見出し画像

マッサージが身体に及ぼす影響とは?

こんにちは!
鍼を使わない鍼灸師
のぞむ整体院の小林望です。

いきなりですが!
皆さんはマッサージ好きですか?
私は昔はめっちゃ好きでした!

マッサージって気持ちいいですよね
私はマッサージ師でもありますので、たくさんマッサージをしてきましたし、勉強のために受けることもありました(マッサージが好きだっただけというのもありますが…笑)

マッサージにはいろいろな良い効果があります!
が、実はマッサージは良いことばかりではなく、リスクも伴うのです。

マッサージを受けるにあたって、良い面と悪い面、両方を知り、選択していただけたらと思います。


血流が改善する

マッサージによって硬くなった筋肉を揉みほぐすと、一時的に血流が改善して、痛みを出している物質や、疲労物質を流し、酸素や、栄養を筋肉に運んでくれます。

また、血流は自律神経がコントロールしており、血流が改善するということは自律神経が整ってきていると考えることができます。

また、研究として、ふくらはぎに対しマッサージをすることで、血圧が高い人は、血圧が下がり、血圧が低い人は血圧が上がるという結果が出ており、この研究からも自律神経が整うことに、マッサージがなんらかの影響があると考えられます。

ストレスホルモンが減る

マッサージで、肌と肌が触れ合うことによってオキシトシンの分泌が起こることが分かっています。
オキシトシンとは別名「幸せホルモン」と言われるホルモンで、好きな人とハグをするとストレスが3割減少すると言われていますが、そのときに出るホルモンが、マッサージでも分泌されます。

また、血中のストレスホルモンである、コルチゾールと言われるホルモンが減少することからも、マッサージを受けるとストレスの軽減につながると考えられます。

筋膜に傷がつく

筋膜とは筋肉を包んでいる膜です。筋膜には痛覚神経と言われる神経がたくさん分布しており、筋肉痛も、筋繊維が出した発痛物質を筋膜が感知して痛みとして脳に情報を送っています。

その筋膜が傷ついてしまうと、痛覚神経が働きにくくなり、痛みを感じにくくなります。
また、筋膜同士の滑りも悪くなり、疲れやすくなってしまいます

筋繊維が少し切れる

筋繊維とは、筋肉を構成している繊維です。
筋繊維の束を、筋肉と呼んでいるということです。

筋繊維が切れると、その修復にはタンパク質だけでなく、カルシウムを必要とします。大きな筋肉の断裂などには、筋肉の中にカルシウムの塊ができてしまう「外傷性骨化性筋炎」というものがあり、そこからも、筋肉の再生にカルシウムが使われることがうかがえます。

このカルシウムは、筋肉の収縮にも使われるので、筋肉を回復させると同時に、筋肉の収縮を促すため、筋肉が緊張し、血流を阻害してしまう可能性があります。

余談ですが、筋繊維が傷つくというと、トレーニングにおいて筋繊維が傷ついて、回復することにより、より強くなるという考えがあります。

最近では、よほど高強度なトレーニングでない限り、筋繊維が傷つくことはなく、筋繊維が傷つくというより、筋膜に少し傷がつくくらいであることがわかってきています。

筋小胞体が破ける

筋肉の収縮や、弛緩にはカルシウムが関係していることはお伝えしましたが、筋肉の周りには筋小胞体と言われるカルシウムが入った袋のようなものが存在します。
この袋から、カルシウムが出ると、筋肉が収縮し、カルシウムがこの袋に戻ると、筋肉が弛緩します。

この袋が裂けてしまうということは、カルシウムが帰る場所を失い、筋肉にカルシウムが留まってしまい、弛緩しにくくなってしまいます。
この状態が俗に言う「凝っている」状態です。

知った上で選択してほしい

マッサージは気持ちがいいですが、身体の外側から筋肉に対して圧を加えて施術をするということは、皮膚や、脂肪組織を潰してしまうということ、
そして、筋肉を揉みほぐすと、傷がついてしまう可能性があり、必ずしもいいことばかりではないということが分かっていただけたのではないでしょうか。

また、マッサージをすればするほどカルシウムなどの影響で筋肉が硬くなり、また筋膜が傷つくことで痛覚神経が鈍感になり、どんどん強いマッサージを求めていってしまいます。

私は正直、最近このような情報を知りました。

この情報を知って、マッサージを辞めたわけではないのですが、今考えると、患者さんから言われた

「マッサージってその場しのぎだよね」

とか

「マッサージをし続けないとダメな体になってしまった」

という言葉がまさにマッサージのそういった
一面を表しているのだなと感じました。

まとめ

マッサージの効果をまとめると

・血流が改善する
・ストレスホルモンが減る
・筋膜が傷つく
・筋繊維が少し切れる
・筋小胞体が破ける

という感じです。これらを知った上で選択してほしいなと思います。

私はマッサージはしませんが、マッサージによって救われている方々がたくさんいらっしゃいますから、マッサージ自体が悪であるとは思っていません。

ただ私は、マッサージでは治せない方が増えてきて、マッサージの限界を感じ、
また、マッサージにはいい面だけではないことを知り、マッサージをしないという選択をしました。

幸運にもマッサージをしなくても、身体を整えられる方法に出会えたから。

なので、皆さんもいろいろなことを知った上で、マッサージが気持ちいいから受け続けるのも良いですし、他の方法を試すでも良いとおもいます。

ご自身が「どうしたら健康になれるのか」という視点で選んでいただければと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?