いきなり技を繰り出された気分

趣味で、現状のところは趣味の領域を出ることはないものの、ハンドメイドアクセサリーを作ってイベントに出展したりなどする機会がある。最近は某感染症のせいでその機会もほぼなくなってしまったが、作品の数が多くなってきたらまた再開したい。

作るのはもちろんオリジナル作品なので、ない頭からアイデアをひり出すために映画や音楽や小説や広告といったクリエイティブに頼ったり、実際に作家さんが作った作品を眺めたりする。
そんな中、とあるブランドの製品の名称に
「ラリアットネックレス」
というやつを見つけた。

ラリアットだと。

もう私の脳内は維新力さんのスモウラリアットとか、最近だったら真壁刀義さんのラリアットとかの映像に支配されてしまい、ネックレスの造形などまったく頭に入ってこない。

そもそもネックレスのラリアットとプロレス技のラリアットの意味の出どころはは同じなのか。こういう疑問がでてくると自分の用事そっちのけで何を差し置いても調べ始めるのが私の悪い癖だが、とりあえず他人の迷惑にならない範囲でやるんだからいいじゃねえかと開き直って調べる。

ラリアット=lariat、英単語(名詞)であった。意味は「投げ縄/輪縄」だそうだ。プロレス技のラリアットは、上半身への強力な打撃を投げ縄打ちに見立てる体で、かのスタン・ハンセンさんがご自身の技を「ウエスタン・ラリアット」と呼んだことがその始祖らしい。

また1つおりこうになってしまった。

ネックレスとしてのラリアット、元々は留め具を設けず紐状にしたチェーンをそのまま首に巻く形のものだそうだ。留める場合は胸元に結び目を設けるなどするらしい。
もちろん名称は投げ縄状であることに由来していて、現在ではチェーンの先端が胸元に来るようなY字形状のネックレスを一般的にそう呼んでいる。

だそうです。

で、色々見ていくとラリアットではなく「ラリエット」と表記されているものが結構多い。いや実際、ラリアット呼称よりラリエット呼びのほうが多いんじゃないか。

これはやはりラリアットと表記してしまうと、私のように維新力さんとかが頭に浮かんでしまい「アクセサリーのことを考えたいのにプロレスしか頭に浮かばねえ」ってなってしまうことを防止するものだろうか。

いいじゃんプロレス技とアクセサリーの名前が同じでもさあ。かてえことゆーなよ。

もうお気づきかもしれないが、技のラリアットをテーマにしたラリアットネックレスの製作が私の頭のなかで構想され始めている。誰かが先に作っていたらあきらめようと思って今調べているが、どうやらないみたいだ。

作るか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?