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試行錯誤の意味

最近見たあるニュースで、お茶を海外に輸出する業者の社長さんが話していた。輸出先の国の食生活を、徹底的に研究したんだって。

その社長さんが、東南アジアのとあるスーパーで試食を実施していた。そこに住んでる人たちの口に合うか考え、練乳を混ぜていた。そこで「おいしくない」って言われ、「じゃあお茶本来の味ではどうか」とやり方を変え、「いいね」って言われたり。

そのひとつひとつのテストの評価に、ビジネスそのものの良し悪しは関係ない。いろいろ試してみて方向を決めていく。商売ってこういうことか、と思った。

ピアニストをやっている僕のお友達は、ピアノの演奏ではないことをたくさんやっている。今年はピアノの練習をそこそこにして、歌と打楽器を徹底的にやるらしい。そうすることが、これからの彼自身にとって良いと思ってやっているようだ。

僕は去年の後半から英語のレッスンをやっている。これまでのところ、レッスンそのものはいろんなことに挑戦できた。けれども外に向けての発信に関しては、あまりチャレンジできなかった。世の中にはいろんなやり方があって、どれをやれば正解なのかがわからなかった。

それに、なんといっても、悪い評価をもらうのが怖くて、アイデアはあったが試すのが億劫だったのだ。よく考えてみれば、やってみもしないで初めから正解を出すなんて、誰にも出来ないじゃないか。今ならそう思える。

これまでのサラリーマン人生では、僕はビジネスそのもののリスクを引き受ける立ち位置にいなかった。恥ずかしながら、あまり全体を見ないでただ手を動かしていたのである。つまり初めて、こういうことを考えているのだ。

最近、自分の声でYouTube発信などという、自分にとっては大それたプロジェクトに着手した。発信した結果、「いいね」が来ても「微妙だね」が来ても、それは試行錯誤のプロセスに必要なこと。何が起こるか、ひとつ見てみよう。

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