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完全読解!テクノロジー地政学/蛯原健ゼミ第2回レポート【2019年春学期】

2019年4月から開講しているNewsPicksアカデミア春学期ゼミ。
プロピッカーとしても一目置かれる、シンガポール在住のベンチャーキャピタリスト・蛯原健先生によるテーマは「テクノロジー地政学」!グローバルに活躍される先生が長年培われてきたこれからの世界を捉える方法について、参加者同士がディスカッションを交え学びます。
そんな蛯原ゼミについて、ボランティアスタッフの森椙がレポートします!

初回からディスカッションと、先生独自のテクノロジー時代への切り口満載の蛯原ゼミ。第2回レポートは、まず「思考のフレームワーク」からお伝えします。 (※第1回目レポートはこちら。)


まずはおさらいから。この写真に写っている場所はどこでしょうか?


ご存知の方も多いかもしれません。ニューヨーク5番街です。
左が1900年で、右が1913年。大きく変化したところと言えば・・・

見ての通り、馬車と車ですね。でも、よ〜〜く見ると、左側の写真の中にも1台だけ車が走っています。

実は、自動車が発明されたのは、左の写真よりも更に遡った1885年。ただそこから15年後の1900年時点では、まだあまり広まっていませんでした。ではなぜ、1900年から1913年の13年間に急激に普及したのか。
ヒントは“”の開発。(皆さんも考えてみてください)

自動車は、最初に発明されてから実際に世間に普及するまで、25年もかかりました。ただ、一旦ビジネスとなり量産化されるとそこからが早い!
まさに第1回ゼミで習ったExponentialの概念ですね。


『未来論』

さて、本日最初のテーマは「未来」について。

Apple, Amazon, Microsoft, Facebook ・・・
現代を象徴する有名IT企業ですが、かれらはこの先一体どうなっていくのか?未来を予測するために、まず大事なことは、過去を知ること。
嘗て一世を風靡したセブンシスターズと呼ばれる石油会社群がありますが、彼らと現代のIT企業群、深掘りすると、実は似ている部分が複数あります。例えば、GDPのシェアや、寡占であったこと(でも独占ではない)、他産業への影響力等々。
未来を考えるには、ロジカルな類似点が2つ以上あるものを探し、比較することが大切です。

思考のフレームワーク⑤:類似を探し、歴史に学ぶ


『フロンティア論』

2つめのテーマはフロンティア(frontier)
最前線、境界地域などの意味がありますが、「学問・技術の最先端」という使われ方も。(デジタル大辞泉, Wikipedia より)

ここでは、
●インターネットの外であること
●地方で起こっていること
●ソーシャルインパクト、エンパワーメントがあること

という切り口で、様々な事例を学びました。

地方や既存の社会インフラが整備されていない新興国では、新しいサービス等が先進国が歩んできた技術進展を飛び越えて一気に広まる、リープフロッグ(蛙跳び)現象が起きやすくなります。そこでは古くからある既存の産業や技術に新しいものを掛け合わせ、新たな独自産業が生み出されています。

思考のフレームワーク⑥:組み合わせ理論


『イノベーション論』

最後のテーマはイノベーション
経済学者であるシュンペーターさんによる定義によると、イノベーションとは以下5つのいずれかに当てはまります。

①新しい生産物の創出(プロダクト・イノベーション)
②新しい生産方法の導入(プロセス・イノベーション)
③新しい市場の開拓(マーケット・イノベーション)
④新しい資源の獲得(サプライチェーン・イノベーション)
⑤新しい組織の実現(組織イノベーション)

つまり、『新しい知と知を組み合わせること』

特に現代は、イノベーション至上主義と化しており、大企業が新規事業に乗り出したり、VC投資家以外からも沢山お金が流れてきているため、どんどん挑戦し、失敗してもよい時代になってきています。

押さえるべきは、
●イノベーションと事業開発を混同しないこと
●リアルオプションを計算すること
●過剰流動性を考慮すること

特にベンチャー業界では、トップライン(売上)をあげ、ポールポジション(決勝レースのスタート位置の先頭)を確保することが大事になります。

ゼミ後半のグループワークテーマは、
『イノベーション至上主義社会になって、あなたの生活や会社や仕事はどう変わったか?』

本日も熱心な議論が繰り広げられ、代表者によるキーワードの発表とプレゼンで締めくくられました。

おわりに

蛯原先生の帰国に合わせ、1ヶ月毎に2夜連続という変則スケジュールの本ゼミ。NewsPicks上ではよく拝見していましたが、実際にお話を伺うのはゼミスタッフの筆者も初めてで、どんな内容なのか楽しみにしていました。
実際に始まると、先生のお話もさることながら、参加者の方々の世界情勢やテクノロジーに関する感度もとても高く、発表を伺っているだけでも学びになり、新しい考え方の”フレームワーク”がどんどん身についていきます。
(業界・業種・年齢等様々ですが、事業開発や経営企画の方、ご自身でビジネスをされている方などが多くいらっしゃいました)

蛯原ゼミの特徴は、様々なテーマに対して、「なぜそうなのか?どんな背景があるのか?」の要素を因数分解し、必要なキーワードを取捨選択してアウトプットし、場からのフィードバックを得て更に言語化し・・・を高速で繰り返すこと。これ即ち、蛯原先生の思考回路そのもの!

あと残り4回、どこまで体得できるかワクワクです!

執筆:森椙


<プロフェッサープロフィール>

蛯原健
リブライトパートナーズ 代表パートナー。1994年、横浜国立大学経済学部卒、㈱ジャフコに入社。以来20年以上にわたり一貫しスタートアップの投資及び経営に携わる。 2008年、独立系ベンチャーキャピタルとしてリブライトパートナーズ㈱を創業。 2010年、シンガポールに事業拠点を移し東南アジア投資を開始。 2014年、バンガロールに常設チームを設置しインド投資を本格開始。 現在シンガポールに家族と在住し、事業拠点はシンガポール、インドと東京の3拠点。


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