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SARA(運動失調検査)の使い方

お疲れ様です。はらリハです。

今月は基本的にセラピスト向けに作る予定です。
自分の自己研鑽のためです。

本日は…
「運動失調検査として使われているSARAについて」説明させて頂きます。

運動失調とは??

そもそも、運動失調とはなんでしょうか??
運動の協調性を失うことで運動失調と呼びますが、よくわかりませんよね。

運動と協調性を分けて考えてみましょう。

ここで言う「運動」と「協調性」とは…

☑︎ 運動(筋肉が収縮することで関節が動くこと)
☑︎ 協調性(筋肉が収縮するタイミング/組み合わせ/出力を決めること)

という意味を持っています。

これを踏まえると、運動失調とは…

筋肉を収縮するタイミングや組み合わせ」が合わず、「スムーズな動きを失うことで歩くときにフラフラしたり、バランスを取りにくくなる」と言われています。

SARAとは?

SARAは…

基本動作、言語障害、協調検査から構成された8項目、合計40点の運動失調検査です。

※ 他にもICARSと言う別の検査もあります。

SARAの項目

1)歩行 
☑︎ 壁から安全な距離をとって壁と平衡に歩き、方向転換し、
☑︎ 帰りは介助なしで継ぎ足歩行
2)立位(開眼)
☑︎ 自然な立位
☑︎ 足を揃えて
☑︎ 継ぎ足
3)座位(閉眼)
☑︎ 両上肢を前方に伸ばした姿勢で、足を浮かせてベッドに座る
4)言語障害
☑︎ 通常の会話で評価
5)指追い試験
被験者に自分の人差し指で、検者の指の動きにできるだけ速く正確についていくように指差しさせる。30cmを2秒かけて動かし、これを5回繰り返す。
6)鼻指試験
7)手の回内外試験
8)踵脛試験

SARAの項目

SARAの解釈

点数が少ないほど、運動失調の症状は軽症と判断します。

また、歩行自立度やバランス能力との相関が高いのも特徴です。

歩行自立度とバランス能力との相関

8点=歩行自立
11.3点=4点杖歩行自立
13.8点=自宅退院のカットオフ値

SARA   歩行自立度とバランス能力との相関

SARAの注意点

運動麻痺が重度な場合は純粋な運動失調を抽出することは困難です。

その場合、許調整検査項目は除外してもいいとされています。

継ぎ足リツイや歩行課題があるため店頭には配慮が必要です。



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