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無駄なんかではなかったけれど

なんだか今週は、やたらとぼーっとしていたなと思うことが増えた。

有給を使ってしまおうかとも思ったが、会社に行くより、新しい部屋で過ごすほうが疲れる気がしたので、平日はいつも通り出勤した。

ただ、出勤時間が4倍ほどかかるようになったので、とても通勤している実感がある。というか、いままでが近すぎたのだ。電車に乗って、2駅だったので本当によく乗り過ごしたものだ。

いまは遠くなったので、多少気を抜いていてもいいかと思ってぼんやりしていたら、昨日、うっかり寝てしまって随分と遠くまで乗り過ごしてしまった。

それに最近noteもサボりがちだし、絵も描けていないし、荷解きもしていないし、机もまだ組み立てていない。

寝て、起きて、会社に行くだけで精一杯である。

何が一番疲れたのかと言えば、もし業者が頼んだ時間に来てくれなかったらと気を揉んだことと、きてくれなかった場合の代案をいくつか考えたことだ。

それらは杞憂に終わり、全ての業者がきっちりと時間通りに来てくれたし、直前に連絡まで入れてくれた。

ありがとう!とハグしたいくらいだった。

他人に対して、全く期待も信用もしないという生き方も考えものかもしれない。


あれこれあったけれども、引っ越してよかったと思う。

引っ越してから気がついたことは、いままで、周りに人間以外の生き物がいなかったことだ。

夜、電気を消して布団に潜り込んだ後、遠くからカラスの鳴き声が聞こえてきて、「おっ、カラスだ!」と思ったし、朝、小鳥がちゅんちゅん鳴く声で目が覚めた。

思い出してみれば、ウグイスも、つばめも、セミも、ひぐらしも、もうしばらく鳴き声を聴いていないような気がする。

いままで住んでいた街で見かけた生き物といえば、自転車で道路を走っていた時に、前を横切って行った猫のようなサイズのネズミと、飲食店の前に出されたゴミ袋に群がるゴキくらいであった。

生き物として、あんな街に住むのは間違っていたのではないのかなと思うようになった。

住む街じゃなかったのかな。