あずさ兎

子どものこと、暮らしのこと、旅のこと、わたしのこと。気が向いたときにだけ、つらつら書い…

あずさ兎

子どものこと、暮らしのこと、旅のこと、わたしのこと。気が向いたときにだけ、つらつら書いています。2015年生と2017年生の兄弟を育児中。

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おしゃぶりを卒業した日

4歳長男は、よく泣く子だった。 生まれてすぐの入院中、新生児室から聞こえる赤ちゃんの泣き声。 数日前に出産したばかりのお母さんたちは、泣き声が聞こえると皆「うちの子かな?」と思うようで、揃って病室から見に行ってみると、泣いているのは必ずうちの子だった。 退院して自宅に帰っても、やっぱりよく泣く子だった。 そして、寝ない子だった。 たまひよとか何かでよく見かける新生児の1日のスケジュール、その「睡眠」という項目をそのまま「ギャン泣き」に変更したような様子だった。 ギャーッギャ

    • キッチンの洗い残しで死なない。食物アレルギーっ子5歳の話

      我が家の次男には、食物アレルギーがあります。 当事者にとっては命に関わる問題なのに、「好き嫌い」や「考え方」の問題だと捉えられてしまったり、「無添加なら安心」「国産なら大丈夫」という認識の人も。 少しでも多くの人にアレルギーのことを知ってもらいたくて、次男のアレルギーにまつわるお話を書いてみました。 最初に症状が出たのは生後5ヶ月で、離乳食を始めたばかりの頃・・・。 離乳食で大量嘔吐、アレルギー検査へ粉末をお湯でふやかすタイプのベビーフードを、ベビー用スプーンにひと匙。

      • 小1の壁の正体って?足りないのは預かり時間じゃなかった話

        周りの小1ママたちの間で、「仕事辞めようかな」という声がちらほら聞こえてくる11月。 専業ママの手厚さに圧倒されて、これでいいのか?と悩む人。 子供の気持ちを優先したいけれど、これまで通りの働き方じゃ対応できない、とジレンマを抱える人。 小1の壁って、学童の預け時間や、親の要領"だけ"の問題じゃないと痛感している。 どうして足りない?帰宅後の時間わたしが感じる小1の「時間の足りなさ」とは、学童での預かり時間ではなくて「帰宅後の時間」のこと。 17時帰りでも全然時間が足りない

        • マイメロディと、小さな攻撃性。

          今年の冬休みは、子供たちを連れてサンリオピューロランドへ行ってきた。 6歳の長男が1歳のころに行った以来で、4歳の次男は初めて。 「サンリオのレターセットが欲しい」という長男のリクエストだ。 園内は思ったよりも混んでいて、コロナ禍の割に密度が高い。 とりあえず、近くにあったマイメロディのアトラクションの列に並ぶと、すぐ隣には、小学校低学年くらいの女の子とお母さんが並んでいた。 お揃いの服を着たうちの子供たちはよく目立つ。 ふと女の子の視線を感じたとき、その子は突然「ピュー

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        おしゃぶりを卒業した日

          わたしの赤ちゃんは、人間になった

          ついこの間まで赤ちゃんだったはずの長男が、来年小学生になる。 初めての子育ては毎日精一杯で、あと半年なのにまだ全然実感が湧かない。 わたしはこの6年、何をしていたんだろうね。 旅行が好きな我が家。 なかなか思うように旅行もできないご時世だけど、それでも感染者が少なくなったタイミングを狙って、行けるときに行ける場所へ出かけることにしている。 今年の春は、 子連れに人気のリゾナーレ那須へ。 星野リゾートの「リゾナーレ」ブランドは、感心するほど家族連れにターゲットを絞っていて、

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          もしかしたら明日死ぬかもしれない

          感染症のニュースを見ながら、もしかしたら明日死ぬかもしれない、と思った。 こうやって時間をかけてじわじわ危険が迫ってくると、状況を受け止めて考える余裕があるというか、いろんなことを考えすぎてしまう。 死ぬことを思うと1番に不安になるのが、大好きな子供たちや夫に会えなくなる寂しさだったりするんだけど、死んでしまったら寂しさを感じる脳みそも無くなってしまうわけだから、心配には及ばないのかもしれないね。 つらいのはきっと、残されたほうだ。 長男は優しい子で、いつもわたしの心配を

          もしかしたら明日死ぬかもしれない

          ピルを飲んだら生き返った話

          低容量ピルについて、いろんなところで、いろんな人が話しているのを聞いたことがあったけれど、わたしには関係ない話だと思っていた。 PMSや生理痛、生理中の不快感なんて、女に生まれた限り仕方ないもので、そこにお金や時間をかけるのは贅沢なこと。 わたしが耐えられれば必要ないのに、医療やお薬に頼るのは「怠け」だという感覚さえあった。 初めて生理を迎えたときから、生理は痛いものだった。 とにかく立っていられない。 バスに乗っていても、友達とおしゃべりしていても、痛みで気が遠くなる。

          ピルを飲んだら生き返った話

          ピンクが好きな、男の子

          長男の妊娠中、わたしたち夫婦は初めての子育てに向けて育児グッズを揃えはじめていた。 ベビーカーは生まれてから買えばいいけれど、抱っこ紐は?入院中の肌着は病院で貸してもらえるらしい、退院の時の服装はどうする…? 生まれて初めて、大型の赤ちゃん用品店に行った。子育て中なら誰もが知っている「アカチャンホンポ」だ。 たまひよ、とか、プレモ、とかにまとめられているチェックリストを片手に、ひとまず売り場を探してみたのだけれど、カバーオール、短肌着、ロンパース…ほとんどのアイテムの名前が

          ピンクが好きな、男の子

          旅して育むということ

          うちは4歳長男も2歳次男も、今のところひとつも習い事をしていない。 お友達がバレエやスイミング、語学教室に通っていると聞くと、楽しそうだなあ、行ってみようかなあとも思ったりするけれど、その時間とお金があるなら今は1回でも多く旅行に行きたいと思っている。 旅育と言う言葉を知った。 旅行業界のプロモーションから生まれた言葉なのだろうと思っているけれど、わたしはこの言葉が気に入っている。 「可愛い子には旅をさせろ」なんて言ったって、一瞬だって目を離したら危ない時代、子供を1人で旅

          旅して育むということ

          緊急車両と不謹慎

          うちの子供たちは働く車が大好き。 特に緊急車両が好きで、街で見かけると大興奮で喜んでしまう。 「不謹慎」と言うことはまだ分からないと思うし、説明したところで上手く伝えられるのか不安でいつもなんとなく気まずい思いをしながらもやり過ごしてしまうんだけど、こういうことっていつ頃教えたらいいんだろう。 好きなものの裏側に実は悲しいことがあるって気づいてしまったら少し複雑な気持ちになってしまうかもしれないし、でも、わたしとしては深刻な状況の中で、子供たちの無邪気さに救われることもあるの

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