中嶋望 | Nozomi Nakajima

観て、聴いて、感じたことを書きます。 描いたり、作ったりします。

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あなたへ

拝啓 朝陽が柔らかく感じられる季節になりましたが、お元気でしょうか。 今日は、読んで下さるあなたのために認めています。 さっきから、少し書いては消し、書いては消しを繰り返しています。 胃を手のひらに乗せて、上げ下げしているような心地の悪さです。 腿の上に乗せた、ナマケモノのぬいぐるみの頭を撫でてみたりしましたが、やっぱり落ち着きません。 私は、中嶋望(なかじま・のぞみ)という名前です。 元々使用していた名前「Bou」は、「望」を音読みにしただけという、特に捻りのな

    • 道が見えてきたかも

      ホームセンターにやってきた。 版画用の版木を探すためである。 自転車で来たので、駐輪場に停める。 閉店1時間半前なのに、駐輪場はまばらに埋まっていた。 浮足立つ気持ちとは裏腹に、停める場所がなかなか見つからない。 ようやく自転車と自転車の隙間を見つけて、自転車を差し込む。 一応、鍵とチェーンをかける。 ホームセンターに来たのは久しぶりだが、ウキウキする。 ホームセンター、好き。 正直、テーマパークに連れて行ってもらうより、大型のホームセンターに連れて行ってもらう方がよっぽ

      • ピンからキリまで

        会社から帰宅して、手早く作り置きのカレーを食べて、シンクで食器を水に浸したあと、足をもたつかせながら靴を履いて家を出た。 もう、楽しみすぎてるんるんである。 鼻歌も歌っちゃう。 自転車のハンドルにスマホを固定して、地図アプリで近所のホームセンターまでの道を表示させる。 家の駐輪場から外に出ると、傘を差すか差さないかくらいの小雨が降っていた。 ウィンドブレーカーを着てるからいいんだもん。と思いながら、信号で止まった時にスマホの画面を見ると、画面が雨で滲んでいたので、慌てて

        • デッサンって必要?

          しばらく伏せていたが、絵画教室を辞めた。 私が絵画教室に求めていたものは2つあった。 1つは、自分が扱った事がない、さまざまな画材に触れられること。もう1つは、色んな種類のモチーフの中から選んで描けること。 前者は、その絵画教室では画材を貸してくれるという話だったが、いざ入会したら、「画材は自分で用意してくださいね」と言われてしまった(当然のことだけど…)ことで叶わなかった。 後者は、入会前はじっくりと見られなかったが、入会後にモチーフを置いてある棚を見たら、そんなに

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          悲しみとワクワクと

          土日は、家から一歩も出ないと決めていた。 ようやく、新しい部屋を自分の家だと、身体が実感し始めたことと、ここらでしっかり休まないと体調を崩す気がしたからだ。 夜明け前、ホケキョと鳴くウグイスの声で目を覚まし、窓の外がゆっくりと徐々に鮮やかになっていくのを布団の中で眺めた。 その間中ずっと、なぜ新版画が廃れてしまったのかを考えていた。 本や新版画についての記載があるサイトを見ると、「写真や印刷技術が進んだこと」と「西洋文化が入ってきたこと」が原因だとされているようだ。

          悲しみとワクワクと

          机で描くか、床で描くか

          眠りたくない夜を過ごしているので、久々にこんな時間にnoteを書いている。 最近、noteへの投稿頻度が下がった。 書きたいことはたくさんあるし、私生活が忙しいということもないが、新居のネット回線の調子が悪いので、外出した時に投稿すればいいやと思って、そのまま忘れている。あまり宜しくない。 しかし、ネットに繋がらないと不便かと思いきやそうでもない。元々、ネットを見る方ではないし、スマホの充電も2日に1度すれば十分になった。 ネットを見るかわりに、窓辺から空を見る時間が

          机で描くか、床で描くか

          不器用にしか生きられない

          高校のときの友人と、スイーツ会をした。 スイーツ会と言っても、ただ甘いものを気が済むまで食べて、帰り道の数駅を歩いて帰るだけのものだ。 いつものドーナツ屋の前で待ち合わせをした。 私は待ち合わせ時間の10分前に到着したが、彼はいつも待ち合わせ時間通りに来ることはないので、ドーナツ屋の前のベンチに座りながら、ぼんやりと空を眺めた。 しばらくして、視界の下の方でこちらに小走りで駆けてくる人影が見えた。 その人影はまだ10mくらいあるのに、「いやぁ、ごめんなさい、ごめんなさい

          不器用にしか生きられない

          食い意地を張りすぎた

          桜餅を食べたとき、勢い余って左頬を噛んでしまった。それから今日まで、手持ち無沙汰なときに左の頬の内側を舌で撫でているのだけれども、先ほど確認したら、抉れた肉がくっついていた。でも痛むので、まだしばらくは右側で咀嚼しなければならない。おもちもしばらく食べられない。 最近、やたらと「桜餅」と書かれたのぼりが目に飛び込んでくるので、ずっと食べたかったのだが、近所の和菓子屋さんは平日にしかやっていないし、会社近くの和菓子屋さんは私の勤務時間中にしか営業していないため、昼休みに訪れた

