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自己紹介のような近況

もうすぐ仕事をリタイアして8年、古希を過ぎて3年になる。
若い時よりはマシかと思うが、それでも煩悩は尽きることがない。
ただ若い時のように人生の目的や意味などで迷ったり悩むことは減った(今でも時にはあるのだが)。タバコを吸って晩酌をし月2〜3度は友と街で映画を見たり安酒を飲んだり、時々1泊程度の旅をして美術館へ行く。そんな程度の細々とした年金生活である。

仕事が日々の時間の大半を閉めていた時に比べて時間はたっぷりある?
いや、それが意外とないのだ。
まず、仕事という社会的責務は無くなくなったが、妻との二人暮らしなので家庭内責務が発生した。朝、珈琲を飲みながら1時間ほど新聞を読んだあとは毎日食器洗いの後妻のお供で買い物を兼ねて小一時間散歩する。これでほぼ午前中は終わる。2日に一度は風呂や洗面所、トイレの掃除もある。

午後や夜は時間がたっぷりあるのだが、集中力持続力が減って若い時のようにあれもこれもする体力が無くなった。昼食後はすぐ眠たくなり小一時間の昼寝が習慣になった。そうするともう2時頃になる。夕食まで時間があるので本を読んだりするが、読書も2時間と持たない。
60歳頃から腰痛がきっかけで始めたストレッチも朝2回夕方1回夜1回。最近は筋トレで階段昇降も始めた。これだけでも結構時間がかかる。

そして酒は弱いのに晩酌が好きなので夕食後しばらくはホロ酔いでネットやSNSを見たり時々TVを観たり。要するにまとまって何をするでもなくダラダラである。9時頃に風呂に入り2時間ほどTVのニュースなど観て寝る。

リタイアしたら無限に時間があり、あれもこれもできると思っていたが、いちばん想像と違ったのは、年齢的な集中力持続力など体力の衰えである。60歳頃までは東南アジアへ行って一人で暑い中を歩き回れたし分厚い単行本でも一晩で読めた。一度にいろんなことを一気に同時にやることもできた。今はコロナがなくても海外旅行で何時間も飛行機に乗るのも億劫だし、本1冊を読むのに数日もかかる。

まあ、そんな悟りとは遠い凡々な日々だが、自分としてはそれでパーフェクトな人生だと思っている。精神的には若い時よりずっとゆったりできている。
この精神状態のまま20歳くらいの年齢体力に戻れたらと夢想する昨今である。

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