若さについて

高校の同級生から思いがけず連絡があった。
1年間同じクラスだったというだけで、特別仲が良かったわけではないのだが。
彼はFPとして独立するため、仕事の傍ら勉強もしているらしい。
これからの資産形成で重要なこと、自己実現のためのお金の重要性、
ひとしきり話した後、こんな話を聞いてみたいという知り合いがいたら紹介してほしい、ということだった。

ああ、若いな。

学生の時、付き合っていた彼女がいた。
同級生で、同じ学部、同じサークルと、共通点も多かった。
お互いに就職してすぐのころ、別れを切り出された。
社会人として生活するにつけて、自分がいかに世間知らずか、今後学ぶべきことの多さ、
もっとまじめに向き合わなければと思った。
私のことを全肯定してくれるのはありがたいけど、それはきっと私のためにならない。
私はそれに甘えてしまうかもしれない。
だから、一旦友達に戻ろう、と。

ああ、若いな。

仕事を辞めたい。そう思った。
新卒で入った会社は3年経たずに辞めてしまった。
今の職場なんか働き始めて半年も経ってないけど。
辛くても続けてさえいればひとまず安心だろうに。
それでも、
自分を殺してやりたくないことを続けるのは嫌だ。
キャリアに傷がつくとしても、
俺よりも職歴の多い、ジョブホッパーなんていくらでもいるはず。
少しくらい人生の難易度を下げても、きっと大丈夫。

ああ、若いな。

こうやって同世代の若者を見下しているのも、自分の若さゆえなのかな。


人生に攻略法があるなら
大人はそれを披露したがるだろう
だけど
先がわからないからこそ
その決断に君らしさが乗り移る
先がわからないからこそ
そこで下した君の決断は尊いのだ

あの時の君が何を考えていたか
忘れてもいいけど
時々思い出してあげなよ


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