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ただ生きる世界が違うだけ。

今回もアルバイト先での話をしようと思うのだけれど 実はここ2〜3週間という短い間に 俺は人類最強の存在と何度も向き合っていたのだ。

武井壮より 室伏よりも強い……。

その存在とは『オバちゃん』である。

単体でも圧倒的に強い!

その上 群れになると最早 悪魔でさえ地獄に帰るのではないだろうか笑。

少なくとも俺が悪魔なら すぐさま帰るぞ!笑

そのオバちゃん相手に俺はここ数週間のうちに4度も自己主張するシチュエーションがあったのだ。

では 今日の出来事を話すことにしよう。

朝はいつもどおり起きてから ヨガと瞑想をして ラジオを生配信して なにごともなく車で職場に向かった。今思えば今日はどことなくナーバスというかアンニュイというか……なんとも形容しがたい 心に靄がかかったような氣分だった。

今日も前回と同じ部署に配属され 同じ場所へ向かったのだけど メンバーが違っていて そこには前回と違うオバちゃんがいた。そのオバちゃん(仮にOさんとする)が「ここ空いてるから ここに入って」と言ってきた。

俺は特に深く考えもせず そこに入ったのだが この時点でこの日の出来事は決まっていたのかも知れない。この日は普段と位置が違っていて そうすると動作がすべて逆になるのだ。例えるなら 普段右腕でボールを投げる人なら 反対の左腕でボールを投げるようなものだ。実際に動かしてみると腕だけでなく 足から腰から 全ての動作に影響することが分かっていただけると思う。

というわけで利き腕と逆だから俺は「逆だからやりにくいですねー」と何気なく口にすると Oさんは「若いからすぐなれるわ〜」と言ってきた。この時点で若干イラつく俺w(若いとか関係あるか?)

そしてOさんは作業開始前に「たくさん流れてきたら詰まらんようにしっかり取ってやー」と言ってきた。ここにも違和感を覚えたが 氣にせず作業を開始すると「手が遅い」だの「シャキシャキ出来ないのか」などと言ってくる。俺は嫌な氣分を感じつつ「出来ないですー」「無理ですー」と答えた。

始まって早々なんなんだ このババアは??(口がわるいですね)と思ったのが正直な感想だ。この後も何度かペースを上げろという要求があったが全て断りを入れた。俺がビビりなのは以前の記事にも書いたが口では「無理です 出来ません」と言いながらも内心はヒヤヒヤだった。

それでもペースを上げる努力をしなかったのは努力が何も解決しないことを俺は嫌というほど実感してきたからだ。

『頑張る』『努力』『忍耐』

これらの言葉の響きは美しいのかも知れないが 俺に 幸せも安心感ももたらさなかった。

だからOさんに急かされても怒られても マイペースな姿勢を崩さずに作業を続けていた。するとOさんも俺の態度に苛立ちが増したのか「アンタが早く出来ひんなら社員さんに言うわ」と言ってきたので 俺も返す刀で「それならそうして下さい」と返答した。

正直 自分自身を変えてまで もうここにいたくないと思っていたし 何か謎の倦怠感を感じていた。あとから想像するに 結局Oさんは社員さんには何も言わなかったのだろう。

そう思うのは休憩時間に自分から社員さんのところに事情を説明して もう辞めようか考えていますと伝えたからだ。

正直に今の部署(人間関係)がしんどいこと。オバちゃんの言うようにペースを上げることが出来ないし そのための努力をするつもりもないこと。配置変換が続いていて 氣疲れしていることをあわせて伝えた。

社員さんは「辞められるのは困る。他の場所が空いているから 今日一日だけ そこでなんとか我慢出来ないか?」と言ってきたので「無理です」と返答した。もう一日も我慢など出来そうになかった。そもそも今この瞬間に辞めようと思ってやってきたのに笑

どうなるか静観しているともうひとりの社員(仏みたいな人:ほとさん)さんが「午前中。いや あと30分くらいで代わってもらえますので それまでなんとか出来そうですか?」と聞いてくれた。俺は「それくらいなら」と答えて 作業に戻った。

