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思いつきで行動しないように!

やらなきゃいけないことがあるとき、どうでもいいことがやりたくなる。

意味もなく、マッチ組んじゃうし。

昨日の夜、お風呂場で着火したら30cmくらいの火柱になった

スイカゲームやっちゃうし。

とてもよくできたゲームだと思う


熱海にも行ってしまった。

10日前くらいの記事に、行かないことにしたって書いたのに。来ちゃった、熱海。


浮世絵を観るためだけに熱海に来るのってすごい贅沢なことだなぁと思いながら、駅前のバスに乗り、MOA美術館へとやって来た。

この美術館自体も美しいので、いつもうきうきする。

最終入場の10分前くらいに滑り込んだので、こまめに時間を確認しながら早足で歩き回った。


時間がない時の回り方。
とりあえず一巡してじっくり観たいものをピックアップする。

二巡目は、目星をつけたものを時間をかけてゆっくり観る。

最後に、展覧会の中で1番気に入ったものを閉館時間ギリギリまで目に焼き付ける。といった感じだ。

こうすると、とても効率よく観て回ることができるが、時間に余裕のある時は、最初から順番にゆっくりと鑑賞したほうがいいと思う。

他の客が多いときに逆走すると迷惑になるし、ヅカヅカと歩きまわるのも他の客の気を散らしかねないので…


今回1番感動したのはこの浮世絵。

『婦女風俗十二ケ月図』の一部『二月 蹴鞠図』勝川春章

十二ヶ月図なので、12ヶ月分(1、3月は失われたらしい)のずらりと並べられた連作に圧倒されるが、何よりもすごいのはこの構図である。

この縦長の画角に5人の人物を収めている構成力がすごい。無理矢理感もなく、とてもナチュラルだ。

そして、蹴鞠図なのに、木の上に飛ばしてしまった鞠を取ろうとしているシーンを選ぶというセンスの良さに感動してしまった。

木版画を見に来たのに、うっかり肉筆画に感動してしまった。

木版画の方で1番感動したのはこちら。

『隅田堤闇夜の桜』歌川広重

木版画特有の背景グラデーションの美しさに目を奪われつつも、手前の人物の着物の柄と、背景との粗密の差に、デザインの基本のキを感じた。

そして、着物の柄の精巧さ。
木版画なのか疑いたくなるくらい細かい。
こんな細かい作業絶対無理。真似しても出来ない。

あと、後ろの民家を窓の灯りだけで表現していて、それによって奥行きがグッと出て、平面なのにちゃんと立体に見える。バランスが良く、美しい。

細かいところを突っつくと色々出てくるのだけど、本当に今日は観に来てよかったなと思った。

良かったけど、熱海までの往復で4時間もかけてしまった。

思いつきで行動してしまうところは、ちょっと直したい。