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鑑賞記

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鑑賞記034「ふたしかな よいしらせ」

鑑賞記034「ふたしかな よいしらせ」

久々の鑑賞記です。もうほんとビックリするぐらい引きこもってましてね、、、ひっさびさにお出かけしてきました!ヽ(=´▽`=)ノ✨

花輪奈穂さんの個展が開催されるということで行ってきました。
私、彼女の切り取る世界がとても好きなんですよ。ふわっとした優しさと空気感。それの魅せ方がまた毎度勉強になることばかりで。

そして会場のギャラリーKINGYOさんは私のコレクター活動のスタート地点でもあり、個人

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中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[24]

中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[24]

2021.10.15-2021.11.14。群馬県の中之条で開催されるアートイベントを鑑賞してきた記録。

春田 美咲「何が聞こえる」展示会場:旧第三小学校 No:89

中之条ビエンナーレは、中之条町内の複数の会場で展示が行われる。それぞれのアーティストが下見の上、希望した会場で展示しているんだけども、結果として会場ごとに毛色が違ってきたりもする。

今回の旧第三小学校は結構個性的なアーティスト

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鑑賞記033「いちはらアート×ミックス2020+」<下>

鑑賞記033「いちはらアート×ミックス2020+」<下>

千葉県市原市で開催されるアートイベント「いちはらアート×ミックス2020+」に行ってきた。2日間の鑑賞の2日目の記録。

月崎エリア前回立ち寄れなかった会場の回収・・・ということで、月崎からスタート。
まずはクオードの森へ。

いちはらクオードの森

2014年から続く長期プロジェクト。前よりも育ってるな~とか思いながら鑑賞。後ろの崖を見るのが好き。

はっ、そろそろ時間だわ、と一旦移動。

月崎

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鑑賞記032「いちはらアート×ミックス2020+」<上>

鑑賞記032「いちはらアート×ミックス2020+」<上>

千葉県市原市で開催されるアートイベント「いちはらアート×ミックス2020+」に行ってきた。2020年に実施予定だったが、昨今の情勢の影響(意訳)で、会期がずれこみ今となった。……ので、スケジュールがバッティングしまくっててなかなか行けず、2日間だけの鑑賞となってしまった。

いちはらアート×ミックスは、市原市内のざっくりと勘定すると9つのエリアで作品が展示されている。……ので、車で走り回ることにな

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鑑賞記031「AWANO 夢咲く ART FESTIVAL 2021 秋」

鑑賞記031「AWANO 夢咲く ART FESTIVAL 2021 秋」

中之条ビエンナーレの余韻冷めやらぬタイミングですが、トリックスターの展示がスタートしたということで栃木県鹿沼市へ。

粟野という地域にある旧粟野中学校。

こちらの木造校舎は地元の木材を使った校舎で、平成28年には国登録有形文化財に指定されている。この校舎をはじめとした町内複数の場所を会場としたアートフェスティバルを定期的に開催している。
すべての会場を巡りたかったが、時間的余裕が無かったため、旧

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中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[23]

中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[23]

2021.10.15-2021.11.14。群馬県の中之条で開催されるアートイベントを鑑賞してきた記録。

久木田 茜「いのちの紋」展示会場:六合・湯本家 No:112

湯本家には代々家宝として伝わる薬草の押し葉標本がある。当時ここで医師をしていた方が制作したもの。実に保存状態が良く、珍しく貴重な資料として知られている。

中之条ビエンナーレではこの標本からの作品がよく出ているように思う。今回の

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鑑賞記030「表面張(彫)力」

鑑賞記030「表面張(彫)力」

群馬県にあるギャラリーnewrollで、彫刻家の三人展が開催されているので見に行ってきた。

ギャラリーnewroolは、彫刻家の西島さんが移住して開いた工房兼ギャラリースペース。「ギャラリーにしたら面白いんじゃないかなと思った」という面白い構造の住宅をベースに改装をご自身で行ってらっしゃるのをSNSで拝見していて、機会があればお伺いしたいと思っていたところに展覧会開催ということでラッキーでした。

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中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[22]

中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[22]

2021.10.15-2021.11.14。群馬県の中之条で開催されるアートイベントを鑑賞してきた記録。

鹿野 祐介「不燃の木」
展示会場:やませ No:67

本は紙で出来ている。書庫?箪笥に積まれた百科事典の隙間から漏れ出る光。
この原題ホーム百科事典ってのが実は記憶にある事典でして。母の嫁入り道具として実家に鎮座していたものに似ている。母の知識のサポートとして活躍するはずが、私の興味のサポ

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中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[21]

中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[21]

2021.10.15-2021.11.14。群馬県の中之条で開催されるアートイベントを鑑賞してきた記録。

豊田 朝美「たくさんの分水嶺 / 考え続ける人へ」展示会場:伊参スタジオ No:57

教室の中に所狭しと浮かぶフレームたち。

フレームには糸が張られている。それぞれ、2つの方向から糸が張られて居る。糸の流れがガラリと変わる転換点、水の流れで言うと分水嶺をイメージしているようだ。
フレーム

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中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[20]

中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[20]

2021.10.15-2021.11.14。群馬県の中之条で開催されるアートイベントを鑑賞してきた記録。

神垣 優香「稜線を輪郭を呼ぶならば」
展示会場:旧第三小学校 No:87

窓ガラスに等高線。

中之条の風景等を等高線で現しているという作品なのだが

趣味の関係で地図をよく見ることもあり、等高線とは親しみがあるのも相まって。

なんかこう、部屋のあちこちにじわりと現れる様子を見ていると、

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中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[19]

中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[19]

2021.10.15-2021.11.14。群馬県の中之条で開催されるアートイベントを鑑賞してきた記録。

白矢 幸司「After the Rain」展示会場:やませ No:73

湯本家の土間・板敷には、毎度白い何かがいっぱい繁殖するようだ(ぁ

今回は液体のような白い物体。

だらりと垂れて行く姿、よくよく見ると上面には水紋のような紋が見えるものも。日々ポトンポトンと蓄積していった何か、を感じ

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中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[18]

中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[18]

2021.10.15-2021.11.14。群馬県の中之条で開催されるアートイベントを鑑賞してきた記録。

早崎 真奈美「個体としての君」
展示会場:六合・かいこの家 No:123

六合の展示会場はどこも好きなんだけど、ここは養蚕について勉強する機会を頂いた場所なので、毎回作品展示も楽しみだが、養蚕の設備・道具を見るのも楽しみだったりする。今回は会場入ると・・・

蛾か蝶か?という問いかけから始

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中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[17]

中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[17]

2021.10.15-2021.11.14。群馬県の中之条で開催されるアートイベントを鑑賞してきた記録。

内山 依津花「土の音、絲の煙、雨の海」
展示会場:長英の隠れ家「湯本家」 No:118

湯本家の裏手にある、蔦が生い茂る小屋。前回はここでパフォーマンスあったよね~とか思いながら近づく。

覗き込んだらめっちゃエモかった。

自然が侵食してきてる部屋。棚に並ぶガラスの瓶。蔦に覆われた窓は光

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中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[16]

中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[16]

2021.10.15-2021.11.14。群馬県の中之条で開催されるアートイベントを鑑賞してきた記録。

小林 正樹「黒金巡る旅」展示会場:六合・赤岩公民館 No:122

六合には昔、群馬鉄山と呼ばれる鉱山があった。結構大規模な鉱床だったそうで、露天掘りでの採掘が1965年ごろまで行われていたという。鉱山跡は現在チャツボミゴケ公園として残っている。チャツボミゴケって酸性水でも生きられる苔で、鉱

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