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教員を目指す人へ『異質に触れるすすめ』

会いに行けるセンセイ「のざたん」です。

教員を目指している学生さんたちに出会う機会があって、あらためて感じたことがあったのでまとめておきます。

かんたんに言うと「もっと異質に触れてほしい」

あと、教員志望の方のメンターになってみたい。

教員を目指す人たちへ

誤解を恐れずに、先に言いますね。ボクは学校とか教員が苦手です。真面目っぽくて、それっぽいことを言う環境にあっていません。ボクは学びの環境には興味がありますが、いまのところ偶然教員をやっていて、ただの職業の1つについていることでしかないと思っています。

教員を目指している人の中には、学校のために・子どものためにという文脈で語ったり、どう進めていけばいいだろうかとか、どう導けばいいのだろうか、どう指導すればいいのだろうかと本気で考える方が多いのはわかっていますし、尊敬しています。

昼夜とわずに、時間を割いて、身を削って、理不尽なことに耐えて、ブラックな環境で奮闘し続けていることを見ると、ボクにはできないなーといつも感じます。

だからこそ、ちょっと立ち止まって欲しいんです。その姿を見せて、子どもたちが、その大人の話を聞きたいと思うのでしょうか。

"What" でなく"Why" と "How" を

教員を目指している学生さんが主催しているオンラインのイベントに参加したときに、ちょっと感じたんですよね。先人の話を聞いて、あーして欲しい、そんな感じなのか、自分にできるだろうか、運によるのかも…言いたい気持ちはわかります。より先輩がよろしくなく、オワコンで、ガチャ引くよりも確率がわるくて、希望が見いだせない気持ちはいたいほどわかります。

だからこそ、なぜ教員を目指しているのかを問い直してほしいんですよね。教員になることがみなさんの人生の目的ではないはずなんですよね。あくまでも目標なだけで。教員になって、何を成し遂げたいかが見えてこなくって、気になってるんです。教員を目指している人に話を聞くたびに、そう感じるんです。先生になることが目的化してるなって。

『べき論』の文脈が学校界隈には少なからず存在します。それに違和感を感じていて、声を上げるのはいいことです。もっとそういう人が増えてくれることを願っています。が、『「べき論」ではいけないべき』となって結局否定しているだけになってないですかね。

「何をすればいい」ではなく「なぜそうなっているのか」や「どのようにしていくのか」まで拡張することで、教員の働き方って変わるんだと感じています。自分も手探りですが、自分の働き方は常に変えていますし。

アイデアの源泉は

前回も紹介しましたが、『「教員の立場だからそれは難しい」って言わなかった』と評価されるぐらい、教員っぽくない人間です。

それは企業勤めの経験があるからということが原因ではないです。学生時代から、教員養成系大学の学生に違和感を感じ、外部の学生と交流し、学校とは異なる文化に触れ続けたことがよかったんだろうと感じています。その後、企業に勤めていたときに異業種交流の場に出向き、多様な文化に触れ、教員に戻っても、更に異なる文化に触れ続けています。

オンライン化が加速しているなかで、多様な人と出会いやすくなっていて、いまでも教員の繋がりや、その他の繋がりを作り続けてはいます。そうすることで、異質なものに触れ、思いがけない観点から、アイデアを触発されて生活できています。教員関係者との交流だけでは見えない視点を『持つ』ことだけでも、違ってくるのになと。

たとえば働き方改革

働き方の文脈で言えば、多様な働き方の中で比較したときに、教員の働き方は本当にブラックなのかと感じる部分もあります。残業代が出ないから…と漏らす声を聞きますが、その業務は上長からの命令でしょうか?本当に業務としての仕事なのでしょうか?時短することはできないのでしょうか?雰囲気だけで忙しいと言ってないですかね。

忙しいのは十二分に理解していますが、業務時間内に働くようにデザインするのも大切なことなわけで。『100均に行って材料を買い揃えなくては行けない』と個々に買い出しに行ってて、今日も遅くまで仕事が…となるのであれば、カタログで買えるもので、対応するとかすればいいだけですし。誰かが取りまとめて発注すれば、全員の時間が短くなります。「全員が各々に買い出しに行ってて時間がないから残業代を」とか言われたら、経営サイドとしては吠えます。間違いなく。

残業代が発生するとしたら、100均のほうが安いからといって、1時間ほど買い出しに行って、安くない教員の労務費が発生(しかも超過勤務手当付き)して、これで手に入りましたーって言われて、よくよくカタログ見たら120円で売ってたら、叫びますね。経営は。20円のために何をしているのかと。

「勤務時間の2時間前から来て運動会の準備です!もちろんみんなで!団結力が大切!」とか、管理職が言っちゃった日には、教員の人数×超過勤務2時間分ですか?おいおい…ってなりますよ。公立の場合、税金で運営しているわけですから。シフト制にするとか、運動会を短縮するとか、になるんでしょうけど。そしたら「学校の立場では出来ない」とか言ってしまって、ぐるぐる堂々巡りしちゃうんですかね。言えばわかってもらえるのに。

教員を目指している人のメンターになりたい

なーんてことを感じてるので、若くて教員に興味ある方は、ちょっと世の中を旅したほうがいいと思ったんです。物理的ではなくて、多様な人と触れる旅。オンラインなら簡単に交流できそうですけどね。

といっても、なかなか動き出せませんという方の専属メンターになればいいのかなーと勝手に思ってみたりも。現役教員によるメンター。需要ありますかね。興味ある学生さんがいたら、お声がけください。

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