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自分が考える作業療法とコーチング(認知科学に基づく)の共通点

コーチングを受講し出してから、さらに作業療法との親和性を感じています。
コーチとして活動している方からしたら何を言っているのかと思われることもあるかと思いますが、一意見として見ていただけたらと思います。

● 作業療法としての人の捉え方


作業療法では、人の捉え方として「作業的存在」と言う考え方があります。
作業的存在とは、何かをすることでその人が規定され、さらに続けることでどの人がどのような人になり、どの集団に所属するかが規定されると言うものです。

例えば、
・人に教えたり、励ますことが好きだったため、友人関係でも相談を受ける機会が多かった。
・その中でコーチングと出会い、コーチングの本を読み始める
・本を何冊か読んでいると、さらに深く学びたいと思い始め、YouTubeなどありとあらゆる媒体で学び始める。
・その後コーチになりたい自分がいることに気づき、スクールに通い出す。
・結果コーチとなり、スクールの卒業生としての一員として活動している

と言うように初めは自分がなんとなくできるから、機会が多くあったからと言う理由で行っていたことが、徐々にその作業自体が増え始め、なんとなく「教える人」として自分が規定されはじめる。
その後、学びを深めていく作業をすることで、「コーチ」として自分の存在を規定し始める。
最終的にスクールという集団に所属し、本格的にコーチとして活動することになる。

このようにどのようなdoingを繰り返すかでbeingが規定され、その後becomingさらにどのような存在になるかと発展し、最終的にbelongingどこに所属するかが決まるそうした考え方を「作業的存在」と言います。

● コーチングはbeingからのdoing


これもあくまで私の私見ですが、コーチングはありたい姿を決めてそこに必要なdoingを実行していくものだと考えています。
作業療法は、主に過去から遡って人を解釈するためにdoingからbeingの流れになることが多いですが、理解するための入り口がそれぞれ違うだけなのかなと感じています。
作業療法でも、先にbeingがあって、ではそのためにこれから何をしていくかと考えても問題はないです。

● 強みにfocus


作業療法もコーチングも強みに焦点を当てます。
ただ、強みの理解という点ではコーチングの方が優れているかもしれません。
作業療法は、強みの理解や、その人の理解の方法を作業をベースとした理論で解釈していきますが、強みそのものの見つけ方などを学ぶことはありません。
人の捉え方のベースを学ぶため、どこを自分の強みとしていくかは人それぞれなのかなと最近は考えています。

●  目標達成

作業療法でもコーチングでも目標を達成するために何かしらの行動を起こします。
作業療法では、なんらかの病気や怪我をした方と関わることが多いため、どちらかというとteachingが多くなる印象です。
また、患者とリハビリスタッフという明確な場面設定ができてしまうため、どこまで本音で話してくれているか探っていく必要があります。
また、予後予測という名のもの、医学的見地に立って、実現可能な範囲での目標設定となることがほとんどです。

一方コーチングでは、現場の外側にゴールを設定します。
達成できるのかどうかはそこまで大きく問題ではないのかもしれません。
それよりも、コンフォートゾーンを書き換えて、現実世界に行動としていかに落とし込んでいくか、それが大事なんだなと感じます。

まだまだある作業療法とコーチングの共通点。
また次回の記事で書きたいと思います。
それでは!!

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