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東京日記1「茶色い膜」

エルサレムから帰ってきて、2週間が経った。
イスラエル日記と題して書いていたけど、もうイスラエルにいないのにイスラエル日記とは言えない気がするし、かといって日本日記って大きすぎるし。
今自分がいる場所を日記名にしなくてもいいのだけど、今更他の名前も思いつかず安易に東京日記。
日記名が決まらないから日記書けないっていうのもおかしな話なので、とりあえず東京日記と名付けます。


2023.10.30

行きつけの喫茶店にきています。
お気に入りの喫茶店。いや、なんかお気に入りとは違う気がする。
好きな喫茶店かな。落ち着ける、居心地の良い喫茶店。ということです。

秋限定のかぼちゃプリンを頼む。この時期をいつも楽しみにしている。
好きすぎて、この喫茶店のHPに寄稿した時のペンネームをかぼちゃプリンとしたくらい。

今読んでいる本は、江國香織のちょうちんそで。
江國香織にしては湿度低め。サラッとしている。
まあまあ重い話でもあるなって思ったけど、よく考えたら人生いろいろあるし、ここに出てくる登場人物にとってのまあまあ大きな問題というか出来事なんだろうなって感じがする。

本を読もうと思ってきたのに集中が続かない。
ここ数ヶ月で集中力が下がった気がする。1人の時間、何か一つのことに長く取り組めない。
スマホ依存症な気がする。iPhoneとうまく付き合えない。あるとすぐ調べ物しちゃう。嫌になってiPhoneを持ち歩かないってことをイスラエルでやってみたりした。0か100の付き合い方になってしまうな。20くらいの付き合いにしたい。人に対してもモノに対しても、適切な距離感ってあるよなあ。

引き続き喫茶店にいます。
ドリンクは、ミルクチャイを頼んだ。美味しい。
なんだけどホットミルクって膜が張るじゃないですか。
その茶色い膜がとっても苦手。飲み込む時に違和感があるし、唇にくっつくし。壊してもすぐできる。
見てる分にはいいんだけどな。つやつやでいい。

本の世界に入り込めず。
前の席の人の話が気になる。はじめ関係性が謎だったけど職場?の同僚とかなのかな。2人なんだけど、お互い分かり合えない部分があるみたい。理解し難い的な。
気になるのが、男の人がビーサンなこと。寒そう。
そしてこの時期ビーサン履いてるだけで、ちょっと面白そうな人だなと思う自分がいる。

ただ好奇心だけで人のことを知ろうとすると、自分を危険に晒してしまうこともあるよなと最近思う。面白いって思ったからって、不思議だな知りたいなってだけで近づくと危ないこともある。危ないっていうのはあくまでわたしにとってあんまりよくない人ってことだけど。

染織やりたいけど、それを仕事にする段階ではまだないのかな。やっぱりある程度お金は欲しいな。
いいなって思うモノに、ちゃんとお金を払える人でありたい。

エルサレムで染めたウールを糸にしたくて、色々と教えてもらうために毛糸屋さんに行った。知っている人に話を聞くがいちばんだと思ったから。
染織に興味があることを伝える。とても親身に話を聞いてくれた。
草木染めや糸つむぎをやっている人が週2回お店にくるのでその人に話を聞くといいと教えてくれた。
わたしの住んでいる所の近くで織り機を販売しているお店も教えてくれた。

織り機販売のお店に行く。iPhoneのナビを見ながら車で向かった。運転席にiPhoneを立てかけて置けるところがなくて道が確認できず、20分でいけたはずが、50分近くかかってしまった。こちらのお店でもいろんなことを教えてくださった。「若い人があんまりいない分野だから頑張って」と言われ、背中をおてもらったような気がした。
行くまでに時間がかかりすぎて、諦めかけそうになったけど諦めなくてよかった。そして事故らなくてよかった。iPhoneを置ける台を買おうと思う。

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