そのあと部署も変えてくれることになり 好きなところを選んで良いとのことだったので 一応希望を伝えたのだが ほとさんがここの方が楽だと思うので試してみませんか?と勧めてくれた場所で働くことになった。そこは前に一度だけ働いた暇すぎてYou Tubeでも観れるんじゃないかと思った場所だった。

オバちゃんとの戦いで消耗した俺は自分以外は作業していたが その手伝いをすることもなく ぼーっとして過ごすことにした笑。(罪悪感も存分に味わったがここで無理をすると ダメージが深くなるので大人しくしていたのだ)

シンプルにまとめると オバちゃんに仕事遅いとクレームを入れられたが 自分のペースを変えずにいたら 社員に言うぞ と言われたので それをそのまま社員に伝えたら 楽な部署に変更してもらえたという話だ。

最近 職場で頑張らない。職場で価値を示そうとするの辞める。役に立とうとしない。真面目にやらない。を実験的に行ってきた。

始めてから 僅かな間に3人のオバちゃんから「アンタはやる氣ないように見える」「仕事が遅い」と言われはじめた。それは当然だ。

今までは怒られないように努力して

失敗しないように 迷惑をかけないように 

頑張って 頑張って 頑張ってきたのだ。

心が悲鳴を上げているのも無視して

努力を続けてきたのだ。

もう限界だった。

だから 仕事の取り組み方を変えたのだ。

最悪でもクビだろうと思って 

自分のペースを貫くことにした。

10出せる力があっても 6とか7とかでやってみた。

周りに迷惑が掛かっていただろう・

そしたら オバちゃんに怒られた笑。

悲しくなったし 腹も立ったけど

自分の心を裏切るよりはマシだった。

そしてオバちゃんにも社員さんにも正直な氣もちを伝えた。

「出来ません」「無理です」

と口に出して伝えてみた。

オバちゃんには受け入れられなかったようだが 社員さんは話を聞いてくれ ほとさんは理解を示してくれたようだった。

緊張と不安で息が浅くなり 身体も強張っていたけど

やっぱり大丈夫だった。

努力をしたくないから したくないと伝えても

ちゃんと居場所があった。

別になくても良かったけど

居場所を用意してもらえた。

怖かったけど 口に出して 態度に示してよかったと思った。

Oさんのことをババアだなんて書いたけど オバちゃんだって何かが不安だったのだろう。怖くて仕方ないのだと思う。それを人にぶつけるのはどうかと思うけど そのおかげで俺は自己主張をすることが出来たし しんどい部署から楽な部署に移ることができた。

何より人(社員・同僚相手)に 僕、出来ませんとか。無理です。とか意思表示をすることが出来た。

これは人生で初めての体験だ!!笑

普段から仁さんの魔法の言葉を呟いていたおかげだと思う。

考える間もなく言えたもの笑。

この体験を通して 自分はただ 人はそれぞれ生きる世界が違うだけなのだと思った。オバちゃんは恐れや不安から『ちゃんとしなきゃ』の世界に住んでいるのだと思う。俺は恐れや不安を感じつつも『ちゃんとしていない』世界の住人へと移行しているところだ。

それは淡水魚と海水魚のようなもので 優劣や上下があるものではないと思う。ただ住む世界が違うだけなのだ。俺は自分がちゃんとしていないことを知っている。だから ちゃんとしていない自分のまま 生きれる場所を探しているし 無ければ創ろうとしている。

きっと 私たちが どんな私たちであろうと 居場所はある。

無ければ創れば良いのだ笑。

一人で出来なければ 協力すればいい。

助けを求めよう。

意外なところから 手を差し伸べてくれる人がいるかも知れない。

*追伸*

今回 オバちゃんと言い合いをしているところを見かけた 中国人と思わしき男性が俺のことを氣にかけて 色々と助けの手を差し伸べてくれた。肩を叩いて ハッキリと分からなかったが 大丈夫と言ってくれた。

迷惑をかけても助けてくれる人はいるのだ。

安心して迷惑をかけよう。

罪悪感のかわりに 感謝の言葉を伝えよう。

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