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全裸監督スバラシすぎる

今年のお盆は、コロナの感染拡大もあり、どこにも行かなかった。
特に何も思い付かなかったので、AmazonプライムからNetflixに変え、Netflix三昧のお盆休みを過ごす事にした。

ハマったのは、「愛の不時着」と「全裸監督」。

中でも「全裸監督」が素晴らし過ぎた!
究極のエンタメだと思った。

役者さんと、音楽と、映像と、脚本と。

全ての「本気」が思い切り伝わって来た。
面白すぎて2日で観てしまった。

裏社会とも接触してしまう、
もしかしたら、命を落とすかもしれない危険な職業に我が身を捧げる村西監督の情熱に、「何故そこまでして?」と思いながらも、
その仕事に対する(人生に対する?)「情熱」に強く惹かれてしまった。
その情熱のタネを、もっと深く知りたくなった。


そして、ドラマを観た後すぐにこちらの書籍を購入した。

うちの次男は野球部で朝練があるので、私は毎日4時半に起きてお弁当を作り、毎日6時に次男を送り出す。

送り出して、出勤までの時間はひたすら読書するのだが、その読書の時間に、朝からこちらの本を読んでみた。
(朝から濃いわ‥。)

本はドラマより内容がよりリアルでドキドキした。
この本は、思いきり「ビジネス書」のカテゴリーだと思う。
交渉術を勉強出来るので、営業マンは読むと為になると思う。

こちらの本の中で、
当時大学生だった黒木香さんが、著名な文化人の方々と芸術論、人生論、社会構造論などを語られていた、そして多くの識者が魅了されていたと知る。
やはり黒木香さんは聡明な方だったんだなぁと再認識した。

(当時の黒木香さんが出演されていたテレビ番組をYouTubeで拝見した。
今では誰も変に思わない、「女性性の解放」について述べておられる。
ただ、当時はイロモノのように出演者の方々から扱われているように見え、観ていて悔しくなってしまった。
きっと、視点や発言が時代より早すぎたのだ。あぁ、やはり、観ていて悔しい。
当たり前のことを話していて薄ら笑いされるって、当時はさぞかし悔しかっただろうなぁ、と思いつつ、聡明な香さんは、そんな事は全く意に介さなかったような気もする。)


黒木香さんと村上龍さん、黒木香さんと荒木経惟さん、黒木香さんと中上健次さん、黒木香さんと森田芳光さん、黒木香さんとねじめ正一さんとの当時の「平凡パンチ」での対談を、今書籍化したらめちゃくちゃ売れそうだ。
少なくとも、私は拝読したい!


本の中に、「エロスとは落差」という村西とおる監督の言葉がある。
女優さんがいかに恥じらいを見せるかが勝負の分かれ道、と。


この言葉は、エロス以外の観点でも、とても納得する。

「照れ」や「恥じらい」。
「品」。

人は、それがチラッと見えた時、その人にとても惹かれるものだ。

「恥じらい」。

人として、決して失くしてはいけない、大切なものだと思う。

余談ですが、今、ちまたで流行りつつある「ドライブインシアター」ならぬ、「ドライブインライブ」。

観客は、歓声の代わりに、パッシングしたり、クラクションを鳴らして感動を表現するという。

もしかしたらそれってきっと、『全裸監督』(「黒木香さんと笛」)にインスパイアされたのでは?
‥なんて、思ってしまうほど、最近、私の頭の中が「全裸監督」でいっぱいになってしまっている。

とにかく面白すぎるドラマと本だった。
お陰で外出せずに、楽しいお盆休みを過ごす事が出来た。Netflixさんに本当に感謝だ。


現在撮影中の、このドラマの続編を観るのが、本当に楽しみで仕方がない。


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