          食い意地を張りすぎた

          【鑑賞ログ】川瀬巴水 旅と郷愁の風景

          今日は『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』を観に、八王子夢美術館へ行ってきた。 この企画展があると知った時から、とても楽しみにしていたので、調子に乗っておろしたての靴を履いて行ったら、美術館にたどり着く前に靴擦れした。 なので、美術館の近くにある「LIVE&CAFE SAKURAYA」という喫茶店で小休憩することに。 チーズケーキとアイスコーヒーを注文した。 ラム酒漬けのレーズンが乗った、舌触りの軽いレアチーズケーキで、とてもおいしかった。 他のお客さんは常連がほとんどのよう

          【鑑賞ログ】川瀬巴水 旅と郷愁の風景

          無駄なんかではなかったけれど

          なんだか今週は、やたらとぼーっとしていたなと思うことが増えた。 有給を使ってしまおうかとも思ったが、会社に行くより、新しい部屋で過ごすほうが疲れる気がしたので、平日はいつも通り出勤した。 ただ、出勤時間が4倍ほどかかるようになったので、とても通勤している実感がある。というか、いままでが近すぎたのだ。電車に乗って、2駅だったので本当によく乗り過ごしたものだ。 いまは遠くなったので、多少気を抜いていてもいいかと思ってぼんやりしていたら、昨日、うっかり寝てしまって随分と遠くま

          無駄なんかではなかったけれど

          人生にもスパイスを

          昼休み、パン屋さんにパンを買いに行った帰りに、駅前で女子高生を見た。 物珍しくて、すごく見てしまった。 なぜかというと、彼女たちがただの女子高生ではなく、ギャルと呼ばれるファッションをしていたからだ。 幻のルーズソックスを履いていた。一体どこで買えるのだろう。 立山でライチョウのヒナをみつけたときくらいの感動があった。 ギャル文化は、私が現役だったころにはもう既に絶滅状態にあったような気がするのだけど、いま再燃しているのだろうか。 それはどうでもいいことだけど、道の

          人生にもスパイスを

          さよなら、私の住んだ町

          引っ越しするときの恒例行事は、旧宅から転居先までを自転車で移動すること。 これをすれば、うっかり前の家に帰ってきちゃった、みたいなことが無くなる。 空になった部屋を後にして、日が暮れてから出発した。 思い出したときにだけお参りした神社とか、店の看板が出ていないのに行列ができている焼肉屋とか、通いなれた立派な建物の図書館とかを、横に通り過ぎて行きながら「さよなら、私の住んだ町」と少しだけアンニュイなふりをしながらペダルを回した。 はじめのうちは、いつものサイクリングコー

          さよなら、私の住んだ町

          言葉を使わない言語だから

          進学した中学の入試で、こんな問題があった。 あなたには文通をしているアメリカ人の友達がいます。 届いた手紙には、「このたび、両親と一緒に日本を観光することになったので、日本の素晴らしいところを教えてほしい」と書いてあります。 都道府県名を1つ挙げて、その都道府県の魅力的だと思うところとその理由を手紙の返信として、200字以内で記述しなさい。 という問題。 私は地元のことは全く考えず、親戚が住む富山か大阪のどちらを書くべきか悩んでいた。 結局、富山の冬の間の手仕事につい

          言葉を使わない言語だから

          絵の具がなくたって

          連日続いた引っ越し作業の中、ようやく荷物の搬出を終えた。 荷物をまとめるのに1週間かかったけれど、業者にお願いしたのは、段ボール3箱と解体したデスクのみ。 業者のお兄さんにも「えっ、これだけ?」って言われてないけれど、そう顔に書いてあった。 搬出作業は、3分も掛からなかった。 お兄さんを見送ったあと、水回りに塩素系漂白剤を撒き散らして、しばらく置いておく間に、キャンバスとか紙を貼っていた木製パネルを解体することにした。 小さいサイズのパネルは、可燃ゴミとしてゴミ袋に

          絵の具がなくたって

          タイミングと、同量の想い

          台湾で大きな地震があったと知って、慌てて友人に連絡したら、「生きてるよ」と、いつも通りのぶっきらぼうな返信が来たので、安心した。 無事でよかった。本当に。 ついでにトーク履歴を遡ったら、前回連絡したのが10月末だったので、結構久しぶりの連絡になってしまった。 台湾に住む彼女との連絡手段は、文通もしくはInstagramのDMだけ。 Instagram経由で連絡するのは彼女だけなので、彼女と連絡するためだけに、大学を卒業して以降全く更新していないInstagramのアカ

          タイミングと、同量の想い

          陽に照らされた

          引越しの準備を進めているせいで、絵が描けないので若干の不満がありつつ、でも部屋はスッキリ広々としているおかけですごくよく眠れるようになった。今日も10時間以上寝たはずだ。そんなわけで昨晩もnoteを書きそびれた。 私は寝るのが大好きなのだけど、普段は3〜5時間程度に留めている。 小学一年生のとき、事故に遭って数週間入院していた時期があった。 母が、「頭を打って、頭のみそがぐちゃぐちゃになったから入院しているのよ」としか言わなかったので、実際のところ、何がどうなってどうな