見出し画像

通知表って何でしたっけ?

ご無沙汰しております。ひさしぶりに書き始めます。どうしても書いておきたい内容なので、まずは知ってもらえると嬉しいです。

通知表について

「通知表」ってご存知ですか?
多くの方が、手にしたことがるんじゃないでしょうか。例のアレです。

漫画などで、学期の終わりにもらって「ガーン!」ってなったりするアレ。

通知表の定義

どんな定義になっているかといいますと、

児童生徒の学習状況について保護者に対して伝えるもの。
法令上の規定や、様式に関して国として例示したものはない。

学習評価に関して学校が作成するもの等の関係(文部科学省)

なんですね。

指導要録というものは別にあって、こちらは法的な根拠がある書類です。

・学習の記録として学校が作成するもの。
①学籍に関する事項、②指導に関する事項からなる。
・様式は各設置者(教育委員会等)が定める。
・国は通知により様式例等を示している。

学習評価に関して学校が作成するもの等の関係(文部科学省)

こちらは、記載する必要があって、年度末の大切な書類として作成しております。

話を戻しましょう。通知表に。

法的根拠のない書類

法的な根拠はない書類なんです。
作成の主体は校長先生、様式や内容もすべて校長先生の裁量
「保護者に対して子どもの学習指導の状況を連絡し、家庭の理解や協力を求める目的で作成。法的な根拠はなし」とされており、
「文部科学省の関与なし」と定められています。

なんですね。

こうした所見に時間がかかってしまうものについて、忙しい先生のお仕事としてふくむ必要があるのかと。
サービスとしてあったほうがいいことは、理解できる部分もあります。なので、「一方的になくしたらいいんだー」といいたいわけではないんです。

しかし、「なくてもいいのかもしれない。」と思考の中に入れることは必要なのではないでしょうか。

他にできることはないのだろうか?

他にできることはないのでしょうか。
学校・先生方も、通知表を通じて何を伝えたかったのでしょうか。
保護者の方も、通知表を通じて知りたいことは何なのでしょうか。

そして、その「伝えたい・知りたい」の優先順位はどれぐらいですか?

と、今一度、問い直してもいいんじゃないかなと感じているんです。

通知表があると

通知表があることで、目に見える形で通知されてしまいます。
本来は、「保護者に対して子どもの学習指導の状況を連絡し、家庭の理解や協力を求める目的で作成」なんですよね。

保護者の方は、通知表をどのように見ていますか?
できてないことにたいして、落胆したり、ガミガミしたりしていませんか?
一つの学期の成績に一喜一憂し、子どもたちを評価していませんか?

学校の先生方は、学期ごとに成績をつける意味を見失っていませんか?
保護者に対して子どもの学習指導の状況を連絡し、家庭の理解や協力を求める目的で作成している通知表です。
そのために成績をつけているのであれば、それは途中経過なだけですよね。学年の終わりに、目的に到達できているのかが大切なのではないでしょうか。

1学期の成績はよく、2・3学期の成績は芳しくない、でも評価はいいとか
1・2学期の成績はかんばしくなかったが、3学期に取り戻した、でも、評価はわるい
これって、何を基準にしているんでしたっけ?

通知表で、見えなくなっているものはないでしょうか

この通知表は、法的な根拠はないものなんです。

ボクたちは子どもたちに何を残したいんでしたっけ。

それを、あらためて考え直してもいい時期なんじゃないだろうかと。

ここから先は

0字

スタンダードプラン

¥1,000 / 月
このメンバーシップの詳細

いただいたサポートは、誰でも教員と会って話せる『会いに行けるセンセイ』の活動に利用させていただきます。