野安の電子遊戯工房 ~Nintendo labo Camp・取材後記~


 先日、Nintendo labo Campの取材に行ってきました。

 「Nintendo Labo」を親子で体験できるイベントです。その様子は、ひさしぶりに「これは凄い!」と感動するようなものでした。

 この驚きを、みなさんに伝えたいなぁと思い続けていたのですが、取材した媒体で原稿がアップされるまでは、個人的に書くことは許されません。職業上のルールというやつですね。

 だけど、その記事が、本日、無事にアップされました。

Nintendo Labo体験会に潜入 子どもたちが工作に熱中(日経トレンディネット)

 うん。これで、わたしが個人的な「感想」を書くことを解禁してもいいのでしょう。というわけで、取材後記でございます。




 記事を読んでいただくとわかるのですが、わたし、ゲームソフトの内容を、ほとんど書いていません。

 ゲームの体験会の取材記事としては、ちょいと異例なスタイルなんですが、意図的にそうしています。

 ゲームの内容まで書いてしまうと文字数が大幅に増えてしまうという物理的な問題もありますし、そういう記事はゲーム専門メディアにおまかせしたほうがいいだろうという判断もありましたが、最大の決め手は、カメラマンの方が撮影した写真が、あまりに素晴らしかったからなんです。

 どの写真にも、子供たちの笑顔が炸裂しまくってたんですね。

 もうね、こんな写真が手元に届いてしまったら、「子供たちが笑顔になったのはなぜか?」「どの瞬間から、こんな笑顔になったのか」ということを主体に書くしかないのですよ。

 かくして、ゲームの内容についてではなく、イベントの内容についてでもなく、「子供たちの笑顔」の理由について書くような、そんな記事になった次第です。




 こういうイベントで、たくさんの子供たちの笑顔を撮影するのって、けっこう難しいんです。

 だって、見知らぬ取材者がいて、見知らぬカメラマンが1~2メートルの距離からカメラ向けるんですからね。なかなか自然な表情にならないんです。中には、そういうの気にしない子もいるので、通常の取材のときは、カメラマンの方と「あの子、いい表情するから、多めに撮影しましょう」みたいな会話をするんですよね。そうやって「笑顔の写真」を撮るのです。

 でも、このイベント、そんな会話はまったくなかった。

 誰にカメラを向けようが、誰ひとり気にしないからです。とにかく工作に夢中。ゲームに夢中。3時間にわたって、ずっと目をきらきらさせてるんです。

 このため、あまりにたくさんの「心からの笑顔の写真」が手元に届いてしまって、どれを掲載するかの選択に苦労しました。こういう苦労なら、ほんとウェルカムです。ふつうは逆ですからね。




 また、記事内の写真では「父親と子供」という組み合わせのものが多くなっておりますが、これは日経という媒体に合わせた選択です。父親のほうが積極的に親子での工作に参加する傾向が強いため、親子ふたりでイベントを楽しんでいる雰囲気が伝わりやすい、という理由もあります。

 なので、会場には「母親+子供」という組み合わせでのの参加者もいましたよ、と補足しておきます。わたしが取材した回では、全体の4割くらいは母親でした。

 



 というわけで、とりいそぎ、取材後記でした。

 もっと「記事には書かなかった新情報」的なものはないの? と不満な方もいるでしょうが、このイベント、抽選で当たった人だけが招待されたクローズドなものであり、また取材も無制限に受け付けたものではなく、つまり「ごく限られた人だけが参加でき、ごく限られた取材陣だけが取材できた」というイベントなのです。

 そのようなイベントの取材で得た情報を、「依頼されたメディア」以外のところで公開するのはマナー違反なので、ここに書くことはできないのです。ごめんなさい。わたしがプライベートで書けるのは「感想」どまりです。

 一般の参加者の方々の中で、ネット上で体験記を公開している方もいらっしゃるようなので、詳しいことは、そちらでご確認くださいませ。

 そこには、わたしが「これは凄い!」と感じた瞬間について、その詳細が書かれているものもあります。ぜひ探して読んでみてください。(それは撮影NG・記事に書くのもNG、という部分だったので、わたしは仕事としても書いておりません)

(2018/02/22)


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