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おいしそうに食べる

近所でバイトを三つかけもっている

そのうちの一つが、個人の中華料理のお店

といってもガチガチの中華ではなく、中華"風"の比較的マイルドな中華で、北京ダックとかはない
エビチリもキムチチャーハンもそこまで辛くない
小さいお子さんからおじいちゃんおばあちゃんまで、幅広い年代の方がいらっしゃるお店

昨日、夕方のシフトに入っていたのですが
いらっしゃった親子のお客さんが何だかとてもよくて、その話をちょっと書いておきます

お母さんと小学校高学年くらいの息子さんのふたりだったのだけど
どちらも少しふくよかで、きっと食べることがすきなんだろうなという感じが最初からした

メニューを見ながら存分に迷ってくださり
「これと、これも…あとこれも…食べ過ぎかな?!」と楽しそうに注文
お料理をお出ししたら、親子揃って「おいしそう!」の歓声(心の中で拍手している感じまでした)

ホールスタッフなので洗い場にいてもちょくちょく様子をうかがうが、
なんともおいしそうに楽しそうに食べている

ほかのお客さんだっていつも、みんな
おいしい、おいしいと食べてくださる方が多くて
実際に「おいしかったですー!」と言って帰られる方ばかりだけど
仲の良い親子だったからか、昨日のおふたりは特に印象的だった

息子さんはまだ12,3歳に見えたけど、とてもしっかりしたひとで
「このキムチチャーハンの辛さ、ちょうどいいです!」
「あ、お冷やもう一杯もらえますか?」
「ほんとおいしいです、ありがとうございます! 伝えてください!」
とはっきりとよくお話ししてくれた

ちょうどその年の頃の自分だったら、まずお店の人に話しかけるなんてはずかしくて出来ないし、
おいしいと思ってもそんなに素直に顔に出せていたかどうかわからない
「幸せそうな雰囲気」を醸し出すことは、意外とむずかしい

自然にそれができるお客さんを見ていると、何だか癒されるし、ありがたいなあと思う
お料理をつくっているのはもちろん私ではなくシェフたちなので、
このホールスタッフが味わえる嬉しさをいくらか申し訳なく思いつつ
お客さんの喜びはお店全体の雰囲気として現れてくるので
ちゃんと日々伝わっているのだろうとも思う

別に飲食でバイトしなくてもいいのだけど
やっぱり食べることがすきだし、食べている人を見るのがすきだし、料理の音を聴くのもすきだから、
主婦にでもならない限りは、飲食店で働くことを続けると思う

台所の雰囲気がすき、というのもある
道具を眺めるのも楽しい


明日は、そのバイト先であるお店で
久しぶりの友人と晩ご飯を食べに行く予定です

しっかりちゃっかり予約もさせてもらって
普段、まかないでいただくお弁当には入らないようなあれやこれや、食べてみたいなあと
24時間以上前からわくわくしています。笑

根っからの食いしん坊、なんですねきっと


おいしい時間、世の中にもっとふえますように

お読みいただき、ありがとうございました🍎