☆photopos-3398　 2023.12.28

記憶は夢か

夢だとしても
わたしは
その夢を生きている

わたしという記憶に
ささえられ導かれ
それゆえにこそ
とらわれ縛られながら
わたしは生きている

わたしは
わたしの記憶を生きているが
それはわたしの記憶だろうか

記憶は永遠だとしても
それは誰の記憶なのだろうか

夢かもしれない記憶を
わたしは生き
これからも生きていくだろう

あらかじめ記憶を与えられた
レプリカントの物語があった

レプリカントはその記憶を
じぶんのものとして生きてきたが
それが与えられたものだと知り
底のない深い悲しみとともに死んでゆく
その悲しみはどこへゆくのか

わたしもまた
そんなレプリカントかもしれない
そんなことを考えてみる

その悲しみと
そしてどこか不思議な
記憶から自由になれる安らぎと･･･

※愛媛県松山市・重信川にて