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東京日記7「ふと、かほる」

タイトルにナンバリングすることにした。
半角数字か全角数字にするか。
全角数字にした。100くらい溜まった時に数字の存在感があっていいなと思ったから。
100より100

2023.11.13

駅に向かう途中、一台の車のナンバーが目に入った。
「11-18」
あれ、Rちゃんの誕生日と一緒だ。
11月18日は、たしかにRちゃんの誕生日だと思う。

気づいた自分に驚く。思い出したというほうが正しいか。
Rちゃんの誕生日なんて、いつぶりに思い出したのだろう。
毎年お祝いの連絡をするわけでもないのに。

数秒間考えたら、また一つ思い出した。
Rちゃんのお家の車のナンバーが11-18だったのだ。
そんな話を小学生のときに、本人から聞いた。実際にわたしはその車に乗ったこともあるし、よく見ていた。一時期は毎日見ていたのではないかと思う。

11-18という数字 と 車のナンバー
2つの条件が重なって、すっと記憶の引き出しが開いた。

Rちゃんとは小学生の頃からの友だちで、小中とずっと一緒にいた。プラスもう2人で、わたしを入れて4人組。いつもふざけていた。替え歌を歌いながら一緒に帰り道を歩いた。替え歌を歌う係と楽器音担当がいた。何もかもが楽しかったし、よく笑っていたな。
久しぶりに会いたくなる。思い出話はたくさん。少しずつ忘れてしまっている自分に気づいて悲しくなった。話さないと忘れてしまうな。


最近本が読めない。正しくは小説やエッセイが読めない。
対談やインタビューの文章が読みたくなる。
そんなタイミングで、みつほちゃんのモヤモヤが少し晴れるかもと、ある本をおすすめしてもらった。インタビューがまとまった本。たまたまなんだけど、今の気分にフィットしていた。
気にかけてくれる人がいる、ありがたい。

元職場の先輩のお家に向かっている。
庭にあった小さくて黄色い菊の花を摘んできた。
花を持っているだけで気持ちが晴れやかになる。
スイーツを用意して待っているね
とのことだったので、わたしは紅茶を持ってきた。
お花と、紅茶と、イスラエルでもらったスニッカーズと、おばあちゃんがくれたポッキーをZoffの紙袋に入れて。

電車の中に映える菊の花

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