[7]個性と独創性を育てよう。海外生活の経験を、創作活動の独自性に結びつける。

美術の世界で最も重要視されるのは、「個性」と「独創性」です。一般入試では画一的になりがちな個性や独創性ですが、帰国生は普通の日本の高校生がもっていない「海外生活の経験」という、有効活用できる武器を持っています。

ただし、ただ漫然と海外の生活を送っていただけでは、その武器を有効活用することはできません。留学から帰ってきてから受験指導を申し込んでくる受験生の指導をすると、私はそれを毎年のように痛感することになります。

本来だったら、普通の日本人高校生とは異なった考え方や感性を持っているはずなのに、マンツーマンの対話形式での指導をしてみると、ほとんど日本人の高校生と変わらないような返事しか返ってこないことが多いのです。

これでは、せっかくの帰国生入試枠で受験する価値は薄くなります。美大側も普通の高校生とあまり差異のない帰国生を入学させようとはしません。帰国生入試は特別入試。自分の個性と独創性を育てるためには、根本的に考え方を変えていく必要があります。



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