秘密の扉

それは都内某所にあった。
男女が大人の嗜みとして戯れるお店。
客は皆、身元のしっかりとした人間ばかり。
客は最初に身分証を店に提示して、店は身分の確認を行っていた。
そして客は紹介制。
招かれざる客を呼び込まないように、店は客が紹介してきた客しか入店させなかった。
そして店はわかりにくかった。
場所がではない。
入り口が全くわからないのだ。
その店にはいわゆる普通の入り口はなかった。
その店の入り口はなんと非常扉だったのだ。
まさか非常扉の先に店があるだなんて、誰も思いやしない。
非常扉と反対側にはインターフォンがあった。
近くに扉はないのに...ずいぶんと不自然なインターフォンだ。
それが非常扉の先にある店への初めの一歩だった。
そのインターフォンを押して顔を確認されると、非常扉が中から開いた。
そして店員に誘われ、めくるめく夜が始まった。
あなたが普段、目にする非常扉...もしかしたらその非常扉の先には、未知のお店が広がっているかもしれませんよ。

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ごめんなさいね〜サポートなんかしていただいちゃって〜。恐縮だわぁ〜。