散歩中の妄想

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吉澤嘉代子はわたしの青春

午後休をもらい、平日ながら吉澤嘉代子のライブに行った。わたしの青春を彩り、励まし、加速させてくれた存在でありながら、生で見聴きするのは初めてだった。 元彼Aからもらった鞄に貴重品と本を入れ、元彼Bからもらったヘアオイル を纏わせ、LINE CUBEと名前を変えた旧渋谷公会堂に向かう。 18:00会場、19:00開演。グッズはその長蛇をみて諦めた。 儚くも力強い歌声の中で思い出すのは、元彼Cのことだけだった。 わたしは今でも、冷凍保存された元彼Cとの記憶を反芻しては、恋愛の

    • 居なくなった友人

      できれば、いつだって消えてしまいたい。親が悲しむ姿を想像してしまったり、100%確実に死ねる方法がまだ分からないから、なんとなく生き延びている(未遂で半身不随とかが1番怖い)。 3年ほど前、友人が自ら命を絶った。うつ症状全盛期だった私は、最低に、羨ましいと思った。成功したんだ、本当に人って死ねるんだ、と思った。寛解した今、羨ましいという気持ちは消えたけれど、不思議な感覚は消えない。しばらく会っていないだけにも思えるし、お墓の場所を聞いても、別に行かなくていいかなと思ってしま

      • お正月は何がめでたいのか

        私は元旦と元日の違いすらわからない女だ。 今年は喪中なのでもともと祝えないのだけど、そういうの抜きにしても、なぜ新年はめでたいんだろう。私たちは何に対して、おめでとうって言って、ご馳走を食べて、福袋買ったりして、初詣とかしてるんだろう。って、ふと思った。去年はそんなこと考えずに楽しんだ。一昨年は鬱の治療で正月どころではなかった。 近頃はなんだか変。ずっとソワソワしてて、常に泣く7歩手前のような気分で暮らしている。悲しいとか辛いとかはっきりとした感情とも違くて、浮ついている

        • Die a little

          昔好きだった人に会った。青春は本当に終わったんだと実感を突きつけられた。ずっと好きの残留を残したまま淡い期待を膨らませた数年間、それは恋ではなくて、あの頃の2人があまりにも愚直で阿保で、今では薄れてしまった激情があったから、忘れられなかったから、縋り付いていたし、どこかでまたあんな日々が帰ってきたらと夢見ていた。けれど、もう彼は全くと言っていいほどの別人で、話もつまらなくて、だから嫌いとかではなくて、ただ、あの頃の彼とは見た目も話し方も性格も変わっていて、私も知らぬ間に変わっ

        吉澤嘉代子はわたしの青春

          塩入冬湖が大好きだ

          私の大学時代はFINLANDSと塩入冬湖で創られたと言っても過言ではない。人生でこれ以上好きになることはないだろうという人に出会えた21歳、死にたくなるような地獄の日々と隙間に差し込む天国のような快楽の中で、いつもそばに居てくれたのは彼女たちの曲だった。そこにはいつも私と彼が居て驚いたし、彼と渋谷のクアトロへライブも見に行った。彼はライブに慣れてるのか慣れてないのか、先にもらったワンドリンクの空きカップをどこに捨てたり仕舞ったりすればいいのかわからないらしく、ライブ中ずっと足

          塩入冬湖が大好きだ

          嫌な上司がいる人、全員集合

          あなたには馬が合わない上司がいるだろうか。全国の社会人にアンケートを取ったとしたら、80%くらいが居るというんじゃないか。そしてそのうちの5%くらいは、仕事を辞めたいと思ってしまうほどに困ったり苦しんだりしているんじゃないか。 私にも、いる。とても合わなすぎて、その上司からチャットが飛んでくるだけで、Slackは開きたくなくなり、心はどんより暗くなり、その日のモチベーションが劇的に下がってしまう。他の案件までやる気がなくなってきて、現実逃避をしたくなる。 入社したての頃は仲

          嫌な上司がいる人、全員集合

          私たちは愛嬌という剣で戦うんだ

          どのコミュニティにも一人はいるのではないか?セクハラおじさん。またはパワハラおじさん。今では「セリーグ・パリーグ」なんて揶揄されているらしいけど、そんな言葉作られるくらい馬鹿げた世の中になったのね、と思う。私の経験上、セクハラをする人はパワハラしてこない。パワハラしてくる人はセクハラしてこない。気がする。あくまで経験則だけど。 こういうことするおっさんに限って、「今の時代は厳しくなったから気をつけないとねえ」みたいな、如何にも「自分は身の程わきまえてます」みたいなスタンス見

          私たちは愛嬌という剣で戦うんだ

          元カレの元カノが超美人だった

          なんだか最近ずっと具合が悪い。低気圧のせいなのか、連日の悲しいニュースのせいなのか、今週控える出張が嫌すぎるせいなのか、元カレの今カノが有り得ん美人だったことを知ったしまったせいなのか。 一昨日には、服で首が詰まり、息ができなくなりそうなくらい苦しくなる夢を見た。夢占いをネットで調べてみたところ、喉の夢は人間関係に悩んでいる証であると書いてあったけれど、どれもぼんやり当てはまるような当てはまらないようなで、全然ピンとこない。とにかく、あの夢は本当に(感覚としては、物理的に)

          元カレの元カノが超美人だった

          7月の前

          この季節になると外の風が気持ちよくて少し湿っていて、去年の前の前くらいの空気の中ににいるみたいな気分になれる。ベンチで街頭の少ないぼんやりの光だけで本を読みながら、実は全然内容なんて頭に入ってこなくって、会いたくて踊り場を何回も通ったり、そういえばあの頃は空が驚くほどピンクに染まっていて綺麗だったのは全然最近見てないな。空が心情を表すなんて国語の中だけだと思ってたけど、でも確かにあれは科学とかの現象なのに、なんで見なくなったんだろう。今では目を見て悲しむこともできなくなって、

          7月の前