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TULIPとわたしの物語

 たった今、NHKの番組が終わりました。  ナレーションにあったように、私にもチューリップとの物語があり、それをだれかに話したくなりました。それで、ここに置いておくことにしました。  中学2年生の時にクラスの仲のいいともだちのひとりが、もうひとりの子にレコードを返しているのを見かけました。それは「LIVE!! ACT TULIP Vol.2」でした。持ち主は返却を受けていた子のお姉さん。私も好奇心から「貸してほしい!」とその場でお願いしたのでした。  それは教室での出来

    • ドラマ

       仕事から帰ってきたのが10時半。昨夜のこと。  仕事中に、ふと「いちごジャムが食べたい」と思ったので、帰りにスーパーに立ち寄った。あまおうのジャムを買って帰る。  松坂慶子のドラマを見ながら、ソファで横になる。ドラマが終わった後ほどなく寝入ってしまう。夜中に起きて化粧を落として、歯磨きをして、寝る。  今日は昼にテレビで「ベニスに死す」をやっていたので見始めるが、すぐまた寝てしまう。また見て、また寝る。この映画は映画館でも見たし、家でももう何度も見ているけれど、ビスコ

      • なにかをさがす気持ち

         なんとなく、ソワソワとして、なにかに自分の気持ちを持っていかれたいと思う時に、インターネットをうろうろしていると、「あ、ここじゃないな」とふと思う。「いいね」押して「私はあなたの味方です」的な立ち位置にいる自分に、いい気になるんじゃねぇ!とちょっと白けた気持ちになる朝。  社会学と臨床心理学は「仲の悪い双子」。昨日聞いたことば。同族嫌悪ですね。 たとえば、だれもいない世界にひとりでいたとする、という前提がこの世のものとしては想定しにくいわけだから、やっぱり自分は社会なり、

        • 『津軽』

           毎日、とても冷え込む寒い日が続いている。  昨日、テレビに原田マハさんが出演していて、彼女が選書した一冊に『津軽』(太宰治)があった。  3年くらい前から乗り鉄の鉄道好きの方々に引率されての鉄道旅を何度か楽しんだ。2年くらい前まで車に乗っていたが、新しい町で暮らしはじめてからは自転車にも乗らず、電車・バスの公共交通機関を利用するか徒歩、という生活になった。以前は歩いて3分のドラッグストアにも、梅田やなんばにも車で出かけていた。荷物を持って歩くというのが億劫になっていたし

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          本気帳2022

           お正月明けての3連休は、世の中からは1日ずれて今日まで。    テレビの新番組などが始まっているようですが、どれも見逃しの出遅れ。ふだん、本当に番組欄を見ても見たいものが見つからないのでテレビ離れが激しいのは、世の中の流れも同じだと思います。  選択肢としてアマゾンプライム、Netflix、ときどきAbemaTV、そして今一番私が寝転がって、ソファで、食事をしながら、家事をしながら、流しているのがYouTubeです。音楽やエクササイズ、鉄道の動画に混じって、この頃、頻繁に

          本気帳2022

          クリスマス・イブ

          日本中の、どんな町にも、 中学生の切ない片思い、 高校生が人生に直面する時間、 そんなドラマがあると思うと、 Googleマップのストリートビューで見る、通学路、 駅、町の賑やかな場所、夕日の美しい場所、桜並木のあるところに、 愛おしさを感じます。 今日はクリスマス・イブ。 大人になった私は、子どもの頃に母がモールで部屋を飾ったり、クリスマスケーキを家族で食べたり、クリスマスプレゼントを親からもらったりする、そんな子どもの頃のわくわくの、お裾分けをもらっているような気がしま

          クリスマス・イブ

          歩くはやさで暮らす

           おはようございます。  布団をあげ、布団を干し、コーヒーを淹れ、趣味の園芸を見ながら昨夜のアップルパイを温めてコーヒーと一緒に朝食、という日曜の朝。今日はオンライン講座、同じ時間に二つ申し込んでしまい、だけどどちらも見ながらおもしろい方に決めようとか思う、そんな朝。  私のひとりぐらしは、ほんの二間、独立した小さなキッチン、家具らしい家具はなく、大きな木のテーブルと、テレビ、ソファ、あとは本だけがあるような部屋。食器もほんの少しですが、冷蔵庫は大きいです。電化製品は、ひ

          歩くはやさで暮らす

          かけいくん・はぎおりつ

           「あすなろ白書」を再度見てみると、自分にとって(あるいは作者が狙った)キーポイントになる場面でのセリフを空で言えてしまうことに驚いてしまう。北川悦吏子のドラマは、本当に中高生の頃に私がどっぷりとはまった「くらもちふさこ」のコミックの味わいとどこか似ている。これは、2018年に朝ドラ「半分、青い」を見ていろいろ謎が解けてしまったのだけれど。  身近な異性に恋焦がれるような気持ちはもう本当にどれくらいと言えないくらい長い時間忘れてしまっていて、恋の駆け引きみたいなことはさらに

