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デイ、デイ、デ~イ!(前)~ケアマネ見聞録

さてさて、話題を変えまして
今回はみんなわかっているようでわかっていない、もちろんケアマネさんは違いをよくわかっているけど、利用者様サイドはそんなに意識されていないであろう
所謂「デイ=通所型事業」について書いていきます。
※本稿では、介護保険制度におけるサービスについて主に書いております。


デイケアとデイサービス

ここは「ケア」と「サービス」の言葉の違い程度で良いと思うんですが、言葉的には、英語(というか輸入された日本語)の違いというだけでそんな大きな違いはない、ということで良いと思います。
日本でこの二つが使い分けられてきた経緯ってまあ、どうでもいいっていうか(笑)介護保険制度創設以前に遡ったり、制度の違い、縄張りあらそ…


デイケア⇒介護保険制度における「通所リハビリテーション」のことを指すことが多いです。
主に、医療機関や老人保健施設等で行われており、医師、看護師、理学療法士等のセラピストが必置となっています。
機能訓練等のリハビリテーションを中心としており、理学療法士、作業療法士の他、中には言語聴覚士が配置されているところもあります。
※一部、介護保険制度の対象になっていないものもあります。

通所リハビリテーションは、リハビリテーションという専門性からデイサービスと比べると基本単位が高く設定されており、また、各種加算が算定されるとより利用料が高くなります。
また、医師の指示のもと提供されるサービスであり、また、リハビリテーションのゴール設定次第では、ある程度の段階で利用終了となることも考えられます。

デイサービス⇒介護保険制度における「通所介護」のことを指すことが多いです。
主に、特別養護老人ホーム等の高齢者福祉施設や、NPO、一般企業等が開設していることが多く、いろいろな付加価値的な取り組みを行っているところもあります。
医師や理学療法士等の必置義務はありませんが、機能訓練指導員として理学療法士や看護師等が配置されているところもあり、機能訓練(いわゆるリハビリ)を提供しているところもあります。

※デイサービスについてはいろいろと書いていたら長くなりそうなので、別に記事を作成いたします。

介護保険制度では、デイケアもデイサービスも「入浴」「食事提供」「排泄」等の基本的な介護を提供するようになっていますが、日中の介護・お世話を目的とする場合は「デイサービス」を選択することが多いと思います。

このように、デイケアではリハビリができる、デイサービスはリハビリがあるところ、ないところがある、という風に、とりあえずは捉えておいていただければ大丈夫かと思います。

個人的に気になっている事

ここからはまあ、さっと眺めて下さい(笑)
この業界、英語から逆輸入された言葉が多くて、いわゆる和製英語化しているものも多いわけです。

「ナイトデイ」や「お泊りデイ」という言葉ですね。
そもそも「デイ」って「日中」という意味だと思っていたので、最初の聞いたときはなかなかの衝撃でした。
なんでしょう、「ずっとやないかい!」って思っちゃいました(笑)
ナイトサービス、ナイトケア、お泊りサービスとかならないのが不思議です。

あと「デイ」って「day」から来ていると個人的には思い込んでいるのですが「D」だと思っている方も一定数、むしろ過半数以上いらっしゃってこちらもなかなか面白いです。いや、間違いじゃないですから。「day」の「D」でしょ?
ディーケア、ディーサービスって、うーん、ちょっとやっぱり違和感あるなあ。

介護保険以外の「デイ」

  • 精神科デイケア
    認知症含めた精神科対象疾患の患者様を対象とした、精神科の医療機関が行っているデイケア。作業療法や認知面での療法等が主となっているようです。入浴などは無いところもあります。

  • 障がい者デイサービス
    障がい者福祉施設等が提供している、食事や排せつ、入浴などの介護を必要とする方を対象としたデイサービス。障がい者の方の通いサービスは、就労や社会復帰を目的としたサービスもあります。(就労継続A型、B型、就労支援など様々)

  • 放課後等デイサービス
    障がい児を対象としており、機能訓練や社会的機能訓練、支援等のほか、保護者の方の支援を行っているところもあります。

  • 「総合事業」
    これを介護保険以外とすべきか悩みましたが、ざっくり言うと、要支援認定の方が通いのサービスを受けたい場合に適用されます。利用回数は週1~2回程度が一般的と思います。

  • その他
    市町村等が、比較的元気な高齢者を対象に独自に行っているものがあります。

  • サニーデイサービス
    日本のロックバンド。この辺言い出したらキリがない。デイアフタートゥモローとかどうなるのか。でもそのうちこういう感じの名称がついた、ちょっと洒落た事業所が出来ないかと期待している。いいじゃないか、一日ヘドバンするとか、ジャズがずっとかかっていてコーヒー飲み放題とか、アンプつなぎ放題とか、まあ、これが利用者の健康の増進に寄与するかどうかは知らないが。

後半へ、続く

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