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美大受験用語集【美術分野と職業・就職】

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芸大・美大のホームページや美術関連の書籍などで使用されている言葉をリストアップして解説しています。掲載されている用語を知らなくても受験対策は十分可能です。知らない言葉が出てきた時… もっと読む
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記事一覧

プロダクトデザイン

プロダクトデザイン(product design)とは、製品をデザインすることをいいます。一般的には、日常生活で使用するための日用品(自動車、家具、食器、文房具など)をデザインするのがプロダクトデザインである、と考えられています。

プロダクトデザインという言葉はインダストリアルデザインと同じようなものとして扱われることもあります。しかし、「インダストリアル(industrial)」という言葉

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ブックデザイン

ブックデザイン(book design)とは、書籍のジャケットや表紙、帯などをデザインすることを含め、本文の書体や印刷する紙などの選定を含めて本を総合的にデザインすることをいいます。日本語では「装丁(装幀)」という言葉で言い表すこともありますが、「装丁(装幀)」という言葉は基本的には「本を綴じて表紙をつけること」を指しているので、ブックデザインよりも狭い意味を表していることが多いといえます。

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ファッションデザイン

ファッションデザイン(fashion design)とは、特に服飾・ファッションの分野でのデザインをすることをいいます。華やかなイメージがあるファッションデザインですが、ファッションモデルなど服を着て表舞台に裁つことでファッションをリードする職業ではなく、ファッションモデルが着用している服をデザインする職業ですので、実際には裏方としてのデザイン仕事がほとんどになります。

デザイン作品がファッ

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ビジュアルデザイン

ビジュアルデザイン(visual design)は、絵や写真、コンピューターグラフィックス(CG)などの視覚的な表現で情報を伝達するために制作されたデザインをいいます。グラフィックデザインと似ているのですが、映像や音声などの視覚的要素以外の要素が組み合わさることもあることが特徴です。少々乱暴かもしれませんが、「ビジュアルデザイン = グラフィックデザイン +(映像 / 音声)」と考えると分かりやす

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ビジュアルアイデンティティ(VI)

ビジュアル・アイデンティティ(Visual Identity、VI)とは、コーポレート・アイデンティティの中の一部分で、ロゴーマークやシンボルマークのデザインをすることをいいます。

ロゴマークやシンボルマークは、ポスターや製品のパッケージなど様々な広報媒体で使用されるものであり、大抵は10年、20年という長期にわたって使用されていきます。企業の「顔」となるものでもあるので、非常にやりがいがあ

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パブリックデザイン

パブリックデザイン(public design)とは、パブリックスペース(公共のスペース)を構成する要素をデザインすることをいいます。

広い空間や都市環境などが「パブリック(公共)」に当たるものなので、橋梁や地下道などの都市基盤、街路灯やベンチ、ピクトグラムや誘導差院などの様々な要素がそこに含まれることになります。

「環境デザイン」や「アーバンデザイン」など建築・環境系のデザインの中で

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パッケージデザイン

パッケージデザイン(packaging design)は、様々な製品・商品の商品特性や使いやすさ(ユーザビリティ)などを考えながら包装や容器のグラフィックや形態をデザインすることをいいます。多くの場合、製品の包装や容器は箱や袋などの平面で構成されているため、カテゴリーとしてはグラフィックデザインのカテゴリーのひとつとして扱われています。

なお、製品自体をデザインするのは、工業製品の場合はプロ

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テキスタイルデザイン

テキスタイルデザイン(textile design)とは、服飾(ファッション)や内装(インテリア)で使用するテキスタイル(布地、織物、ファブリック)をデザインすることをいいます。基本的には「布」を利用したデザイン、と考えると分かりやすいと思います。

上記の通り、いわゆるファッションデザインに近い服飾関係のデザインをメインに行う場合と、インテリアデザインに近い形で布地を活かして内装や空間を構成

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タイポグラフィー

タイポグラフィー(typography)とは、文字(フォント)や活字を素材としてアレンジ・配置を行い、印刷物をデザインすることをいいます。

情報を伝えるための印刷物をレタリングやカリグラフィ、書道を利用して制作することがタイポグラフィーであると考えると、例えば小学校などで作った「学級新聞」なども、タイポグラフィーの一部として考えることもできます。また、相撲の番付や看板・ビラの制作、ポップと呼

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情報デザイン

情報デザイン(information design)とは、無数に存在する情報を分かりやすく提示し伝達するためにデザインすることをいいます。伝統的な情報デザインとしては、電話帳やガイドブックなどのデザインがこのカテゴリーに含まれてきましたが、美術系のデザインとして大きく取り上げられることはあまりありませんでした。

しかし、昨今のコンピューター端末とインターネットの普及によって、様々な形式・媒体

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目次

美術の分野や職業・就職に関わる用語

アーバンデザイン(都市デザイン)
インダストリアルデザイン(工業デザイン)
インテリアデザイン
インフォグラフィック
ウェブデザイン
エクステリアデザイン
エコロジカルデザイン
エディトリアルデザイン
カーデザイン
環境デザイン
空間デザイン(スペースデザイン)
キャラクターデザイン
グラフィックデザイン
工芸(クラフト)
広告写真(コマーシャルフォト)
コー

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アーバンデザイン(urban design)

アーバンデザイン(urban design)とは、都市の環境や都市空間などを考慮して、市街地を計画設計(デザイン)することをいいます。いわゆる「○○ニュータウン」という呼称の地域開発をしたり、再開発をして都市化を行う際に既存の建築物などの景観を活かしながら、都市を計画設計していくことをイメージするとわかりやすいでしょう。

日本の都市の景観は、無秩序になりがちな場合があります。例えば、エースア

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インダストリアルデザイン(工業デザイン)

インダストリアルデザイン(industrial design)とは、大量生産される工業製品をデザインすることをいいます。インダストリアルデザインの中でも、日常生活の中で使用する日用品のデザインに限る場合には「プロダクトデザイン」という呼び方をしたり、機械製品をデザインすることに限る場合には「メカニカルデザイン」という呼び方をしたりする場合もあります。

一般消費者の視点で見た場合には、「インダ

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インテリアデザイン(interior design)

インテリアデザイン(interior design)とは、建物内部や室内などのインテリアや内装をデザインすることをいいます。基本的に壁などで区切られた空間(部屋や乗り物の中など)をデザインすることを指しているので、「空間デザイン」という呼び方をした場合に、このインテリアデザインの意味が含まれることがあります。

インテリアデザインという言葉で一般的にイメージされるのは住居や部屋の内装のデザイン

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