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東京日記11「芸大っておしゃれな人しかいけないと思っていたなあ」

2023/12/06

自分で染めた糸で靴下を編んでいます。
編み物は中学生ぶり。好きだった人に黒いマフラーを編んだ。その時本当に大好きな人だったなと思い出す。手編みのマフラーってどうなんだろう、自己満足であげてしまったけど。
編み物より刺繍の方が好きで編み物はそれっきり。
久しぶりにやってみたら、まあ大変で。力が入り過ぎてキツキツ、より編みにくい。がそこは凝り性のわたしなので3日間こん詰めて、編みまくったらずいぶんスムーズにできるようになった。一日7時間くらい編んだ。友だちと夜ご飯を食べて、バーで大葉のカクテルを飲んで、帰ってきてから夜中の3時までやったりした。
こうなった時のぐっと深く入り込む自分、やってるなあ。
はじめて編んだ靴下なので、はじめて編んだ靴下という名前をつけようと思う。
早速自分でデザインも考えて、実際に編んでみたらまったく想像したものにならなかった。模様が全然浮かび上がってこない。見て、作ってを繰り返してオリジナルを作りたい。

にしても、糸ってすごい。織れるし、編めるし。
紡ぎ車(8万円くらい)を手に入れたい(どなたか譲っていただけないでしょうか)。
まだ自己流、スピンドルというコマみたいなもので糸を作ったことしかないので、一回教えてもらえる場所に行こうと思う。ワークショップとか。

少しずつ作ってみて思うのは、自分が作るというところ、体験しているというところがわたしとっては大切。別に糸を自分で紡がなくても染めなくても布を作ることはできるんだけど、わたしは自分で染めて紡ぐというプロセスがほしい。丸ごと必要。求めている。
とにかく今は織ったり編んだりするために、染めて紡いでいろんな糸をそろえたい。それに並行して少しずつ作っていく。作るぞ。

昨日アンデスの染織品の展示を見に行った。
紀元前1〜3世紀くらいの紐やら布やらが、力強い色と共に残っていた。地域の気候やら保存の仕方やらの影響でとても綺麗な状態。
柄も神様やら鳥やら幾何学模様やら。経糸緯糸の組み合わせと糸の色でいろんな表現ができる。無限大。
この展示がとんでもなくよくて、展示図録購入した。誤植があったみたいで、後日修正版が届くとのことで昨日手に入れることはできなかった。早く届いてほしい。
紐つくりたいって思ったな。
最近アート?を見た時に、身体にガツンとくる力強さを持つものに惹かれる。心地よいものというより、衝撃がある作品。岡本太郎さんに影響され過ぎているのだろうか。

1週間くらい前に、ふわっと思ったことを短文で書きまくるということをした。
短文集「ああ、わたしというバラガンな人生」という題でまとめたい。

バラガンってヘブライ語で混沌とかぐちゃぐちゃとかそういった意味合い。バラガンという言葉にイスラエルで出会った時、自分にぴったりだと思った。統一感のない、カオスな自分に。

人生って本当にいろいろあるので、それらをすべて作品に昇華せずに生きてられるか!
と思うのです。

すっ転んだり、沈んだり、ぶん殴られたら
藁でも雑草でもいいから絶対に何かしらを掴んで起き上がってやるぞ!
って思うのです。

作るってなると、わたしという主語がとても強くなる。わたしが納得いくもの、わたしが美しいと思うもの、パワーを感じるもの。なんだけど、それだけで生きていくって物足りない。やはり誰かのためになるような、役に立つようなこともしたい。
今のところ作るということが、自己満足なものでしかないけど、続けていったらもしかしたら誰かに必要なものになるかもしれないし。ならないかもしれないし。
作るという自己満と、誰かの役にたつという仕事。好きなことと自分ができること。そのバランスをとりながらやっていきたいですね。
役に立った対価としてお金をいただいて、自分のいいと思ったものに適正な値段で払う。そのサイクルやっていきたいですね。

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