャーを一言でまとめた強烈なパンチラインだと思う。 もともとは「池袋ウエストゲートパーク」

          悪いことはしてもダサいことはすんな。〜他人の目を気にしない方法〜

          『三日間の幸福』と卯月コウ *ネタバレ有

          最近、三秋縋さんの『三日間の幸福』という本を読んだので、それについての感想を卯月コウと絡めてここに書き殴ります。 あらすじとしては、主人公が残りの寿命の30年を30万円で売るって話です。ここで興味が湧いた人は是非ブラウザバックして、本屋か図書館に行ってください。 ネタバレ有りなので、これから読もうと思っている人はブラウザバック推奨です。 ……………… そもそも、三秋縋という作家は卯月コウ経由で知った。 デビュー作である『スターティング・オーバー』は読んだので(これも

          『三日間の幸福』と卯月コウ *ネタバレ有