経過観察(術後41ヶ月)/北斎が天才だということはわかった

夜中になにかの夢で起きた。2時過ぎ。すぐに寝つけず、実家の家具をネットで検索。母の着付けの仕事に使う台兼棚みたいなものを探しているのだが、寸法が微妙に足らない。
次に起きたら7時半。病院に行く前に洗濯したいんだがな…などと思いながらぐだぐだと布団の中にいる。
8時過ぎにようやく起き出し、たまった衣類を洗濯機に入れ、お茶を淹れる。食卓で洋裁の本をめくる。今日から始まる1ヶ月間の休みの間に洋裁をやりたいと思いつつも、作りたいものないしな…とぼんやり思っていたが、同僚の結婚式に着ていく服を作るのがいいのでは、と急に思いつく。フリルのついた、甘すぎないデザインのワンピースにしよう。結婚式ならこれくらいのデザインはいいだろう。着まわしもしやすそうだし。

10時の予約なのに30分近く遅れて大学病院に到着。元は1週間前の予約だったが、咳と鼻水がおさまらず、今日に変更したのだった。
初めての女性医師から、先月撮影した造影CTの結果を聞く。問題なし。血液検査も、総コレステロールが236と若干高いものの、舌がんに関して心配な値はないとのこと。コレステロールは、薬なしでこれくらいならいいんじゃないか。
一階の売店でハブラシのストックを買い、会計を済ませて、いつものうどん屋で昼食。ハブラシ買ってうどん、という流れが、なかば経過観察のルーティンになっている。

青山一丁目から20分ほど歩いて六本木へ。途中、しゃれた飲食店が並び、ふだんの生活圏との違いを感じていた矢先、突然「焼き餃子の店」というそっけない立て看板。適当に停められたみたいなママチャリに立てかけるようにして置かれていて、そこだけ異世界みたいだ。

六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで「新北斎展」を見る。チケット買ってから入場まで40分待ちと聞いて怯むが、週末ともなればもっとだろうと聞いて、覚悟を決めて並ぶ。本を持ってきてよかった。
松之丞がナレーションをやってるというので知った展覧会。色版画の仕組みが、「まさかこんな風にはやらないだろうな」って思っていた途方もなく大変な仕組みで驚く。なんて手間だ。
北斎が天才だということは理解した。創作のエネルギーの強さが常人離れしてる。若い時から絵がものすごいうまいし。北斎漫画は見ていてあきない。長生きなだけじゃなく、死ぬまで変化し続けているのもすごい。絵とかデザインとか、この方面で生きる人が見たら、どんな気持ちになるんだろうか。凄さがもっと具体的にわかるだけに打ちのめされそう。

新宿で生地選び。イメージしていたような布がなくかなり迷う。リネンの水玉生地にほぼ決めかけていたが、たまたま目に留まった刺繍の生地にする。紺の生地に紺の糸でパンの柄が刺繍されている。ぱっと見は上品だけど、少しふざけててかわいい。

一度帰宅して、生地の水通し。夜はホットヨガ。

1ヶ月の休暇初日。詰め込みすぎかと思ったけどなかなか良い休日になった。

朝/煎茶、ヒナスター

昼/ちくわ天うどん

おやつ/カフェオレ、クッキー

夕/玄米、焼き鮭、海苔、かぶの塩もみ、にんじんラペ、ナッツケーキ

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