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疾患別で考える後方歩行の見方〜パーキンソン病患者への姿勢と姿勢制御アプローチ〜

いつも脳外ブログ 臨床BATONをご購読頂きありがとうございます。

本日も臨床BATONにお越し頂きありがとうございます。

臨床BATON388日目を担当します脳外臨床研究会 触診講師・触診アシスタントの橋本一平がお送り致します。

そんな私が今回お送りするブログは疾患別で考える後方歩行の見方〜パーキンソン病患者への姿勢と姿勢制御アプローチ〜をお届けしていきたいと思います。

前回のブログでは後方歩行を安定させるために〜足関節に着目した考え方②〜を書かせてもらっていましたので、ご興味があれば一度覗いて下さい。

*気になったブログには「スキ」や「コメント」もお待ちしています。

 皆さんは応用歩行についてどのように考えて、臨床で評価治療していますか?

 また、応用歩行は知っているけど、どのようにしてADL動作と結びつけていますか?

私が新人の時は応用歩行の練習は行なっていましたが、正直応用歩行と結びつけができておらず、なんとなく行なっていることがほとんどでした。

応用歩行をどのようなADL動作にむすびつければ良いのかもわからず、また、学校でも応用動作や応用歩行について教わっていなかった為に、何をどのように見れば良いのか分からないというのが正直な思いでした。

それと同時に「とりあえず歩ければ、家に帰っても歩けるから歩く練習をたくさん行なって歩けるようになって帰ってもらおう」という考えもあり、応用歩行や応用動作を深く考え、評価、治療していませんでした。

しかし、実際に自宅に帰った際、患者様や家人様からの声として、

・家に帰ると歩けなくなった、、、

・リハビリや先生となら歩けたのに、、、

・家と病院では全然違う、、、

・歩く以外の練習をほとんどしていない、、、


という言葉を訪問リハビリに行って、聞かされて時に初めて衝撃を受けました。


実際に、病院で行なっていた歩行練習は「前方への歩行」がほとんどであり、自宅で使えるものになっていないことに気づきました。

自宅内での歩行においては、前方歩行ではなく、応用歩行や応用動作の方が多くなります。

その為に、自宅では転倒する危険性が高くなります。


その理由としては、

① 病院と違い、直線距離が短い

② 曲がり角が多い

③ 障害物が多い

④ 道幅が狭い

など多くの環境的な要素があるからです。

自宅を想定した歩行を獲得していく為には、自宅に合わせた、応用歩行や応用動作を主体とした歩行練習や動作に切り替えていく必要があります。

応用動作や応用歩行の理解を深めて、患者様の評価治療に繋げていくためにブログを書いていきますので、最後まで購読してみて下さい!!



はじめに

 皆さんは、後方歩行を治療の中で使うことはありませんか?

ちなみに、どの様な時に後方歩行を治療として使いますか?

後方歩行は自宅内での応用歩行として、使用しますが、特に治療アプローチの一つとして使うこともあります。

そして、後方歩行は今回書かせてもらうパーキンソン病患者の治療の一つとして実施することもあり、題名にもある様に姿勢や姿勢制御に対して効果があると言われています。

今回は、その辺りを紐解きながら後方歩行について書かせてもらいます。

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