          かけいくん・はぎおりつ

          なぜ君は総理大臣になれないのか

           今年も3ヶ月過ぎた、半分過ぎた、夏が終わった、台風が来た、などと言いつつ人生が進む。  昨日、立憲民主党の小川淳也という人のドキュメンタリー映画「君はなぜ総理大臣になれないのか」をNetflixで見る。これが映画という枠を越えてきた。映画としてよくできているのか、はたまた私がこの映画をとおして小川淳也という人と出会ったことの感銘なのか、わからない。  選挙カーや、同じ色のジャケットを着て運動する様子、手を振る、握手する、頭を下げる、お願いします、今までこのような光景に何

          なぜ君は総理大臣になれないのか

          辻仁成さんのドキュメンタリー

           自分にとっての大仕事が一つ終わって、ひさしぶりに味わう解放感と、じわじわ滲み出る疲れ。  朝、雨がなんとか降らないことを願いつつ、シーツを洗ってソファに横たわって映画でも見ながらもうちょっとまどろもうかと思ったところに、辻仁成のドキュメンタリーが始まった。  この人がお料理をつくったり、息子を育てたりを発信しているのはなんとなく知っていたが、あまり興味を持っていなかった。息子を手放してまで手に入れたい離婚というのもあるのかもしれないが、想像つかない。でもそれはあるのだろ

          辻仁成さんのドキュメンタリー

          アイネ・カネ恋・タサン・サントリーニ島

           せっかくの休みなのに、仕事を持ち帰っている。でも仕方ない。休み明けに必要なので、うっちゃっておくわけには行かない。  春馬くんの新盆だった。特に私は何もしない。前週の娘の結婚式の花がまだ花瓶に残っていた。お盆というよりは、戦争のことを考えていた。結婚式と人間関係に、人付き合いについて考えたりしていたが、仕事のことも頭を離れなかった。コロナも大雨も、アフガニスタン問題もあった。  春馬くんの夢を見た日があった。先週。春馬くんがまだ少年、大人ではない。寂しがっているという、

          アイネ・カネ恋・タサン・サントリーニ島

          76年前

           恥ずかしながら、歴史がわからない。歴史を勉強してこなかった。  この夏、前の戦争について少し知るきっかけとなる仕事をした。それで、曖昧にしか知らなかったこと、戦争の道筋というものがわかった。まだ人に説明ができるほどわかっているとは言えないけれど、わからなかったことがわかる、という体験は、今まで血の通っていなかった部分に新たな血管が通じたような感じがする。自分がわからないことというのは、情報として入ってきてもそれを処理しきれないので、取り込んで自分のものにすることができない

          さなかには気づかないこと

           今日は長女の誕生日。  彼女の結婚式に使用する写真を選定するのに、しばらく前から写真を選んだりデータにしたりしている。自分のこどもたちが、乳児であったり、幼児であったり、幼稚園児であったり、保育園児であったり、小中高生であったり、大学生であったり、成人していたりで、自分もそういうこどもの親という顔をして生きてきている部分がある。親らしく振る舞う、というような感じだ。  10年くらい前だったか、もっと前だったかに、意を決してどさどさと詰め込みまくりの写真を整理した。フィル

          さなかには気づかないこと

          発表のことば

           雷で目が覚める。寝入り端い痛かったのどは、少しばかりましになっている。  昨夜、『週刊女性』を買いに、夜、ぶらぶらとコンビニへ。春馬くんのこれまでの写真が並んでいる。関係者の談話も少し。それから、一周忌のその日を待たず事務所からお母さんからの文章が出た。今年の2月末に雑誌に出て以来、5ヶ月近く大きな情報の発表はなかった。お母さんの文章に、私は特別に違和感はない。違和感がないだけではなく、そこになにかお母さんらしいものや真実らしいもの、現実的なものもない。つまり、特にどうと

          発表のことば

          稲垣えみ子さんとわたし

           2年越しの課題、歯医者にも行った。本当に自分はえらい。よくがんばった。ワクチンの予約もとれた。よかった。  ひとり暮らしなので、「早くやった方がいい」とお尻を叩いてくれる人はいないので、自分で決めて自分で「えいやぁっ」とやる。歯医者も医者も、一度行ってしまうと、もうあとはお任せして、その流れに自分の身を預ける。  ひとり暮らし1年2ヶ月。二つのタスクをクリアしたので、土曜日に自分にご褒美的に書店へ行くことにした。映画がよかったが見たいものが近くの劇場にかかっていなかった

          稲垣えみ子さんとわたし

          昨夜のカレー、明日のパン リプライズ

           2014年の放送「昨夜のカレー、明日のパン」。  2015年、大きな病気が見つかって、手術した。その同じ時期に、とてもこのドラマに魅かれて、繰り返し見て、原作本を買って入院した。  入院する前の1ヶ月ほど、私は生前整理に勤しんだ。無心になって作業をするということが、その時の自分の精神には助けになっていた。荷物の整理を本格的にして、しっかり時間がかかった。気がかりなことですぐにはどうにもできないものについては、元夫に託すことにした。  入院は3週間ほどに長引いた。患者と

          昨夜のカレー、明日のパン リプライズ