15,000個のNFTが6時間で完売は成功か? - Virtual G-Shockプロジェクトの挑戦と課題
「6時間で15,000個のNFTが在庫切れ!」
たとえフリーミントとしてのNFT無料配布であっても、「NFT冬の時代」において、15,000個のNFTがフルミントされたことは素晴らしい実績だと捉えています。
しかし、その後、NFTコミュニティはどのように広がっているのか?
本当にフリミン企画は意味があるのか?
今回はそのあたりを深ぼっていきます。
本ブログ内容は音声でもお話しています。併せて聴いてみてください!
一瞬の話題を呼んだ無料NFT配布の実態
Virtual G-Shockプロジェクトは2023年9月にスタートし、初回15,000個のNFTをフリーミントとして提供しました。このNFTはわずか6時間で完売し、一時的な話題を集めたことがあります。しかし、ここでの成功は本物でしょうか?
フリーミントという手法が一時的な関心を引いたに過ぎないのかもしれません。
コミュニティメンバーとNFTホルダーのギャップ
15,000個のNFTが発行されましたが、Discordコミュニティのメンバー数は約5,000人にとどまっています。ここには明らかな乖離が存在しており、残りの10,000人のホルダーがコミュニティから離れている可能性があります。この点は、コミュニティとNFTの関連性に疑問を投げかけています。
Virtual G-Shockプロジェクトの目的と特徴
このプロジェクトの主な目的は、G-SHOCKのバーチャルモデルをコミュニティメンバーと共に創造し、デザインや意思決定を共有することです。しかし、NFTはSBT(Soulbound Token)形式で発行されており、売買が不可能なため、金銭的価値やステータスとしての魅力が限定的です。
Discordコミュニティの現状と活性化の課題
Discordでは、日本語と英語のチャンネルでの書き込みが少なく、コミュニティの活気が感じられません。特にホルダー専用ルームの活性化も不明であり、一般的な挨拶部屋の活動も低調です。
英語主体のコミュニケーションと参加のハードル
SNSでのアナウンスは主に英語で行われており、AMAセッションにはリスナーが50名程度と少ないです。これは、英語の障壁が日本人ユーザーの参加を妨げているかもしれません。
Virtual G-Shockプロジェクトでは15,000個のNFTが迅速にフルミントされたことは注目に値します。しかし、その後のコミュニティ活性化という面ではまだ成功とは言い難い状況にあります。NFTを活用して新しいG-SHOCKを創造するという大胆な試みにはポテンシャルがあるものの、現在は実現に向けての苦労が目立っています。
Metaverseへの挑戦と集客の難しさ
Virtual G-Shockプロジェクトは、Metaverse内にも店舗を立ち上げましたが、集客には苦労しています。
Web3やMetaverseの活用について、プロジェクトが迷走しているように見えます。
一方で、ポルシェNFTプロジェクトの失敗事例に比べると、Virtual G-Shockとの比較で、まだ未来の可能性が感じられる点があります。ポルシェNFTプロジェクトでは一方的なコミュニケーションとNFTの供給量設定の問題がありましたが、Virtual G-Shockではそうした後出しジャンケン的な問題は見られません。
このように、Virtual G-Shockプロジェクトは初期の話題性はあったものの、コミュニティの活性化やMetaverseでの定着には課題が残ります。
Web3事業への大手企業の参入の難しさ
大手企業がWeb3事業に参入する際の難しさが、Virtual G-Shockプロジェクトから学べます。成功を保証するものではありません。特に、日本国内市場の確立が重要であり、日本語でのアナウンスやAMAが必要だと感じます。グローバル展開は基盤が固まってからの方が効果的でしょう。
Web3コミュニティの設立は容易ではありません。Virtual G-Shockプロジェクトの例を見ると、皆が新しい道を開けることを期待しています。このようなプロジェクトは、共に支え合いながら進めることが重要です。
Web3プロジェクトの増加とその支援の必要性
今後も多くのWeb3プロジェクトが登場するでしょう。私自身も、法人のNFTプロジェクトへの参入を支援し、成功事例や失敗事例を踏まえて適切な方向へ進めることを目指しています。
Web3市場の拡大には、新しいアクションやコラボレーションが鍵を握っています。Virtual G-Shockプロジェクトのような取り組みが、市場を豊かにし、新たな可能性を生み出すことを期待しています。
Virtual G-Shockプロジェクトは、Web3とメタバースの領域における新たな試みです。その成功にはまだ道のりがありますが、このプロジェクトが提供する教訓は、今後のWeb3市場における他のプロジェクトにとっても重要な指標となるでしょう。
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