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Nidoとカタツムリ

【2018.12.20の記事です。amebloから移動しました】

Nido(横浜にある小さなスクール)を起業してから、あっという間に約6年がたちました。

年齢も性別も国籍も、バックグラウンドも宗教も関係なしのスクール。

ずっとずっと、あたたかい人達に支えられて、助けられ、今日までやってきています。
(皆様、本当に本当にありがとうございます)

20カ国以上の異なるカラフルな外国人先生たちは、Nidoでは「先生」と言うよりも「メンター」のような役割。折り目正しく「いらっしゃいませ」とサービスするんじゃなくて、「待ってたよ!」と、温かくみんなを迎え入れてくれる。

ルールやマニュアルを完璧になぞることはあまりせず、少し失敗したり何かやらかしてしまうこともたまにあるけれど(笑)、どんな時でも生徒さんと一緒に大きく笑い飛ばせる、愉快な先生達ばかり。最高の同僚たちです。

 これまでの6年間を振り返ると、BBQやキャンプ、サーフィンに山登り、海外ツアーやホームステイ、クッキング、飲み会、お食事会、仮装や一発芸まで、本当に本当―――に色んなことをみんなで一緒にやってきた。

どれもこれも楽しすぎた思い出ばかり!

高級感や完璧感とは真逆にいるような英会話スクールだけど、ラフでカジュアルで、愛が広がる自慢の場所。

そんな自由な雰囲気ややり方に、これまで違和感や嫌悪感・不満を感じた方も必ずいたと思うけど、異国の老若男女がこうして家族みたいな仲間となって、いつだってあたたかい時間が流れている、私の大好きなNido。

手作りの楽しさや美味しさが分かち合える本物のコミュニティをつくることは、何よりの平和活動なのかもしれないなぁ、なんて思ったりしています。

------さて、生徒皆様からのレッスン代、イベント費、あたたかい寄付金などのお陰で、Nidoのオープンの理由でもあるバリ島のストリートチルドレン&孤児院の子ども達102人全員が、無事に学校に通い始めました。

(学費支援は単発的なものではなく、子ども達の義務教育終了するまで保障されます)

物心ついた頃から、裸足で物乞いをして生きてきた子ども達。10代でカラダを売るしか選択肢がなかった女の子たち。

「こんなことがしたくて生まれてきたわけじゃない。学校に行ってみたいな、でもそんな夢叶うわけない」って話してくれた子ども達。

そのみんなが靴を履き、バックパックを背負い、毎日本当に嬉しそうに学校に通うようになりました。

「たくさん友達ができたよ!」「算数っておもしろいんだ!」「楽しいとか幸せって、こういう気持ちのことを言うんだね。今まで知らなかったよ」と、キラキラの笑顔で話してくれます。

まだまだ「寄付」からできることは無限にあると思うのだけど…、約束していた子ども達との学費支援が終了したこともあり、来年2019年からは次のステップ!

私はインドネシアに移住し、これからはバリ島&ロンバク島で、「畑・手作り・繋がり」をテーマにした、ゲストハウスやホームステイ運営を行っていくことになりました。

「人との繋がりを広げ、体験を大事にする」という、小さな小さなスクールのNidoで行ってきたことを、これからは国を越えて、インドネシアで広げていけることになんて!

これまでの「GIVE」(学費)だけだった「支援」の形を卒業して、今後はローカルの皆と「Give and Take」「分かち合い」「シェア」の形へとシフトしていけること、もう死んでしまいそうなくらいに嬉しい!

愛を込めて全力を捧げられる仕事があること、社会や未来のために微力ながらも前に進めていることに、心底感謝の気持ちでいっぱいです。

「幸せなエネルギー」を体に取り込むことはpeacefulな生き方への第一歩。

これからインドネシアで、もっともっと真直ぐシンプルに、「体が喜んでいるか」「心が満たされているか」を基準に、些細な日常のあれこれに心を込めて生きていく場をつくっていけたらいいな、なんて思ってます。

みんなで季節毎の自然・食材・行事・手仕事を楽しむという、「人の営み」に幸せを感じるあたたかい時間を広げていけたら嬉しいな。

・・・「誰かのせいにしないで、自分にできることを考えよう」と、この6年間、Nidoの子ども達に(大人達にも)伝え続けてきたけれど、それはそのまま自分に向けられた言葉でもあります。

自分の置かれた状況に文句言ったり、「しょうがない」と言い訳したり、「こんなもんかな」と諦めたりするんじゃなくて、自分の「好きな人生」「住みたい社会」になるよう、ゆっくりゆっくり進んでいこうと思う。

A good thing moves with the rate of the snail. Mahatma Gandhi(善きことはカタツムリの速度で進む。マハトマガンジー)

バリやロンボクに遊びに来る方いたら、いつでも気軽に連絡下さい。一緒に遊びましょう!

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